アンケートレポート「暮らしの意識調査 前編」

2024年秋に「あなたにとっての、よりよい“自分らしい暮らし”とは?」というテーマでアンケートを実施しました。
ご回答いただいたみなさま、誠にありがとうございました。前編・後編の2回にわたってレポートをお届けします。

理想の自分らしい暮らしとは、どんな暮らしでしょうか?
ブランシエラクラブは、「よりよい住まいと暮らしを叶えたい人があつまる場所」として、みなさまの声を集め、暮らしのヒントを形にしています。

みなさんが「叶えたい」と願う暮らしは、どんな暮らしなのでしょうか。
そして、一人ひとりが望む暮らしや住まいを選ぶには、何が必要なのでしょうか。

暮らしの意識調査

回答期間
2024年10月02日 (水)~ 2024年10月15日 (火)
回答者数
計6,238名

目次

78%の方が「自分らしい暮らし」ができている

自分らしい暮らしができていますか? はい 78% いいえ 22% 有効回答者数:5,904名

多くの方が今の暮らしに満足している、という結果となりました。

一方で、約4人に1人は「そうではない」と感じており、自分らしく暮らせていないと思っている人のなかには、「自分らしい暮らしというのがわからない」という回答も少なくありませんでした。何かモヤモヤを抱えているようです。自分らしい暮らしができているという実感はどうしたら得られるのでしょうか?

自分らしく暮らすための工夫とは?

◆◆◆ 設問 ◆◆◆

自分らしく暮らせているとお答えの方へ

自分らしく暮らすためにどのようなことを行なっていますか。

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みなさまから寄せられた、自分らしく暮らすための、たくさんの工夫。

日々の暮らしに取り入れていただけるよう、似ているアイデアは近くに、異なるものは遠くに配置し、1枚の地図のようにまとめました。

※届いたアイデアを48のグループに分類し、それぞれに名前をつけています。
分類にはAIの技術を活用し、数千件にのぼる回答をできるだけ客観的に整理しました。その後、全体像を見やすくするため、人の目で内容を確かめながら、似たグループ同士を大きなテーマに手作業でまとめています。

7つのテーマと48のグループ

回答者数:4,577名、回答数:6,144件 ※複数回答可

自分主義 29.6% 自分時間を大切に・好きなことをして生きる・身の丈に合った生活・流されず縛られず・気ままに前向きに・ストレス解消の工夫・ストレスフリー・無理しない生活・特別なことをしない・マイペース・自分の心に正直に 心地よい住まい 24.1% 心地よい空間づくり・便利なマンションライフ・インテリアで自己表現・のびのび暮らせる周辺環境・お掃除で清潔に・ミニマリスト・リフォームで叶える理想の住まい・断捨離とシンプルライフ・お気に入りに囲まれる・整理整頓 趣味を楽しむ 14.2% 休日はお出かけ・美味しいものを楽しむ・趣味が中心の生活・ペットと過ごす穏やかな生活・ベランダ菜園・家庭菜園とガーデニング・趣味を楽しむ・趣味で心を満たす 身近な人とのつながり 11.4% 地域参加と自己啓発・家族との絆を深める・子育ても自分時間も楽しむ・家族の時間が大切 仕事と生きがい 9.8% 仕事もプライベートも大切・第二の人生の基盤を整える・仕事も趣味も健康第一 健やかな習慣 5.6% 早寝早起き・健康的な食生活・健康への高い意識・無理のない生活リズム・規則正しく穏やかに暮らす・良質な睡眠・ルーティンで心落ち着く・健康に気をつける・生活リズムを整える 身体を動かす 5.3% 身体を動かしてリフレッシュ・健康を維持する運動習慣・毎日の運動

1番多かったのは「自分主義」というテーマです。自分の時間を意識して確保していることや、無理をせず自分軸を大切にしているようなコメントが多く見られました。

「自分のペースで生活をしている」

「好きなように生きている」

この方々にとっては、「自分らしさ」は何か特別なことをするのではなく、心のあり方なのかもしれませんね。

続いて回答が多かったのは「心地よい住まい」というテーマです。インテリアやリフォームを楽しむ方、周辺環境に満足している方のほか、お掃除や断捨離など、日々の工夫で快適な住まいを叶えているようです。

たとえば、「心地よい空間づくり」というグループのなかでは下記のような工夫が挙げられていました。ご自身の日々の暮らしに取り入れられるものがあるでしょうか?

「自分が使いやすいように物の配置を工夫している」

「お茶やアロマでリラックスできる空間と時間をつくっている」

「好きなようにレイアウトして、子育てしやすい環境をつくっている」

「突っ張り棒で収納を増やし、インテリアや観葉植物を置いて過ごしやすい空間をつくっている」

また、3番目に多かったのは、「趣味を楽しむ」というテーマです。休日の散策や旅行、美味しいものを食べること、ペットの世話、DIYや釣り、手芸など、さまざまな趣味が挙げられました。

各グループのランキングはこちらです。

回答が多く集まったグループ TOP10

回答が多く集まったグループ TOP10 8.2% 自分時間を大切に 決まった時間に起きて1日の予定を決めている、コーヒーを淹れたり映画や読書を楽しんでいる。 7.1% 好きなことをして生きる 自分の思うままに暮らしている、好きなことを率先して行ない無理なく生きている。 5.2% 仕事もプライベートも大切 仕事で忙しい分、趣味でリフレッシュしている、プライベートと仕事を両立させる働き方に変えた。 5.1% 身の丈に合った生活 背伸びせず自然体で暮らしている、家計を把握し身の丈に合った生活をしている。 4.7% 地域参加と自己啓発 ボランティアを兼ねた仕事を行ない仲間との交友を楽しんでいる、消防団に入団して地域活動をしている。 4.6% 心地よい空間づくり 自由に趣味に没頭できる空間がある、家事が楽になるよう家電や動線を工夫している。 4.4% 便利なマンションライフ 戸締りやごみ出し、メンテナンスが楽になった。 4.1% 家族との絆を深める 家族と日々の生活の小さなことを楽しんでいる、夫婦で旅行や外食を程よく楽しんでいる。 4.0% 身体を動かしてリフレッシュ ヨガをしたり筋トレに出かけている、日課として歯磨き、体操、ウォーキングをこなしている。

「自分時間を大切に」「好きなことをして生きる」というグループでは、自分の時間を好きなことややりたいことに充てているという声が多く寄せられました。

「仕事もプライベートも大切」や「身の丈に合った生活」といったグループでは、日々の仕事を頑張りつつ、慎ましく暮らすことへの満足感が感じられます。自立した暮らしを送れていること自体が、自分らしさを感じる土台となっているようです。
また、「地域参加と自己啓発」「休日はお出かけ」というグループからは、地域活動に参加し、余暇をアクティブに楽しんでいる様子が見て取れます。

続いて、今回のアンケートにご回答いただいた方々の属性情報をご紹介します。

年代・性別による自分らしい暮らしの特徴

まずは、年代・性別の分布を見てみましょう。

男性がやや多く、年代では50代・60代が多い傾向

性別 男性54% 女性44% 無回答2% 年代 70代12% 60代27% 50代28% 40代20% 30代10% その他3% 有効回答者数:5,904名

回答者の5割強にあたる3,150名が男性で、女性よりもやや多い結果となりました。年代別では50代・60代が特に多く、定年退職の前後や子どもの手が離れる時期と重なる方もいるでしょう。忙しい日常生活がひと段落したときは、改めて自分らしい暮らしを考えるきっかけになっているのかもしれません。

ライフステージで移り変わる関心事と価値観

こちらは、自分らしく暮らすための工夫について、性別・年代別の意見をランキング形式でまとめたものです。

※回答数の多かった30代〜70代を対象にしています

30代男性 1位 家族との絆を深める 2位 心地よい空間づくり 3位 仕事もプライベートも大切 40代男性 1位 自分時間を大切に 2位 仕事もプライベートも大切 3位 好きなことをして生きる 50代男性 1位 自分時間を大切に 2位 身の丈に合った生活 3位 休日はお出かけ 60代男性 1位 自分時間を大切に 2位 好きなことをして生きる 3位 地域参加と自己啓発 70代男性 1位 地域参加と自己啓発 2位 身体を動かしてリフレッシュ 3位 第二の人生の基盤を整える 30代女性 1位 インテリアで自己表現 2位 好きなことをして生きる 3位 心地よい空間づくり 40代女性 1位 自分時間を大切に 2位 心地よい空間づくり 3位 お掃除で清潔に 50代女性 1位 自分時間を大切に 2位 好きなことをして生きる 3位 仕事もプライベートも大切 60代女性 1位 自分時間を大切に 2位 仕事もプライベートも大切 3位 好きなことをして生きる 70代女性 1位 地域参加と自己啓発 2位 好きなことをして生きる 3位 便利なマンションライフ

男性は若い年代では家族や仕事を大切にする傾向が見られますが、年齢を重ねるにつれて自分の時間を有効に使うことや、地域活動への参加、身体を動かすことなど、より外向きな活動への関心が高まる様子が見られました。

一方、女性は30代~40代では住まいづくりへの関心が高く、50代~60代になると「仕事もプライベートも大切」というグループが上位に入り、仕事に生きがいを見出す傾向が特徴的です。

年代ごとに見ると、40代~60代は男女ともに「自分時間を大切に」が1位となり、自分の好きなことに時間を使うための工夫が多く挙げられました。70代では男女ともに「地域参加と自己啓発」が1位となり、定年退職後は地域活動にエネルギーを注ぎ、前向きに第二の人生を楽しむ姿が見られます。

「暮らしの意識調査 前編」はここまでです。

次回の後編では、自分らしい暮らしが「できていない」理由に迫ります。

ご自身の暮らしを振り返るきっかけとして、ぜひ後編もご覧ください。

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