管理組合の運営には、一定のルールが必要です。その基本を定めるのがマンションの管理規約。公的に定められた「標準管理規約」をもとにして、マンションに応じてアレンジされています。細かな事項は、使用細則などに盛り込まれています。
専有部分と共用部分の区分やその使い方も、管理規約に書かれています。共用部分である外壁に勝手に穴をあけてはいけないのはもちろんです。また、玄関ドアの廊下側は共用部分ですから、内側と一緒に塗り替えることはできませんし、窓は枠も含めて共用部分ですから、勝手に取り替えられないのです。
また、一棟の建物の中で、多くの人々が共同生活をしている以上、重要になってくるのが生活のルール。大きな音を出してもいい時間を指定したり、住戸を店舗や事務所へ変更することや、ペットの飼育を制限しているマンションもあります。要は他の居住者への思いやり。住みやすいマンションをつくるのは、ルールを守る気持ちなのです。