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開発ストーリー

長谷工がこれから取り組んでいく木造建築や非住宅物件。特徴的な3つの物件に関わった主要メンバーのこだわりや成長した点についてご紹介します。

PROJECT

02

パークウェルステイト千里中央

outline

大阪府最大規模のシニアの為のサービスレジデンス。規模感を活かし、エントランスホール・ダイニングはラグジュアリーな空間の演出。贅沢な日常を感じられる、大浴場・ライブラリー・リラクゼーションルーム等の多彩な共用施設を完備。

01

企画

PLAN

受注営業
文化情報学部卒
2011年入社

受注営業

受注営業は、市場や顧客ニーズを踏まえ、デベロッパーと連携しながら建物の仕様や商品性を検討。プロジェクトの価値を最大化する提案を行うポジションです。

高低差と特殊仕様、二重の難題を越えて得た評価

高級シニア案件且つ高低差のある案件で通常のマンション事業推進と異なる中、コスト管理・日程管理にとても苦労しました。一言でシニア案件と言っても今まで経験してきた分譲マンションと違い、シニア独特の仕様やコスト算出に苦慮し、デベロッパーと何度も打合せを繰り返し行いました。営業・設計・建設各担当者が未経験の領域での業務となった為、デベロッパーとの綿密なやり取りと定期的な社内分科会を重ねました。コミュニケーションを図ることを意識し対応することで、最終的にはデベロッパーから高評価を頂き、長谷工の新領域の可能性を示せたと思います。

つくりながら考える。シニア住宅が教えてくれた企画の柔軟性

シニア住宅ならではの入居者のことを考慮した動線計画、仕様、設備の納まりとコストが通常の分譲マンションと異なり、一見分譲マンションと同じような建物だが中身は全く違うことを肌で実感できました。
「作りながら設計していく」という要素が強いと感じました。通常のマンションの推進の場合、企画→基本設計→実施設計→積算→着工→引渡という大きな枠でのタイミングで図面をFIXさせていきますが、今回の場合は都度都度図面をFIXをさせて行く必要があり難易度が高かったです。長谷工の更なる非住宅の拡大に向け、シニア案件専門の部署をつくるくらいの体制検討も必要と感じました。

開発推進
経済学部卒
2013年入社

開発推進

開発推進は、行政との協議や各種申請など、法的・制度的な条件をクリアするための折衝を担当。事業全体の進行に影響する重要な部分を支え、円滑なプロジェクト推進に貢献します。

行政との攻防で見えた現場のリアル

「豊中市最後の未開発大規模用地」と言われた本件は、敷地内に埋蔵文化財や行政の厳しい規制があり噂にたがわぬ難易度の高さでした。そこに「豊中市初の大規模有料老人ホームを建設する」計画が相まって、行政内部での注目度も高く、開発協議は難航しました。毎日のように行政に通い、その度に返り討ちにあいましたが、デベロッパーの要望するプランを実現させるため、関連各部と何度も打合せを重ね、自身が培った行政との人脈を最大限活かしながら少しずつ着実に推進したことで、事業日程を遵守することができました。

効率だけじゃない、人が伝える力の重要性

「良いものをつくりたい」という思いは、立場が違っても通じ合い、時に物事を大きく動かすことができることを知りました。その中でも行政が事業者の思いを汲み取り、今までに前例がないことを一緒になってチャレンジしてくれたことには、驚きと同時に何とも言えない嬉しさがありました。AIが発達した昨今、AIを活用した業務効率化や生産性の向上も素晴らしいことですが、人にしかできない「熱量を伝える」ということも併せ持つことが重要だと改めて認識させられました。

02

設計

DESIGN

意匠設計
工学部建築学科卒
1998年入社

意匠設計

意匠設計は、建物の外観や内装・空間構成など、見た目や使いやすさを設計。デベロッパーや各部門と連携しながら、理想の住まいを形にしていく役割を担っています。

機能・快適・安全──そのすべてを両立させる設計へ

老人ホームの設計と言う事で機能性・居住性、安全性、多様なニーズ、地域連携、コスト、法規制のバランスをとる事に苦労しました。バリアフリーは基本としつつ、配置計画は中央に共用棟を設けることで、住人が自然に集まりやすいレイアウトを実現。一般居室だけでなく、介護居室を設けることで、介護が必要な住人も安心して暮らせる環境を提供。1階には様々なコミュニティ施設を設け、館内至るところに住人がコミュニケーションを取れるスペースを設置することで、住人同士の交流を促進しています。高齢者の特性理解と共感が不可欠で常に新しい知識と技術を検討して設計を進めました。

“暮らし”と“ケア”をつなぐ、設計の新たな視点

老人ホームの設計を通して高齢者の身体の変化、心理面を理解し、安全性と快適性を両立させる重要性を学びました。バリアフリー、事故・災害対策、感染症対策は不可欠。居住や共用スペース、介護・医療空間の機能性も重要です。多職種連携や利用者・家族とのコミュニケーション、関連法規の遵守などマンションの設計では普段、携わる事のない分野の知見を広げる事ができました。本物件を通して環境への配慮や最新技術の活用も視野にいれ高齢者が安心して生活のできる環境創造を目指す事の難しさとやりがいを学ぶ事ができました。

03

施工

CONSTRUCTION

施工管理
工学部建設工学科卒
2006年入社

施工管理

施工管理は、現場の進捗や品質・安全を管理し、設計図上の建物を形にします。職人や協力会社と連携し、工事全体をまとめる存在です。

膨大な物量と複雑さへの挑戦

苦労した点として何をするにしてもとにかく物量が多く、複雑であった事です。現場の安全・品質・工程管理をするにも施工図や製作図を承認するにも一般のマンションとは比べものにならないほど労力がかかりました。特に共用施設においては、デベロッパー・デザイン事務所の意向と自社のディティールを織り交ぜた上で双方納得いくまで協議を重ねたため、非常に多くの労力と時間を費やしました。課題解決の為、現場だけで抱込むのではなく、営業・設計・建設内勤部門を含めたオール長谷工で取組みました。DXも活用することで業務効率化を図り、限られた時間の中でも創意工夫をこらしながら施工管理を行いました。

知識を超えて、探求心が導いた課題解決

今までに経験した事のない超大型プロジェクト且つ有料老人ホームという高難易度案件であり、一般居室以外にも介護居室、厨房・大浴場・介護エリアなど分譲マンションにはない様々な施設がありました。これまで習得した知識だけでは解決に至らず衝撃の連続でしたが、新しい事への挑戦、技術・知識を新たに習得できる事に喜びを感じつつ、初心に帰って取組むことができました。その中で物事の本質を理解する事の大切さを改めて学びました。これまでに得た知識では通用しなかった事も、常に向上心と探求心を持って取組むことで課題解決に繋がると、プロジェクトを成し遂げた後に感じる事ができました。