2010年11月19日

  長谷工アーベストは、首都圏で受託販売したマンションのモデルルームへの来訪者(以下、来訪者)および首都圏居住者(以下、モニター)に対し、2010年10月にWEBアンケート『顧客マインド調査』を実施し、「今後の景気動向(景況感)」と「住宅の買い時感」について分析を行いました。
  今後の景気動向については、「次第に良くなる」と回答した方が減少し、「次第に悪くなる」と回答した方が増加。「景気動向DI」(※1)は、2010年7月調査(以下、前回調査)より大幅に下降し、円高や株安などを背景に、先行き不透明感が強まっている様子が窺えました。  
  そうした中でも、「住宅の買い時感DI」(※2)については、前回調査よりやや下降にとどまる結果となっています。「買い時だと思う」理由としては、「金利が低く、手に届き易い価格の住宅があるので」「税制優遇などさまざまな面で有利だから」など、"低金利"や"税制メリット"に関する声が多く聞かれました。また、景気が「次第に悪くなる」と回答している方からも、「景気対策の為に、金利や税制のメリットがある今がチャンス」との声が聞かれ、現在の買い易い市場環境が今の「買い時感」を下支えしている状況を確認する事ができました。
(※1)景気動向DIの算出方法:「次第に良くなる」の数値から「次第に悪くなる」の数値を差し引いて算出
(※2)買い時感DIの算出方法:「買い時だと思う」の数値から「買い時だと思わない」の数値を差し引いて算出

■「景気動向DI」について (グラフ 1.)

  前回調査に比べ、来訪者DIは「+8」から「-13」に(前回調査比-21ポイント)、モニターDIは「+1」から「-21」(同比-22ポイント)になり、景況感が大幅に下降。2010年に入り初めてのマイナス水準となりました。

■「住宅の買い時感DI」について (グラフ 2. )

  前回調査に比べ、来訪者DIは「+23」から「+20」に(前回調査比-3ポイント)、モニターDIは「-1」から「-3」(同比-2ポイント)になり、「住宅の買い時感」はやや下降。但し、来訪者・モニターともに、市場の動きが上向きとなった2010年1月水準以上となっています。

■景気動向の回答別にみた「住宅の買い時感」・「買い時だと思う」理由について (グラフ 3. )(グラフ 4. )

  「景気動向」の回答別に、「住宅の買い時感」の回答をみると、今後の景気について「次第に悪くなる」と回答された方でも、16%が"今は「買い時だと思う」"と回答しています。「買い時だと思う」理由としては、「金利が低水準」「価格が低水準」「税制のメリットがある」に加え、「今後の消費税率の引上げ」などが上位となっており、景気対策の為にさまざまな優遇政策のある"現在の市場環境"を高く評価している事が確認できました。

【長谷工アーベスト 顧客マインド調査】

【調査概要】
調査対象 (1)来訪者:長谷工アーベストが受託販売したマンションのモデルルームに2007年1月以降に来訪された方(首都圏在住)

(2)モニター(首都圏在住)
調査手法 WEBアンケート
調査実施日 2010年9月30日アンケートメール配信、10月4日締切
有効回答件数 来訪者:401件、モニター:1,989件

■「景気動向DI」について   (グラフ 1.)

【景気が「次第に悪くなる」と思う理由】
円高の影響で輸出産業を中心に業績が悪化すると思うから。
政治が不安定で、景気対策も不透明だから。
景気が良くなる要素がなく、収入が上がらなければ、消費は増えないから。

■「住宅の買い時感DI」について (グラフ 2.)

  

【「買い時だと思う」理由】
税制など、さまざまな面で今は優遇されているので。
実際に金利が低いし、手頃な価格帯の住宅が多くあり、手に届きやすいと感じるから。
住宅の質が向上している中、価格的には安くなっていると思う。

■景気動向の回答別にみた「住宅の買い時感」について <モニター>    (グラフ 3.)

■「買い時だと思う」理由の上位 <モニター> ※複数回答   (グラフ 4.)

【景気が「次第に悪くなる」と回答した人の、「買い時だと思う」理由 】
景気対策の為、金利・税制をはじめとする政策が発動されており、今がチャンス。今後、価格はもう少し下がるかもしれないが、今が買い時なのは間違いないと思う。
経済政策の一つとして住宅の金利を低くしていると聞いた。これを使わない手はない。
税制面やフラット35Sなどの優遇が大きい。変動金利の低金利も魅力。
金利が低く、今の給料で買えるのなら、今後も払っていけそうだから。

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