2011年08月19日

長谷工コーポレーションは、このたび、首都圏・近畿圏などの新築マンションにおいて、住宅性能表示制度での省エネルギー対策等級4を迅速かつ合理的に採用できる省エネ断熱システム『ECO-NIS(エコニス)Ⅱ』を開発しました。
住宅性能表示制度に基づき、住宅の性能について第三者機関から評価を受ける場合、住宅の型式(繰り返して使用する標準的な設計)について予め認定を取得することで、評価を簡略化することができます。当社では2002年に住宅の型式を定めた省エネ断熱システム「ECO-NIS」を開発し、住宅型式性能認定を取得しておりますが、2009年4月1日に施行された「エネルギーの使用の合理化に関する基準(以下 改正省エネ法)」に対応し、省エネルギー対策の最高ランク「等級4」をさらに普及促進するため『ECO-NISⅡ』の開発に着手しました。
『ECO-NISⅡ』は、従来の「ECO-NIS」に比べて、対象エリアの見直し・拡大、モデルプランの細分化・二重床仕様の追加など、適用範囲が大幅に拡大しています。なお『ECO-NISⅡ』の住宅型式性能認定は、財団法人建築環境・省エネルギー機構(IBEC)(理事長:村上 周三)より取得しております。
今後は、省CO2の実現に向けて当社が設計する物件に積極的に採用提案を進めてまいります。

『ECO-NIS』(Ecological Next Insulation System)

適用地域、断熱仕様、開口部仕様、対応床仕様、防露仕様などを組み合わせた住宅の型式を定めた省エネ断熱システム。「ECO-NIS」を2002年に開発して以降、東西で約14,000戸の新築分譲マンションに採用されています。

『ECO-NISⅡ』の特長

  • 2009年4月改正省エネ法への対応
  • 直床仕様だけでなく二重床仕様にも対応
  • 適用地域が拡大(A,B地域→A,B,C地域)

※ 長谷工独自の対象エリアを新たに細分化し、今まで住宅型式性能認定を使用することができなかった地域(首都圏では八王子市、昭島市、入間市、羽村市、川越市、つくばみらい市、水戸市など)でも使用可能になりました。

『ECO-NISⅡ』の適用地域

A地域境界線・・・赤色、B地域境界線・・・桃色、C地域境界線・・・青色

【首都圏】

【近畿圏】

【中部圏】

省エネルギー対策等級4を取得したマンションのメリット

利用条件はあるものの、補助金制度・住宅ローン金利の引下げ・住宅ローン減税などのメリットを受けられる可能性があります。(2011年5月31日現在)

住宅の型式を定めるための実験

[防露性能確認実験]
改正省エネ法で新たに追加された防露性能基準を確認する為、技術研究所に於いて、防露実験、伝熱シミュレーション検討などを行い、実際の納まりでの断熱性能、防露性能を検討しました。この結果、長谷工独自の防露対策仕様を設定致しました。

[断熱補強後の床防露性能実験(左:直床、右:二重床)の様子]

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