長谷工は、グループの総合力を結集し、修繕・改修、建て替えの様々なマンション再生を行ってきました。管理組合の皆さまと重ねてきた実績・事例をご紹介します。
改修後の建物外観 新設のPCaアウトフレーム
明るさと通り抜け制御を両立する格子デザイン
シャルマン南加瀬は旧耐震基準に基いて設計され、1982年に竣工したマンションです。
理事長様を中心に耐震に対して意識の高い管理組合様が2007年に川崎市の助成制度を活用して耐震診断を実施した結果、耐震改修が必要と判断されました。
翌2008年には耐震改修設計を行ない、2009年に第2回目の大規模修繕工事及び設備改修と耐震改修を含めた複合工事を実施することを管理組合様主導で決定。工事の方向性がまとまりました。
分譲マンションのため、管理組合様の方針であった以下の5点を踏まえ、「住みながら耐震改修」を基本に工法の検討と選定を致しました。
①居住者が安心して安全に工事を受け入られること
②技術的な裏付けが確保できる工法であること
③施工性・作業性が適した工法であること
④工期の短縮が図れること
⑤経済的に優れること
上記方針のもと、改修設計ではPCaアウトフレーム補強を中心に、鉄骨ブレース補強、耐震スリットなどを採用することになりました。
施工にあたっては、PCaアウトフレームを設置する棟南側全面の提供公園の施工時利用について、管理組合理事長様をはじめ役員の方々が所管行政庁と事前協議を重ねて許可を得られたことが、本工事の施工性・作業工程の大きなポイントとなり、居住者の方々の不安解消にも大きな効果をもたらす結果となりました。
全ての改修工事を住戸内に立ち入ることなく、建物外部または共用部から行ったことで、「住みながら耐震改修」を実現出来ました。
また、自主管理による安定した組合運営と大規模修繕工事と同時施工で仮設費等のコストを節約出来たこともあり、一時金徴収等なく、工事を実施することが出来ました。
シャルマン南加瀬住宅
管理組合元理事長
月村 實様
お客様からのコメント
不安なく暮らしたい。そのために自らが動く。
意識の高い管理組合だからこそ、大掛かりな改修工事も乗り切れた。
管理組合主導にて助成金を活用し、耐震改修・設備改修・大規模修繕の複合工事を実施しました。
設計・施工会社と連携を図りながら、所管行政庁との協議、区分所有者への充分な説明・合意形成まで私達、管理組合役員の活動も多岐に渡りました。
足掛け4年掛かりましたが、管理組合の方針に沿って工事が進められ、安全・安心・快適なマンションに出来たものと考えています。