鉄筋コンクリートのマンションも、年月が経てば劣化が進みます。快適に住まい続けるためには、定期的に修繕を行なっていかなければなりません。とくに屋根や外壁など、多額の費用負担を伴う共用部分の大規模修繕工事は、組合員の合意を得ながら進めていく必要があります。このために、10年先、20年先を見通した長期修繕計画や、その財源としての修繕積立金があるのです。
長期修繕計画とは、建物のパート毎に修繕項目を洗い出し、適切な修繕周期を設定して、将来的に必要な概算金額を算出したもの。長期修繕計画があれば、工事を実施するのに必要な修繕積立金を、各戸が毎月どれだけ積み立てればいいか、一目瞭然。最近では、修繕積立金以外にも、まとまった額の修繕基金を入居時に徴収するマンションも増えてきました。
修繕積立金や修繕基金が安すぎる物件は、後で修繕積立金の値上げや高額な一時金が必要になりますから、要注意です。