全世帯にとって
“安全・安心・快適”で
愛着が育まれる街づくりを
目指しました。

山下 展広

(株)長谷工コーポレーション
エンジニアリング事業部 第二設計計画室 室長

栗原 章

(株)長谷工コーポレーション エンジニアリング事業部
エグゼクティブプランナー

地域住民との交流が自然に生まれるような街づくり 地域住民との交流が
自然に生まれるような街づくり

長谷工の商品づくりを知っていただく絶好の機会

“長谷工らしい街づくりをどう実現するのか”これが王子5丁目プロジェクトのミッションでした。約4.3haという広大な敷地で、かつ徒歩5分ほどで2駅が利用できる利便性の良さを生かすのであればマンションだけを建設するという選択肢もあったと思います。しかし、プロジェクトの方向としては分譲マンションを軸とした商業施設・賃貸マンション・保育園・有料老人ホームで構成された「長谷工としての街づくり」をするべきだという考えにまとまりました。しかし、これらをどう配置するのかについては行政協議・法規制から始まり人の流れ・日照・緑地の配置などの環境面や、住民や地域の方が安全・安心で笑顔あふれる暮らしの実現にむけて約2年の歳月をかけ、現在の配置にまとめる事ができました。将来、二度と変えられない住棟などの配置や基本構造は決して妥協をしない、これが長谷工のものづくりです。(山下)

着工前の現地調査(2015年撮影)

地域や住民同士のつながりを生むために

いま、社会問題である少子高齢化・地域住民のコミュニケ―ションの希薄さなどは、街づくりにおいても課題の1つになっています。ワーキングチームではこれらの課題をネガティブに捉えず、逆に上手に活用すれば新しい街づくりができるのではないかと考えました。そのために大切になるのは多世代をつなぐための接点を、どう設けていくのかということです。設計面では空地を活用し、街の中に自然と人が出合える場所を複数計画。分譲マンションには住民が安心して子供たちを遊ばせられるプライベートな「シーズンズガーデン」と、もう1つは地域の方も利用できる「プラザガーデン」を設けています。また地域の方が利用できる保育園、有料老人ホームの一部には学童施設をつくりました。分譲・賃貸マンションの家族同士だけでなく、地域住民との交流も自然に生まれるように配慮しました。緩やかなつながり、自然と接点が持てる街がちょうどよいと思います。(山下)

高い評価を得た暮らしやすい住空間

第二設計計画室で全体のマスタープランが固まると、次は細部におよぶ実質設計図へと移行していきます。今回は、長谷工が次世代マンションとして提案している『Be-Next』シリーズを全面的に採用しています。マンションにおいて重要なのは、将来変えることができない構造など、基本性能の確かな作り込みを行いながら、住まう方のライフステージや趣向によって可変できるフレキシブルさを合わせ持つこと。そして、時代にマッチした防災・環境性能はしっかりと備えていることです。これらすべてを叶えたのが『Be-Next』シリーズであり、こだわりのモノづくりを形にした長谷工の自信作です。また、本計画はBIM(ビルディング・インフォメ―ション・モデリング)を活用して実施設計を進めました。設計品質の確保はもとより、販売ツールまで一貫してBIMデータを利用でき、今後の設計手法に大きな変革をもたらすものと確信しています。(栗原)

検討段階の共用部設計スケッチ

検討段階の共用部設計スケッチ

新しい設計プランが未来の暮らし方を模索する

また賃貸マンション・シニア向け住宅においても多くの新しい取り組みをしています。その一つが賃貸マンションとシニア向け住居という、目的も居住者層も異なる住宅を同じ敷地内で、一つの建物として設計した点です。敷地内のみならず隣接する分譲マンションと共に“多世代が行き交う「街」を創る”というコンセプトのもと、全体街区として希少性の高い魅力ある計画になったと思います。そして何より注目していただきたいのが通常の部屋タイプのほかに、画期的なこだわりの部屋を12プラン用意したこと。賃貸マンションに付加価値や希少性をプラスすることで、新たな賃貸マンションでの暮らし方を楽しんでいただけると思います。(栗原)

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