超高層RC建物の施工品質向上と工期短縮を可能に柱梁接合部プレキャスト工法

概要

柱梁接合部プレキャスト工法は、従来、現場でコンクリート打設が行われていた柱梁接合部を、梁と一体のプレキャスト部材とすることで、大幅に工期短縮を図ることができる工法を開発しました。

  • プレキャスト部材とは
    工場でコンクリートを打設し、製造された部材のこと
工法概要図

採用メリット

柱梁接合部プレキャスト工法の特徴

1フロアー5日サイクルで工事可能となり、大幅な工期短縮を実現

採用実績

  • レジデンスタワー上本町(大阪市、RC35階建、2009年3月竣工)
  • グランドメゾン池下ザ・タワー(名古屋市、RC42階建、2013年12月竣工)
    他、複数の超高層物件において採用されています。
柱梁接合部プレキャスト工法施工状況

開発の目的・背景

鉄筋コンクリート造建物の工期短縮のため、柱、梁をプレキャストとする工法が活用されてきましたが、近年さらなる工期短縮を求められることが少なくありません。そこで、従来は現場でコンクリート打設を行っていた柱梁接合部を、梁と一体のプレキャスト部材とする工法を開発しました。これにより、最短で、1フロアー5日サイクルでの施工が可能となりました。

詳細情報

当研究所における取り組み

地震時を想定した構造実験を行い、柱梁接合部プレキャスト工法による架構は現場打ち工法と同等の耐震性能を有していることを確認しました。
また、本工法では梁端部に鉄筋継手を設けることで施工性を更に向上させることができるため、梁ヒンジ部に機械式継手を設けた架構の耐震性能も併せて確認しました。

構造実験状況
荷重―変形関係