長谷工は、グループの総合力を結集し、修繕・改善、建て替えの様々なマンション再生を行ってきました。管理組合の皆さまと重ねてきた実績・事例をご紹介します。
モダンデザインに最先端設備を整えた「ブランシエラ千林大宮」として生まれ変わる。
(2015年4月撮影)
1966年に完成し、築47年となった建て替え前の「大宮第一コーポ」
2012年に長谷工が事業協力者となった「大宮第一コーポ」は、築47年のマンション。
住民の皆さまの意識が高く、多くの方が建て替えの意思をお持ちでしたが、最大の問題は、「現在の建築基準法上では本件が既存不適格物件で、建て替えることにより床面積が減ってしまう」という点でした。
つまり、これまでの建て替えのように「余った床を分譲することで、住民の費用負担を抑える。」ことが不可能であり、また新規の分譲事業としての規模が小さくなると一般分譲住戸を多く見込めないことから、一般のデベロッパーは参画しづらいという側面もありました。
豊かな緑を湛えるエントランスアプローチ
長谷工では、設計・施工・販売・管理に加え、デベロッパー部門まですべて自社で整っているため、設計・施工とデベロッパーでの事業参画が可能という強みを活かした長谷工だからこその事業提案をさせていただき、スムーズな建て替え事業の実現が可能となりました。
また「消費税が8%になる前に契約を結びたい。」という住民の方の強いご要望により、当初の計画を前倒すことになった際も人員体制を強化し連携を強めて事業スケジュール短縮に取り組み、2013年9月、計画通りに無事契約を締結。
事業のスピード感という面においても、 “オール長谷工”のグループ力の効果が発揮されました。
旧:大宮第一コーポ
建替推進委員長
藤井 廣昭様
お客様からのコメント
約6年半にわたる建て替え推進委員長の役目を終え、無事この日を迎えました。
今は生まれ変わった我が家に帰る日が待ち遠しいですね。
前回の大規模修繕の際「次はもう修繕では無理」と聞き、皆さまのご意向を受けて、2008年に建て替え推進準備会が発足しました。
以来、打ち合わせは100回以上、皆さんにお配りする「建て替え推進ニュース」は第31号を数えました。
当初は「新しい建物はどんな規模にできるのか?」「ローンの残っている方、相続が起こっている方の登記は?」「第一どこに相談すればよいのか?」「そもそも建て替え費用はどうなるのか?」等々、分からないことだらけ。
長谷工さんやコンサルタント(COM計画研究所)さんのお導きがなければ、とても今日には至っていなかっただろうと思います。
皆さまには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
私達は年を重ねていつかは人生を終えるわけですが、マンションは新たに生まれ変わることができる。
そのためにもうひと頑張りしようという一心で走った6年半の日々でした。