マンションは耐震のための対策がなされた、とても安全な住まいです。1964年の新潟地震(M7.5)、68年の十勝沖地震(M7.9)、78年の宮城県沖地震(M7.4)、95年の兵庫県南部地震(M7.3)など、これまでにも、多くの大地震がありました。これらの経験を通して、基礎の重要性や柱の強度、壁や柱の配置のバランスの大切さなどが再認識されたのです。たとえば71年の十勝沖地震の調査の結果、帯筋の強化が図られ、その後建築基準法が大改正され(81年より施行)、新耐震設計法が採用されました。つまり、大地震を経るごとに、耐震設計の完成度が高められてきたのです。
現在の設計法では、震度5強程度の地震では建物が崩れたり変形しないこと、震度6強〜7の地震では建物がある程度損傷しても倒壊せず、人命を守ることができることが基本とされています。もちろん、マンションもこの設計法に基づいているので安心です。