長谷工は、グループの総合力を結集し、修繕・改修、建て替えの様々なマンション再生を行ってきました。管理組合の皆さまと重ねてきた実績・事例をご紹介します。
建て替え後のブランシエラ市川行徳(全戸南向き)
木造2階建てタウンハウス(東側通りより)
行徳ファミリオは1978年の竣工。その当時は、建築大臣賞も受賞し注目された木造2階建てタウンハウス(8棟構成)でした。
建物は自主管理にて修繕などを行なってきましたが、築30年以上経過して建物や設備の劣化が進行。加えて、住民の方々からもバリアフリー化、省エネルギー化などの居住性能の向上や耐震性強化といった要望が出されていました。
2008年、NPOの支援による「修繕・改修か、建て替えか」の検討を開始。
耐震診断などを経て、2010年建て替え推進決議で89%以上の高支持を受けて、事業として本格化。
2011年コンペによって長谷工コーポレーションが事業協力者に選定されました。
南向きの明るさと開放感のあるリビング・ダイニング
長谷工では、その後すぐにアンケート、個別面談、計画説明会を重ね、建て替え計画の具体的な検討と住民の合意形成を図り、最終的には、最短の事業日程で進めることができる「全員合意型の等価交換方式」を採用することに。
その年の12月には区分所有法による一括建て替え決議が成立しました。
この建て替えは、長谷工グループの力を結集できたことがスムースな事業につながりました。
長谷工コーポレーションが事業の中核を担って運営から設計・施工を行なう一方、余剰床の販売を長谷工アーベストが、建て替え時の仮住まいの紹介を長谷工ライブネットが担当させていただき、事業の流れに沿って事前準備できたことでご安心いただくことが出来ました。
現在、マンションの管理は長谷工コミュニティが担当し、建物と住民の方の安全と安心を担っております。
旧:行徳ファミリオ
建て替え委員長
荻原 正之様
お客様からのコメント
建て替え事業は、営利が目的ではない。
住まいをかけてやるからには、大きな成功より失敗しない事だと思います。
私共の建て替え計画は、4年8ケ月かかりました。後に長谷工さんに「スムーズに行ったケースです。」と言われ、改めて建て替え事業の大変さを思い返しました。
築30年の木造住宅はやはり傷むもので、屋根の漏水改修を毎年やっていました。「もうそろそろ建て替えた方が」という意見も出まして建て替えの検討を始めました。当初は、負担金無しで出来ると聞いて盛り上がりましたが、その年にリーマンショックがくるとは。
コンサルタントの元で1年間、再生の勉強会を実施しました。重視したのは出席率です。無関心で参加もせずに内容がわからないとういう方が一番困る。とにかく100%合意を目指すと決めていました。機が熟すまでと建て替え推進決議は延期しました。一度不成立になるとまた来年やりましょうというようにはならない、数年単位で先送りになってしまうと感じたからです。モチベーションが下がらないよう国の補助申請をして耐震診断等、とにかく活動を続けました。
大変でしたが、無事、事業が完了できて本当に嬉しく思います。