2008年09月19日


 長谷工コーポレーションなどが開発したマンション共用部排水管の再生工法「HAM-J(ハムジェイ)工法」がこの2年間に約1,500戸で採用されました。同工法の耐久性・信頼性に加え、工事騒音が小さいことや、短時間で施工できることなどの特徴がマンション管理組合から高く評価されています。
 今年8月には、管理組合からの詳しい資料請求にも対応できる専用ホームページを立ち上げました。今後も当社施工・管理のマンションに限定することなく、管理組合へ積極的に提案を行ってまいります。

【HAM-J工法の採用実績】




【HAM-J工法の特徴】

●コンクリートスラブを壊さずに更新でき、大掛かりな機械・装置も使わないため工事の騒音・振動を抑えることが可能。
●断水時間は約8時間、配管施工時間は実働2日間と短く、日常生活への影響が小さい。
●排水管の内面・継手部分など、施工状況を目視で確認しながら錆落とし、樹脂ライニング等の施工ができるため、信頼性が高い工法。配管全体を取り替える場合と同等の耐久性。
●コストは、配管全体を取り替える場合と比較して約80%(当社比)。

[従来工法との比較]


【背 景】

  マンションのリフォーム市場は、2015年には2兆円規模に拡大すると推計されています(※1)。なかでも給水管や排水管など共用部設備のリニューアルへの要望は年々高まってきています。給水管についてはステンレス化などでリフォーム技術は確立しつつある一方で、排水管についてはまだ未成熟なのが実情です。
  マンションは、完成して25年を経過すると一般的に排水管の更生・更新時期と考えられており、概ね来年には築25年を過ぎたマンションは140万戸(※2)になると予測されています。現在、築約20年を超えるマンションの排水管の材料には、主に亜鉛メッキ鋼管(白ガス管)が採用されていますが、築25年を過ぎると食べカス・石鹸カス・毛髪・油分などから生じるスライムの影響により配管が閉塞したり、配管自体の腐食から漏水を生じる可能性があります。このため新たに管を更新するか、あるいは更生によって延命させるといったリフォームが大きなテーマになっています。

(※1)「マンションリフォーム市場将来需要推計」(マンションリフォーム推進協議会)からリフォームニーズの高い築後年数のマンションストックによる推計(基本コース)に加えて、行政施策・施策展開の実現を勘案した場合の市場規模を[拡張ケース]として推計
(※2)国土交通省公表資料を長谷工総合研究所が集計
 
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