カシコシュが始まるまでの経緯

カシコシュについて

長谷工のリユース事業『カシコシュ』の誕生について
新しい発想の居住者サービス

21世紀の都市型新産業の研究

長谷工グループがリユース・リサイクル事業に着目したのは、2002年5月からはじまった「都市型新産業研究会」がきっかけでした。
これは、株式会社長谷工コーポレーションが21世紀の都市型産業の創出に向け企画した異業種研究会を立ち上げたものです。そのメンバーは、都市生活に密着した環境・安全・教育・通信・物流などの各方面で業界をリードする有力企業10社でした。この研究会において多岐な分野を探索した結果、事業化の可能性の高いものの1つにリユース事業が浮かび上がったのです。

増え続ける"モノ"の処分が悩み

社会が豊かになればなるほど、所有する「モノ」は増え続けていきます、また、子供の成長とともに「モノ」は増え、不要な物も増えていくものですが、もともとマンションは戸建住宅と比較すれば住居面積が狭い上に、勝手口の外や庭などの逃げ場がありません。そういった理由から「増え続けるモノをいかに整理し収納するか」が「マンション居住者の永遠の悩み」なのです。
そのため、収納スペースの確保が間取り設計上の重要ポイントでありますが、設計の工夫だけではしょせん限界があったのです。
そんな背景もあり、トランクルームサービスの普及も後押しされていると思われます。しかしトランクルームは手間とコストがかかります。ゴミとして処分するにも、家電リサイクル法等で簡単には捨てられないのが現状です。
研究会で、こうした一連の『都市居住とモノにまつわる事実』を調査して行くうえで、『都心のマンション居住者はモノの処分問題』に切羽詰っているのではないか?と想定いたしました。

居住者から大好評の不要品買取サービス

マンション居住者は、『増え続けるモノをどう整理し収納するか』を悩みつつも、一方で「単純に捨ててしまうのはもったいない」という心理的な抵抗感に悩んでいました。時を同じくして、新規分譲後のマンションに勤務するライフマネージャー(管理人)さんからは

  • まだ使用できる家電製品、家具が毎日、山のように粗大ごみとして捨てられる。
  • また自治体の定める粗大ごみ処分は、決められた日、決められた時間、決められた場所に運ばなければならない上、大きな家具をお父さん一人で運び出す事は出来ない。
  • 処分するにしても、粗大ごみシールに部屋番号・名前入りで出す事もマンション内の目が気になり出しづらい。

という悩みをよく聞くのです。

また、社会問題になっている「押し買い」については、マンション管理組合から相談を多数受けておりました。
そのお客様の声を受けて、長谷工アネシス(カシコシュを設立する前身の事業会社)は試行的に「不要品の買取り」を実施したのです。

地域のつながり、親近感が希薄化していることもあり、マンション内においても近隣にどのような人が住んでいるかもわからない現代です。
マンションの住人は自身が使用したもの、頂いたもの、未使用だが不要なモノでさえ、売却はもとより、人に譲ることすら躊躇していました。

そんななか自分のマンションを管理するグループ会社がサービスとして行う「不要品のマンション買取サービス」が実施されたのです。
日頃から馴染みのある会社のサービスという安心感に加え、マンション内の中庭、集会室で受付、その日引取りが可能な事もあり、量や重さに関わらず、持ち込める利便性もあって、住民からは非常に好評でした。

そうしているうちに「他の管理会社にはないサービス」として多数の引合いを頂き始めた事もあり、企業として本格的にマンション買取を実施する事になったのです。

カシコシュの誕生

ご存じのとおり、当時リユース業界の市場はインターネットオークションの普及もあり急拡大しておりました。
サービスにて買取した商材も当初インターネットでの販売、他社への引取りにて買取サービスを実施していました。
マンション住民へのサービスをより向上するためには、自社でリユースショップ運営しサービスを実施する事が一番と考え、2005年3月「広く明るく清潔」「マンションの奥様方が入りやすいリユースショップ」をコンセプトに「カシコシュ」第1号店「青梅新町店」が誕生いたしました。

カシコシュの語源
『賢い主婦』
『賢いコンシューマー』

運営について

「不要品買取サービス」が居住者に対して喜ばれている事はともかくとして、「リユースショップ運営の強みとなるのか?」と問われることがあります。

リユースショップ業界では「安定的な商材仕入」が経営の最大のポイントとなります。この業界は問屋から商材を調達できず、店頭で一般顧客から直接買い取とり、商品を調達します。
つまり店に持ち込んでくれる顧客を待つしかないのです。

日々、商品の販売量と買取量を一致させなければなりません。また中古ビジネスでは一品しかない商品を倉庫にストックとして取り置きする事は販売ロスにしかならず、全くの無駄となってしまいます。

販売量と買取量を一致させなければ、商品が溢れたり、棚が隙間だらけになってしまいます。このような状態を無くすためには、仕入れと販売のコントロールが必要となり、コントロールの一部として「マンション買取サービス」を合わせて運営する事が、店舗運営においても同業他社様に比べて優位性を発揮すると部分だと考えております。

お客様がカシコシュのマンション買取をご利用される場合、引越し準備やマンション売却前に不要品の処分先としてご連絡をいただくことが大半です。

長谷工グループであるカシコシュでは信頼のおける引っ越し業者、不動産仲介業者、リフォーム会社などに関するご相談にも対応させていただけることから多くのお客様より「マンション買取」のご用命を承っております。

上記のような取組、連携を行い、長谷工グループの一員として力を発揮する事により、マンション住民様はもちろん、地域住民様へのサポートの窓口として「株式会社カシコシュ」を運営させて頂いております。