一般的な畳の厚さは30〜60mmほどですが、最近のマンションでは厚さ15〜35mmほどの「薄畳（うすたたみ）」が使用されている場合もあります。畳の厚さによって、天然のい草や和紙が使われたり、樹脂などの複合素材による人工のい草が使われたりします。また、畳の大きさは、地域によって異なることもあります。

近年では、正方形などの「デザイン畳」も見られますが、サイズが合わなければうまく部屋にはまりません。畳替えをする際には、厚さや大きさに注意が必要です。既存の畳の厚さや大きさがわからない場合は、管理会社に相談してみましょう。

畳に埃や汚れ、湿気がたまると、これらを栄養にするカビやダニ、トコジラミなどが繁殖しやすくなってしまいます。日常的なお手入れは、畳の目に沿って、優しく掃除機やほうきをかける程度で問題ありませんが、液体をこぼした場合はすぐに水拭きします。重曹や強力な薬剤は、畳を傷める要因となるため使用しません。水拭きをしたあとは、必ず乾拭きで水気を拭き取りましょう。

［参考］DAIKEN「正しい畳の掃除の仕方とは？　重曹による掃除は厳禁？注意点を知っておこう」

畳は変形しやすい床材です。タンスなど重量のある家具を置く際には、柔らかい布やシートを敷くことをおすすめします。

文：亀梨奈美