免震マンションQ&A【長谷工マンション百科:特別編】

8  免震マンションの将来性は? ニーズの高まり、本格普及はこれから

はせこ
免震の意味はわかったけど、知り合いで免震マンションを買った人はいないわ。皆が買わないのならウチも同じでいいんでしょ。
博士
重いマンションを免震でつくれるようになったのは、この20年ほどのこと。これまでに500万戸もつくられたマンションの殆どは、普通の耐震構造だよ。阪神・淡路大震災を機会に急増してはいるが、新築全体からみれば、まだまだ少ない。知り合いや親の家が免震構造じゃないのも当然だ。だけど、新しいプロジェクトなら免震構造を組み込むことができる。新築で選べるなら免震マンションも選択肢に入るということなんだよ。
はせこ
住みたい街に免震マンションの売り出しがなかったりすることもあるのね。
博士
今の市場が、まだ免震マンションを比較して選べる状態ではないことは確かだが、いつまでもこのままではないだろう。災害に対する安全のほうが、広さや価格より大事だと思う人が多ければ、対応するのが市場というものじゃ。

博士と話してみて....

 免震マンションがまわりにたくさんできると、普通のマンションでも、地震のことを考えるようになるわね。今あるマンションは耐震構造がほとんどって聞いたけど、こちらも使っていくからには、地震に備えた対策をしていくのね。
 どちらに住むにしても、お家の中の地震対策がやはり大事だとわかったわ。何を選ぶかだけじゃなくて、地震の可能性から目をそらさないことも大事だし、自分や家族が危ない目にあわないためには、どうしたらいいか、いつも考えて手を打っておくことが大事だってことがよくわかったわ。

これは補足じゃが...

 マンションはもはや、仮の住まいではなく、都市生活を代表する住まい方になっている。永住するつもりの人も多いし、お年寄りが多く住むからには、災害に安全なまちづくりやすまいづくりの必要性もより高まるというものだ。
 そういう背景を考えると、建物を長く大事に使うことも大切だ。マンション全体では、住宅性能表示制度の劣化対策等級で最高になる3世代90年の耐久性が目指されるようになっている。
 建物を長く使うということは、大きな地震にさらされる確率も上がることになる。免震マンションは、安全性の確保に加え、揺れないことで建物へのひび(クラック)も防げるのだから、これらの大きな社会的課題に対する答のひとつであることは間違いないよ。

もっと詳しく知りたい方へ

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