高さを抑えたソーラーパネル対応の基礎ソーラーパネル用低基礎工法

概要

マンション屋上にソーラーパネルを設置する際に高さを抑える低基礎工法をニチアスセムクリートと共同開発しました。
基礎の高さを従来の約40cmから約16cmに低く抑え、GRC(ガラス繊維補強セメント)製の「ベースキャップ」を採用した低基礎工法を開発しました。この基礎の上に低角度のソーラーパネルを取り付けることで、屋上躯体からソーラーパネルの上端までを従来と比較して大幅に低く設置することが可能になります。また、コンクリート形状をシンプルにしたことで、熟練技能や仕上げ工事が不要になり、低基礎の施工省力化とともに型枠廃材の削減も実現します。

採用メリット

工事時のメリット

他の低基礎より安価で施工性が良好
ステンレス製の低基礎が商品化されていますが高価となります。また、金属製基礎の取付け位置には高い精度がもとめられるため、屋上の水勾配があるところでは施工が難しくなります。当低基礎工法は比較的安価で、熟練工が要らない従来の技術で施工できます。

採用実績

2013年より約2,200台の採用実績があります。(2016年10月現在)

開発の目的・背景

近年、環境への配慮や省エネルギーの観点から、太陽光発電システムを導入するマンションが増えています。一方で、ソーラーパネルを屋上に設置する場合、ソーラーパネルが法律や行政指導により建物の一部と見なされて高さに算入されることがあり、階高を確保しながら景観にも配慮した設置工法の開発が求められていました。