2004年03月24日

 長谷工コーポレーションは、一人ひとり異なる血流パターンを利用して本人を確認する「血流認証装置」を、首都圏で初めて分譲マンション「ブラウシア」(千葉県千葉市、438戸、20階建、売主:日商岩井、日商岩井不動産、ゼファー、完成予定:2005年8月下旬)のエントランスのオートロックシステムに採用しました。鍵やカードを持たなくても専用端末に指を入れるだけで瞬時に入居者本人を認識し開錠できるため、マンション生活のセキュリティ(防犯安全性)や利便性が飛躍的に向上します。今回の採用を契機に、今後首都圏での提案活動を積極的に進め、血流認証システムの採用・普及に努めていきます。

 今回採用した血流認証装置とは、人体に走る血管形状が人間一人ひとり異なる点に着目して開発された本人認証システムです。バイオ技術を応用したバイオメトリクス認証と呼ばれるもので、あらかじめ登録した血管形状のパターンと照合して本人確認することが基本的な原理となっています。実用化にあたっては、LED(発光ダイオード)や赤外線CCDカメラ、画像処理などの最先端技術を導入するとともに、アルゴリズム(注)という計算手順により瞬時に高精度の認証を可能にしました。認証にかかる時間はわずか1秒程度で、しかも誤認率は本人拒否率0.01%・他人受入率0.0001%と、指紋照合など従来のバイオメトリクス認証の10倍以上の高精度を実現しています。(注)アルゴリズム:あるタイプの一般的な問題が与えられたとき、その解を求める計算手順のこと(「現代用語の基礎知識2001年版」より)

【「血流認証装置」について】
 防犯対策への関心の高まりから、近年、従来の鍵やカードに替わって指紋照合、掌形判別、虹彩認証、顔面認証などのバイオメトリクス認証が普及してきています。血流認証もバイオメトリクス認証の1種ですが、従来の方式に比べて認証精度が高く、誤認や偽造の可能性が格段に低いのが特徴です。個々の血管形状パターンは、たとえ一卵性双生児間でも全く相違しており、指紋同様に世界に同形状のものは存在しないとされています。また、指紋認証などと違い接触面が極度に小さいため、センサー部分の汚れなどによる誤認識率を圧倒的に低くできます。

 今回採用する血流認証装置は、ベンチャー企業のバイオニクス(本社:大阪市、社長:須下幸三)が研究機関などのセキュリティ対策向けに開発したもので、「ブラウシア」への採用にあたっては登録容量の拡張(1住戸当り20指)や子供の成長に合わせた自動学習機能などの改良を加えることで、マンション向けの血流認証装置として実用化を図りました。

【「血流認証装置」の具体的な仕組みと手順】
 1. LEDを使用し、透過式で指の血管を浮き出させます。
 2. 高品質の赤外線CCDカメラで画像を取り込みます。
 3. 血管形状をパターン抽出し、特殊な画像処理をして特徴点を抽出します。
 4. 特徴点マッチングのアルゴリズムを用いて個人認証します。

 

【「ブラウシア」での採用例】

 

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