屋上基礎の雨仕舞い形成用の打込み型枠S型枠

概要

ニチアスセムクリートと共同で、マンションの屋上に設置する避雷針やテレビ受信用アンテナ、消防用水槽などの基礎(以下、屋上基礎)を施工するための打込み型枠(商品名:『S型枠』)を開発・商品化しました。
『S型枠』は、屋上基礎の雨仕舞い部分の型枠を、強度や耐久性に優れたGRC(ガラス繊維補強セメント)製の打込み型枠としたことで、施工性を向上させるとともに品質の均一化も実現しています。

  • 雨仕舞いとは
    雨水が建物の内部へ浸入するのを防ぐこと、あるいはその工法。防水層をこの屋上基礎に沿って立ち上げて雨水浸入を防止する
S型枠と付属部品
S型枠の水槽用基礎
S型枠の避雷針用基礎

採用メリット

工事時のメリット

施工性の向上
屋上基礎の雨仕舞い部分を庇形状にする必要がなくなり、型枠の組み立て・解体作業が容易になります。寸法も2パターン(790mm角、390mm角)に規格化することで型枠組み立ての施工性が向上します。
品質の均一化
複雑な形状の雨仕舞い部分を、強度や耐久性に優れたGRC製の打ち込み型枠にすることで、型枠材を解体する際にコンクリートの角が欠けたりする心配がありません。雨仕舞い部分が工場製品のため品質も均一化が図れます。
型枠廃材の削減
雨仕舞い部分の型枠材を少なくすることが可能です。

採用実績

2007年より約9,000台の採用実績があります。(2016年10月現在)

開発の目的・背景

屋上基礎は鉄筋コンクリートで施工していますが、雨仕舞いを庇形状にしているため、施工には数多くの型枠材を組立てる手間に加え、型枠材を解体する際もコンクリートにクラックや欠けといった破損を発生させないよう慎重な作業が必要でした。