省エネルギー関連技術

高流動湿式床用断熱材

マンションを含めた住宅においては、2020年までに建築物省エネ法基準への適合が義務化される予定であり、これを先取りして施工される新築マンションが増加していくと想定されています。
この新たな省エネ基準への適合にあたって、比較的寒冷な地域(省エネ地域区分の5地域以北)においては結露を防止するなどの観点から、所定の要件に適合する床上断熱補強が必要となります。
そこで、この要件に適合する「高流動湿式床用断熱材」を新たに開発しました。
この床用断熱材は、重力による自己平滑性を持つ左官材を改良したもので、省エネルギー化のための断熱性能に加え、直床用フローリングの下地としても十分な強度を持った、新しい断熱材です。材料を床スラブ上へ流し込むだけで安定した施工品質が得られるため、施工も容易です。この新断熱材を採用することにより、従来の床上断熱補強工法(例えば、発泡樹脂成型板などを組み合わせたもの)に比べ、施工性・コスト両面で合理化に成功しました。
今後、対象部位への採用を促進し、環境性能の高い住宅の設計・施工を推進していきます。

施工状況

屋上部材の開発による廃材等削減

マンションの屋上には、施工に手間の掛かる複雑な形状をしたコンクリートの工作物があります。これらをオリジナルに開発した部材に替えることで、マンション建設現場における品質及び生産性向上を図り、併せて環境負荷の低減につなげてきました。以下2つの手法を紹介します。
1つ目は、従来は現場でコンクリート打設して作っていた工作物を、ガラス繊維補強セメント(GRC)等で製作し、後付けできる工場生産品に替えることにより、品質向上を図り型枠の労務及び廃材を削減するものです。これに該当する開発品としては、屋上の通気管をカバーする「Rハット」(①手前)及び「Bハット」や、下階からの配管が屋上スラブを貫通して上がる部位に設ける「Pボックス」(②)があります。
また2つ目は、現場でコンクリート打設して作っている基礎やパラペットに見られる、「アゴ」と呼ばれる施工手間の掛かる庇形状の部分を、アゴが無いシンプルな形状に替えることで生産性を向上させるとともに、型枠廃材の削減を促進するものです。これに該当する開発品としては、屋上のアンテナ等の基礎に用いるGRC製の「S型枠」(①上)や、アルミ製の「F笠木」(③)があります。加えて最近では、セットバックルーフのパラペットにあるアゴを省略するために、アルミ製「セーフティ水切」(④)も開発しました。
当社では、今後も環境に配慮した工場生産部材の採用を推進していきます。

①「Rハット」(手前)と「S型枠」のアンテナ基礎
②「Pボックス」
③「F笠木」(矢印)
④セーフティ水切(矢印)