長生きするには、まず丈夫で健康なからだであることが大切です。からだの基本がしっかりしていれば、より健康でいられます。人もマンションもからだが資本。建物の耐久性を高めるためには、コンクリートの強度や品質が重要です。

コンクリートのひび割れを低減する2つの技術

コンクリートは、気温の変化や、時間の経過による乾燥など、さまざまな要因で「ひび割れ」が出ることがあります。ひび割れが進行すると、コンクリートの劣化や鉄筋の錆・膨張の原因となって、マンションの寿命に影響が出てきます。一部のマンションでは、“温度”と“乾燥”によるひび割れを低減するための技術を採用しています。

1.「温度ひび割れ」の低減技術

コンクリートは、セメントの水和熱により温度が上昇すると膨張します。反対に周囲が拘束されている中で温度が下降すると収縮し、ひび割れが生じやすくなります。これを防ぐため、水和発熱の小さい「中庸熱ポルトランドセメント」や「低熱ポルトランドセメント」を用いています。

2.「乾燥収縮ひび割れ」の低減技術

コンクリートが乾燥して水分が抜けていくと、その分体積が減少して乾燥収縮ひび割れを生じます。これを防ぐため、収縮を抑える混和剤を用いています。

コンクリートのひび割れの仕組み概念図

コンクリートのひび割れ低減技術への取り組み(技術研究所Webサイト)