類まれ、といわれる土地から
このプロジェクトは
はじまりました。

高玉 浩二郎

(株)長谷工コーポレーション 都市開発部門
都市開発事業部 不動産部 担当部長

長谷工グループの力を結集した一大プロジェクト。 長谷工グループの力を結集した
一大プロジェクト。

長谷工ビジネスモデルは不動産部からはじまる

不動産部は土地の売却情報・有効利用など、長谷工の仕事の第一歩に当たる土地の取得に関わる部分を担っています。この王子5丁目プロジェクトの開発地となったのは大手製紙会社様の製紙工場(後に倉庫)があった場所です。大手製紙会社様との付き合いは10年以上前の大阪都島の工場跡地利用からでした。それ以来の長いお付き合いの中で信頼関係が築けたことが、今回の土地取得にもつながったのだと思います。具体的な売却の話をいただいたのは2013年のことでした。すぐに設計室とこの土地を最大限に活かすためのプラン作りに着手しました。建設可能なマンションの高さや住戸数、空地率などを検討するのは、購入を決めるプロセスです。今回は設計プランを進めるとともにワーキングチームも立ち上げました。多くの部署の人間が意見交換を行い、設計は何度も図面を描き直しました。そのくらい長谷工にとって特別な土地だったのです。

地域・社会に貢献できる街づくりを

大手製紙会社様の王子工場跡地を長谷工が買収した!長谷工が大規模複合開発を手掛ける!というニュースは業界を駆け巡り、注目を一身に集めました。少し大げさな表現に感じるかもしれませんが、これには昨今の都心の土地事情が背景にあります。バブル崩壊後は都心の土地売買が停滞していましたが1998年頃から主に製造業を中心に、都内の大規模な工場などを手放す企業が増えてきました。跡地には大規模なマンションや複合施設が多く作られました。しかしここ数年はそんな状況も収まり、東京23区内で大規模な土地にはなかなか出会えなくなっていました。そこにこの長谷工のニュースですから、みなさんが驚かれるも当然でしょう。これを成し得たのは恐らくゼネコンとしては圧倒的な数の不動産部員が常に土地情報を集めているからであり、多くの方々が長谷工を信頼してくれているからだと感謝しています。この希少性の高い場所を長谷工は一坪たりとも無駄にしてはいけない。必ず地域・社会に貢献できる場所を作り上げる!この決意を持って挑みました。

着工当時に撮影した計画地の航空写真(2015年撮影)

着工当時に撮影した計画地の航空写真(2015年撮影)

地域の思いや、地域住民とのつながりを大切に

王子の街は日本の製紙業発祥の地。大手製紙会社様の王子工場も約100年以上前から、この地にあったと聞いております。北区や近隣住民との信頼関係は、とても深かったので大手製紙会社様からも地域住民との融和を大切にして欲しいという話をいただきました。そして、できれば住民の集いの場になるものを作って欲しいし、工場に隣接する「北区景観100選」となっている見事な桜並木も守って欲しい。そんな思いも今回の設計には反映をしています。

敷地内に残す桜並木(2014年3月撮影)

敷地内に残す桜並木(2014年3月撮影)

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