気になる上下階間の遮音性能は床がカギとなります。床の遮音等級はLで表され、数値が小さくなるにつれて性能がアップします。
■床の評価尺度 | ||||||||||||||||||||||||
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「建築物の遮音性能基準と設計指針(第2版)」(技報堂出版)より |
床を通して伝わる音には、軽いものを落としたときに出るコーンという軽い音(軽量衝撃音)と、子供が飛び跳ねたりしたときに出るドスンという音(重量衝撃音)の2種類があります。軽量衝撃音は、遮音フローリングを敷くと、ほとんど気になりませんが、重量衝撃音はコンクリートの床の厚さが決め手。たとえば、20cm程度の厚さは必要でしょう。
マンションの床には、フローリングなどをコンクリートの床に直接張った「直張り工法」と二重床にした「置床工法」があります。どちらが遮音性能に優れているとは一概にはいえません。
床の仕上げがカーペットであってもフローリング(板張り)であっても、遮音性能がしっかりしていることが遮音の決め手となるので、チェックを忘れずに。