2015年01月05日


 新年明けましておめでとうございます。

 昨年は、4月以降に個人消費を中心とした消費税増税前の駆け込みの反動が表れ、夏場になり反動減の影響が若干薄らいできたと感じていた頃、豪雨や台風など天候不順の影響で全体的に停滞感が漂ってしまいました。秋口には10%への増税時期の延期の発表、追加金融緩和により円安株高が加速し、年末には総選挙がありました。与党が圧勝して現有勢力を維持するという結果となりましたが、今年は景気がより一層明るさを回復することに期待したいと思っています。
マンション市況につきましては、首都圏および近畿圏の供給が予測した戸数に届かない結果となりそうです。都心部の高額マンションやタワーマンションは堅調に推移していますが、郊外部のマンションについては、土地代や建築コストが上昇し、事業主の慎重姿勢が強まっていると感じています。

 この様な状況ではありましたが、当社グループは、昨年一年間で順調に数字を伸ばすことができました。建設関連事業では、中間決算発表時に受注高の期初予想を1割上回る4400億円に上方修正しました。来期の受注材料も今期と同程度を確保できている状況です。サービス関連事業においても総じて頑張っていると思います。販売や管理、リフォームなどは、同業他社との厳しい競争に巻き込まれやすい事業ではありますが、今年もさらに業績を伸ばすためにお互いに知恵を絞っていきましょう。
 当社グループの原点は安全、安心で高品質なマンションをつくること、そして、ホスピタリティをベースにしたサービス事業を確立することです。そのためには、事業主、取引先、購入者、入居者の皆様にご評価いただけるように地道に信用・信頼を積み重ねていくことが重要だと思います。グループの連携をますます強化し、改めて"全社員が長谷工グループの営業マンになろう"ということを意識して行動して頂きたいと思います。

 今年はNBs計画の2年目に入ります。キーワードは"順風謙虚"とします。昨年は、当社を取り巻く環境が想定以上に順風だったと思います。しかし、調子の良い時に足元をすくわれた歴史があります。いつ風向きが変わるかもわかりません。再誕した長谷工グループを持続的に成長させるという意味も含め、何事にも慎重にあたり、謙虚でありたいと思います。そして、建設関連事業とサービス関連事業の両方に軸足をおく経営の実現に向け今年も邁進していきましょう。

株式会社 長谷工コーポレーション
代表取締役社長   範明
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