2015年02月24日
長谷工コーポレーションは、日本における安全・安心、快適な住まい("ジャパンクオリティ"のマンション)をアジアの成長市場へ展開すべく、第一号プロジェクトとしてベトナム・ハノイ市で邦人向けサービスアパートメント事業(プロジェクト名称:HASEKO・HIMLAMBC CT1 Project、以下「HHCT1」(※1))に着手いたします。
プロジェクトの着手にあたり、ベトナム・ハノイ市での投資許可を取得し、昨年12月22日付で当社が95%、ベトナムの大手デベロッパーであるヒムラムグループ(※2)が5%の出資比率にて合弁会社Haseko HimlamBC Company, Limitedを設立しました。本合弁会社は、「HHCT1」の企画から設計・施工、運営まで実施します。2015年3月に建築許可を取得し、同月に着工を予定しています(竣工は2017年2月予定)。
当社では、日本国内の分譲マンション市場の変化等、将来を見据えた新領域への挑戦の一つとして、東南アジアを中心に海外への事業展開を模索してきました。2012年4月からはベトナム・ハノイ市に駐在員事務所を開設し、現地において建設事業を展開する事を目的に市場調査や住まいづくりに関連する情報収集、現地企業との関係構築などを進めると同時に、国内の当社技術研究所などにおいて、現地の建築材料を用いた建物仕様について、構造・断熱・防音・換気など各種性能の技術検証を進めてまいりました。
ベトナムでは、今後も人口増加や経済成長が見込まれ、特に高品質で価格を抑えた住宅開発のニーズが高まると予想されています。今回手掛けるHHCT1は、ベトナムでの住宅建設事業の足掛かりとして実績をつくるとともに、日本同様の断熱・防音・換気などの住宅性能を市場に合った価格で実現できるよう、本プロジェクトを通して設計・施工のノウハウを蓄積してまいります。
今後は、当社が日本で展開している分譲マンションの企画から設計・施工、販売、管理までの一貫した事業をベトナムにおいても展開すべく、「HHCT1」をショーケースとして活用し、ベトナムおよび日本の事業主への提案営業を行っていく予定です。
(※1)CT:ベトナム語における「高層住宅」の略語
(※2)ヒムラムBC社。ベトナム優良企業ベスト500の企業で不動産業を中心に銀行業・サービス業を展開する企業グループのヒムラム社の子会社。本計画地の土地使用権売主であり、本計画地を含むトゥデインプロジェクトの開発を実施。
【アジア第一号プロジェクト「HHCT1」の目的】
■海外での受注・生産体制の構築
現地デベロッパー、ゼネコン、サブコンなど
■ベトナムでの住宅建設の実績づくり
設計・施工のノウハウの蓄積
■ベトナムにはない水準の住宅性能(断熱、防音、換気など)を実現し、ショーケースとして活用
“ジャパンクオリティ”をアピールしながら、ベトナムと日本の事業主に提案営業
■ベトナムでの企画から設計・施工、販売、管理までの一貫した事業展開に向けた取組み
【「HHCT1」の特長】
■事業内容:在住の邦人向けサービスアパートメント(賃貸集合住宅)事業。現地デベロッパーと合弁会社を組成し、企画から設計・施工、管理までを実施
■立地:ベトナム・ハノイ市の中心部から東へ約5kmの新興開発エリアであるロンビエン区。近接エリアには大型商業施設「イオンモールロンビエン」が2015年に開業予定。
■コンセプト:ベトナム在住の邦人が「安心して生活できる空間」「日本と変わらない生活が送れる住宅」。(例えば、湯船につかることが可能な湯量を確保するための貯湯設備、停電時に安心な発電設備、エントランスから自宅までの二重のセキュリティシステム、各戸にシャワートイレ設置など)
■建物仕様:ベトナムにおける構造基準や建築材料を用いた建物仕様について、構造、断熱、遮音、換気などの各種性能を当社技術研究所などで技術検証。ベトナム現地で「安全性・快適性」を実現する“ジャパンクオリティ”を追求。
【「HHCT1」の概要】
名称: HASEKO・HIMLAMBC CT1 Project
所在地: ハノイ市ロンビエン区
用途:サービスアパートメント
敷地面積:1,626㎡
延床面積:11,761㎡
構造規模:鉄筋コンクリート造地上18階・地下1階
総戸数:110戸
着工予定:2015年3月
竣工予定:2017年2月
施設:フィットネス、カフェレストラン、ミニショップ
付帯サービス:ハウスキーピング、ランドリー、朝食、各種取次
名称:Haseko HimlamBC Company, Limited
所在地:ハノイ市ロンビエン区
資本金:12百万米ドル
事業内容:サービスアパートメント(賃貸集合住宅)の建設および運営
設立日:2014年12月22日
【「HHCT1」の施工体制】
・安全性(ボーリング調査、耐震性能、鉄筋量、各部材の強度試験、サッシ・建具の安全性、セキュリティ対策、停電対策)
・快適性(断熱・結露対策、遮音対策、シックハウス対策、給水・給湯・排水性能、換気性能)
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