その他工事

バリアフリー改修

住む人すべてに快適なマンションであるために。

困った! こんなこと!
立ちはだかる段差一段の壁

のぼり慣れているはずのマンション入口までの階段につまずいて転んだ。そんな経験はありませんか。
まして高齢者や障害者には、それがたとえ一段であっても、大きな壁となって立ちはだかります。

敷地内で

通路が狭い
車いすとすれ違うときは、一度戻らなければならない
段差がある
車いす利用者にとっては移動が困難
滑りやすい
雨の日に滑って転ぶ居住者が多発
誘導用ブロックがない
目の不自由な居住者の歩行が困難

駐車場で

車いす利用者用駐車場スペースがない
車いす利用者が容易に自動車を利用できない

エントランスで

入口で開きドアになっている
高齢者/車いす利用者にとって出入りが困難

エレベーターで

車いす専用操作ボタンがない
小さな子供や車いす利用者が操作ボタンに手が届かない

高齢者や障害をお持ちの居住者には、バリアフリー対応ができていないと、危険で使い勝手の悪いマンションとなってしまいます。

教えて? そのワケ
居住者の変化に合わせる

購入時は若かった居住者も、高齢になるとそれまでできていたことが負担になってきます。
まして車いす利用者となった場合は、車いす用の環境をつくらなければ、生活が困難となります。
無理してそのままの生活を続ければ、大きな事故へとつながりかねません。

そこで、マンション設備をバリアフリーへと改修することをお薦めします。

これで、解決
バリアフリーは、まず足まわりへの配慮

バリアフリーが施されていないマンションは、高齢者や車いす利用者に大変不便な生活を強いることになります。高齢者や障害者に使いやすく、安全でスムーズな移動が可能となることが改修のポイントとなります。そのためには、足まわりに配慮した次の3点が挙げられます。

改修ポイント=スムーズな移動・到達

  • 階段に手すり・スロープの設置
  • エントランス開きドアを自動ドアに変更
  • 廊下・エレベーター床の段差解消

バリアフリーは、それを利用する人の目線が大事。
マンション特有のつくりを熟知した長谷工だから、バリアフリーの改修にもその力を発揮します。

主な改修内容

道から建物の出入口まで

  1. (1)敷地内通路の階段や傾斜路
    • 傾斜路は安心・安全な勾配でノンスリップ加工
    • 車いすや杖の落下防止のために側壁や立ち上がりを設置
    • 傾斜路や階段の部分には、手すりを設置
  2. (2)駐車場
    • 車いす用駐車スペースの設置
    • 車いす用駐車施設である旨の表示
  3. (3)視覚障害者誘導用ブロック等
    • 強度、歩行性、耐久性、耐摩耗性に優れた材料を使用
スロープ
階段の手すり
車いす用駐車スペース

出入口、廊下

自動ドア
  1. (1)出入口(建物の主要な出入口)
    • すみやかに開き、開放時間の長い自動ドアにする
    • 段差の解消
    • 有効幅の確保
  2. (2)廊下
    • 手すりの設置
    • 段差の解消

エレベーター

エレベーター内部
  1. (1)昇降ロビー
    • 車いす専用乗場ボタンの設置
    • 点字銘板を設置
  2. (21)エレベーター内
    • 鏡の設置
    • 車いす利用者用の操作盤の設置
    • 手すりの設置

窓の改修

マンションにお住いの皆様にお聞きしました
住まいのお悩みランキングで堂々の上位!  結露

自分でできること……結露

  • 濡れた窓ガラスを薄めた台所洗剤を布に染ませてふく。
  • 結露防止シートを窓に貼る。
  • 就寝中以外は台所やお風呂場の換気扇を回す。
  • 晴れた日には押し入れやクローゼットの扉を全開にして空気の入れ替えをする。
さらに

根本的に画期的に窓に関するお悩みを解決する窓の改修

リサッシ工法

長谷工のリサッシ工法は、長谷工仕様のサッシが採用されているマンションに対応した窓改修技術、ペアガラスを標準採用しています。

リサッシ工法は窓枠はそのままに、ペアガラスのサッシを入れかえます。ペアガラス(ガラスを2枚使用)にすることによって、熱が伝わりにくくなり、冷暖房効果が高まります。2枚のガラスの間に空気層ができ、室内温度と室内側のガラス表面温度との差が少なくなり、結露が発生しにくくなります。さらに冷暖房効果の高まりにより節電をサポート、防音性能も格段にアップします。

ここに注目

  • リーズナブルな価格…従来の窓改修工法と比較し、約2/3の価格を実現。
  • 短い工期…1窓30分=1住戸まるごとリサッシして半日で完成
  • 簡単な工事…騒音も振動もなくご近所同士負担にならない
  • 防犯に配慮…開閉ハンドルがダブルロック、ガラス障子下部分にサブロック付き
  • 管理組合で導入決定…お得なお見積金額が実現
さらにさらに 選べるオプション

Low-Eペアガラス

ガラスの表面に金属膜をコーティングし、遮熱性能を上げたペアガラス。冬、室内の熱を逃さないことに重点をおいた「高断熱タイプ」と、夏、室外からの日射エネルギーを大きく反射することに重点をおいた「遮熱タイプ」があります。

防犯ペアガラス

2枚のガラスに強靭な中間膜をはさんで一体化した防犯合わせグラスをペアガラスの1枚に採用し、ガラス破り防止に高い効果を発揮します。

総合省CO2改修

はじめに

日本で分譲マンションが作られはじめて数十年になりますが、年々高経年マンションの数は増え、断熱性能や設備等の仕様の古さや老朽化、いわゆるマンションの「老い」への対応が大きな課題になっています。
そこで、高経年マンションを対象に、居住者が住みながら「省エネ、省CO2」と「長寿命化」を同時に実現・解決する長谷工の新しい大規模改修メニューをご用意しました。それが「総合省CO2改修」です。

国土交通大臣表彰を受賞!

平成25年度に多摩ニュータウンエステート鶴牧4・5住宅で実施した『総合省CO2改修』プロジェクトが、優れた断熱性能と高経年共同住宅の長寿命化を実現したことにより、平成26年10月『第26回住生活月間功労者表彰』で国土交通大臣表彰(団体)を受賞しました。このほか、「第31回住まいのリフォームコンクール」ビジネスモデル部門優秀賞、「住宅金融支援機構」理事長表彰とあわせて 3つの賞をいただきました。

総合省CO2改修とは

高経年(築30年程度)のマンションに「居住者が住みながら、外断熱改修とスマート化改修、設備の高効率改修を同時に行う」ことにより、建物の魅力を飛躍的に向上させるとともに建物の延命化と新たな価値をつくりだす大規模改修メニューです。
ここで言う高経年のマンションは、ほとんどが省エネ法施行以前の建設であるため、快適に住まうためには断熱改修等による温熱環境の改善や結露対策などが必要です。しかしマンションの断熱改修は内断熱工法が一般的なので内装解体が必要となり、住みながらの改修は居住者の皆さまの負担が大きく省エネ改修が実現しない一因となっています。そこで、建物の外壁および屋根面に断熱層を有する外装材を貼り付ける「外断熱改修工法」の採用により省エネ改修を容易にしました。さらに、開口部の断熱改修として樹脂製の内窓を取り付けます。
また、スマート化改修は、電力の高圧一括受電導入による電気料金の低減に加えてスマートメーター設置による「見える化」を行います。居住者の皆さまの節電意識を高め、省エネ行動喚起につなげます。
これ以外のマンション個別の課題に対しても、大規模修繕の機会に実施できるよう様々な改修メニューを取りそろえています。

【スマートメーターの設置イメージ】

導入メリット

環境・省エネ性能を向上

この2つのメニューを同時に導入することにより、マンションの大幅な「省エネ・省CO2」と「長寿命化」を図ることができます。

  • 外断熱改修により断熱性能が向上(省エネ等級が2から4超に)し結露防止、快適性向上、暖冷房費削減などの効果が期待できます。
  • スマートメーター導入により各住戸の消費電力リアルタイムデータが把握でき(見える化)節電行動を促進します。
  • また、高圧一括受電とスマートメーターの導入により、将来の創エネ(太陽光発電等)・蓄エネ機器(蓄電池等)の設置が容易になります。
  • 「外断熱改修」と「スマート化改修」によって改修前に比べ、ライフサイクル全体でのCO2排出量を削減します。

「住みながら改修」による居住者の皆さまの負担軽減

今回の改修メニューは、内装解体等も行わず専用内部への立ち入りも最小にして行いますので居住者の皆さまへの負担は非常に小さくなっています。

建物の長寿命化

「外断熱改修」により、断熱層がコンクリートを保護するためひび割れや中性化進行などの劣化が抑制されます。これにより、コンクリートの余寿命が伸びると見込まれます。

健康増進効果

省エネ・省CO2効果の他に、室内温熱環境向上による健康増進効果(健康維持による医療費削減等)が期待できます。

資産価値向上効果

建物自体の基本性能が大幅に向上し延命化も見込めることから、資産価値向上が期待できます。

改修メニュー

改修メニューの中心である外断熱改修とスマート化改修に加えて、管理組合様のニーズに応じて下記のようなメニューをご用意しています。

外断熱改修

  • 外壁外断熱改修
  • 屋根外断熱改修
  • 樹脂内窓改修(後付け)

スマート化改修

  • 高圧一括受電導入
  • スマートメーターによる見える化
  • 幹線改修による専用部電力容量増強
  • HEMS、MEMS導入(予定)
  • 太陽光発電、蓄電池設置(予定)

設備の高効率化改修

  • 共用部照明のLED化
  • 高効率給湯器への更新

耐震改修

  • 住みながら耐震改修

その他の改修技術

(上記以外の改修メニューも必要に応じ実施する)

国土交通省「住宅・建築物省CO2先導事業」※1に採択

また、「総合省CO2改修」は、国土交通省の「住宅・建築物省CO2先導事業」の平成24年度第2回募集で採択されました。
『なかなか実施が進まない既存共同住宅の省エネ改修に対し、断熱改修・設備の仕様変更・スマート化を組み合わせたビジネスモデルとしての展開を目指す』(選評より)点が評価されました。なお、過去5年間の募集で既築共同住宅の実物件(「エステート鶴牧4・5住宅」)を対象とした提案の採択は初となります。

  1. ※1.【国土交通省「住宅・建築物省CO2先導事業」】:省CO2の実現性に優れたリーディングプロジェクトとなる住宅・建築プロジェクトを公募によって募り、支援することで省CO2対策を強力に推進し、住宅・建築物の市場価値を高めるとともに居住・生産環境の向上を図ることを目的に、平成20年度から国土交通省が実施しています。

第一号物件に選ばれた「エステート鶴牧4・5住宅」

「エステート鶴牧4・5住宅」の皆さまは、築30年を超えるお住まいの大規模改修に際して、住みながらの改修を希望されていると共に、何よりも「鶴牧の地に長く住み続け、子供たちの“ふるさと”を守りたい」という気持ちを強くお持ちでした。
そこで、建て替えるのではなく、建物性能の大幅向上と延命化、そして付加価値創出が期待できる「総合省CO2改修」を長谷工リフォームが提案したところ、ご好評を得て、メニューの中から外断熱改修とスマート化改修を行うこととなりました。
なお、本物件の導入メリットは下記の通りです(当社試算による)。

  • 光熱費が約37,000円/年・世帯削減されます。
  • スマート化改修で省エネ意識が高まります。
  • ライフサイクル全体でのCO2排出量が約23%削減されます。
  • 建物の想定供用期間が約45年から約90年に「長寿命化」されます。

「総合省CO2改修」採用第一号となる本物件は、既に本年2月に着工、2014年3月に竣工しました。

「エステート鶴牧4・5住宅」の概要
所在地 東京都多摩市鶴牧
敷地面積 11,345.14m2
延べ床面積 37,531.20m2
構造規模 鉄筋コンクリート造(壁式構造)・3~5階建て
住棟数 29棟
総戸数 356戸

施工内容と現場の様子

外壁の外断熱改修
屋上の外断熱改修
樹脂製内窓(後付け)の設置