何事も、基礎が大切。建物本体を支える支持地盤を調査し、計画地の条件に最も適するように基礎の設計を行うことが重要です。また、液状化が起こる可能性のある地盤では、液状化対策として地盤改良を行うこともあります。

1.土地の性格を把握する「地盤調査」

地質を調査し、建物を支えるための強固な支持地盤に達するまで杭を打ち込みます。

2.杭を支持地盤まで届かせる「杭基礎」工法

杭基礎は、建物の下に杭を打ち込み、杭の先端を支持地盤まで届かせ、杭の摩擦力と支持地盤による反力により建物全体を支える基礎工法です。
打ち込む杭はコンクリート製の場合、既製コンクリート杭(工場で製作したPC杭)を打ち込む場合と、現場で掘削した孔(あな)にコンクリートを流し込む工法があります。

3.液状化とは?

液状化は地盤に多くの水分を含む砂質地盤に起こりやすいものです。
普段は砂の粒子同士がくっついて安定していますが、大きな揺れが起きると砂粒子がバラバラになって沈んでしまうため、水が地面に噴き出して液状化が起きます。

液状化のメカニズム

液状化対策の考え方:条件に合わせてさまざまな工法を提案しています。

地盤改良1 地盤の密度を増大したり、粒度の改善を行う
地盤改良2 セメントや薬液を注入して、異質の地盤にする
  • 【事例紹介】地盤改良の工法の一つとして、「静的締固め砂杭工法」があります。

砂を入れた巨大なパイプを所定の深度まで地中に埋め込み、規定の高さまで引き上げて、砂を排出し、打ち戻して締固め、再び引き上げて・・・の作業を繰り返して砂粒子の密度を増大させて液状化しにくい土壌を作る工法です。

静的締固め砂杭工法の流れ