外壁の乾式化工法ALC無溶接工法

1. ALC乾式壁無溶接工法

概要

「ALC乾式壁無溶接工法」は、ALC乾式壁を構成する為の溶接作業、アルミサッシをALC乾式壁に固定するための溶接作業、アルミサッシとALC乾式壁との空隙を埋めるためのモルタル充填を不要にし、非構造全体の工事の施工性と安全性の向上を実現できます。また、玄関ドア・アルミサッシの開口位置の可変性や更新性を高めて、住宅の長期耐用に寄与できる新しい工法です。長期優良住宅などに採用しています。

  • ALCとは
    Autoclaved Lightweight aerated Concrete (高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)です。

採用メリット

特徴

施工中
  • アルミサッシの取付けやモルタル充填など仕上げ工事の省力化
  • 組み立て式なので専門工以外でも施工が可能
  • 溶接作業が不要で安全性が向上
施工後
  • 間取り変更などで開口位置の変更が可能
  • 修繕・更新が容易になり、メンテナンス性が向上
  • 無溶接工法のため分別解体、撤去が行いやすく、廃棄物の発生量を抑制

採用実績

長期優良住宅認定マンション(日本初)の先導的技術の一つとして採用採用される等、7件(1123件)

  • 2016.10現在

2. ALC金物無溶接工法

概要

また、より汎用的な工法として、ALCパネル工事の無溶接化を可能にしたのが、ALC金物無溶接工法です。これ迄、溶接が必要だった取り付け金物の一部を薄肉化することで、ドリルねじやボルトナットで固定できるようにしました。

採用メリット

  1. 1.無溶接化と金物重量の軽量化により、ALC工事の労務省力化が期待できます。
  2. 2.無溶接化により品質の均一化が図れます。
  3. 3.無溶接化により電気使用量を削減し、環境負荷の低減につながります。

開発の目的・背景

  • 施工性向上と可変性の実現
  • 労務の省力化