マンションや市街地開発などのプロジェクトを事業化していく部門が、設計計画室。駅伝にたとえるなら、プロジェクト完成というゴールに向かって第一区を任されたランナー。重責を担う部門だ。
「たしかに、プレッシャーは大きいです。その分、事業化できたときの喜びは格別。やりがいある仕事だと思います。」
彼女の仕事は営業や建設部門に協力をあおぎながら、対象となる土地に関する情報を入手、法的事項の確認や事業費の算出を行い、各所からの要望を踏まえてプランの調整を重ねていく。こうして練りに練ったプランを提示して…そして、コンペに勝つことだ。専門知識の深耕、居住マーケットの情報収集・分析力はもちろんだが、コミュニケーションスキルと対応力、調整力、何よりも根気が求められる。
「信条は？」とたずねると、「何事も楽しむこと！」と即答した彼女。デベロッパーや住まわれる方にも完成をワクワクして待ちわびてもらえるプランを描くためには、まず、彼女自身が仕事や暮らしを楽しんでいなければ発想ができないと考えている。
だから、彼女は好奇心を忘れず、魅力的なアイディアを探し求めながら、次のプレゼンに向けて企画を立案中だ。

（取材・撮影：2019年2月）