アンケートレポート「暮らしの意識調査 後編」
ご回答いただいたみなさま、誠にありがとうございました。
今回のレポートは、2024年秋に実施した「あなたにとっての、よりよい自分らしい暮らしとは?」についてのアンケート結果の後編です。
(▶前編はこちら)
暮らしの意識調査
- 回答期間
- 2024年10月02日 (水)~ 2024年10月15日 (火)
- 回答者数
- 計6,238名
目次
4人に1人が自分らしい暮らしが「できていない」と感じている

前編では、自分らしい暮らしが「できている」方が、どのような工夫をしているのかについてご紹介しました。
一方で、約4人に1人の方が自分らしい暮らしが「できていない」と感じていることもわかりました。
その実感はどこから生まれているのでしょうか?
自分らしい暮らしが難しい理由とは?
◆◆◆ 設問 ◆◆◆
自分らしく暮らせていないとお答えの方へ
自分らしく暮らせない理由はなぜですか。
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1,327名の回答から22のグループに整理し、7つの大テーマに分類しました。
※まとめ方についての詳細は前編をご確認ください。

7つのテーマと22のグループ
回答者数:1,327名 , 回答数:1,507件 ※複数回答可
住まいに関するお悩みが理由で、「自分らしい暮らし」ができていないという回答が最も多くなりました。
「不自由な住まい」というテーマを見ると、片付かない・物が多いといった意見が多く見られます。
たとえば、「狭くて雑然とした家」というグループでは、次のようなお悩みが見られました。
「居住空間が狭くて不満」
「物が多過ぎて収納しきれない」
「荷物が増え過ぎて生活空間が窮屈になっている」
「自分専用のスペースや部屋がなく、自由に物を置けない」
空間自体が狭いという点に加えて、物が多いことで狭く感じている方もいるようです。また、自分専用の空間が無いため、好きな物が置けず、整理整頓も難しいという声もありました。
また、「自分らしい暮らしがわからない」というコメントもありました。目の前の生活が最優先のため、時間やお金を自由に使えていないのかもしれません。
続く、「「わたし」は後回し」というテーマでは、大切な家族を支える役割と自分の時間の両立に心が葛藤している様子が伺えました。
「同居家族がいるため生活に妥協がある」
「子供中心の生活で自分のことが後回しになっている」
「介護が大変で自分の時間が取れない」
続いて性別・年代ごとにどのような意見が多かったかを見ていきましょう。
ライフステージ別に浮かび上がる悩み
住まいに関するお悩みは、年代・性別を問わず幅広くランクインしました。
なかでも特徴的なのは、男性では「理想と違う住環境」が多く、思い描いていた住まいと異なる点に不満を感じるコメントが目立ちました。また、「家庭と仕事に追われて」も男性のみにランクインしており、家事・育児等と仕事の両立について男女の家庭内の責任と役割という課題が依然として浮き彫りとなっています。
一方、女性は「古さと狭さで整わない」「狭くて雑然とした家」といったグループが多く、現在の住まいが整理整頓されていなく、狭く感じることが気になるようです。
年代別に見ると、30代~40代は男女ともに仕事や子育てと家庭を両立することが大きなテーマです。
60代~70代になると、女性のみ「介護」が上位に入り、まだまだ家族を支える役割を担うのは女性が多いことが伺えます。
また、50代では「仕事に偏る日常」が男性で1位、女性で3位となりました。この年代になると責任ある立場につく方もいるため、仕事が生活の中心を占める人が多くなりました。
心のゆとりは住まい方次第?
続いて、自分らしい暮らしができていると回答した方との傾向の違いを見ていきたいと思います。

「自分らしい暮らしができている」と回答した方は、好きなことを楽しみながら、家庭や地域も大切にし、自律した生活を送っていました。
「自分らしい暮らしができていない」と回答した方は、忙しくすぎていく毎日のなかで、思い描いていた住環境でなかったり、自宅がくつろげなかったりすることがお悩みのようです。
特に「狭い」「散らかっている」と感じる方が多く、物が片付いていないことでより狭さを感じていそうです。現在の住まいに不満があるけれど、どこか解決を諦めているようなコメントが見られました。
「自分らしい暮らしができている」と感じる方では、上位5位には入らないものの、「心地よい空間づくり」や「インテリアで自己表現」といったグループも挙がっています。住まいの満足度を自分で高めたいという気持ちが感じられます。
前編では、「心地よい空間づくり」のコツは、好きな物を取り入れたり、整理整頓をしたり、誰でも取り入れられるとご紹介しました。
ちょっとした工夫で、住まいを整えることが「自分らしい暮らし」のヒントになりそうですね。
最後に、住まいの形と「自分らしい暮らし」の関係を探るため、居住形態ごとに、自分らしい暮らしができている人とできていない人の割合を見ていきましょう。

居住形態別で見ると、「分譲マンション」では「自分らしい暮らしができている」と回答した人の割合が最も高いことがわかりました。「自分らしい暮らしができていない」と答えた方からは、「部屋が狭い」「物が多過ぎる」といった声が多く挙がっており、居住形態を見ると、戸建てや賃貸マンションに住む方のほうが「自分らしい暮らし」ができていないと回答した方が多いです。 住まいの広さそのものよりも、収納の使い方や空間の整え方といった「住まい方」が、自分らしさに影響していることが、居住形態からも見えてきました。
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みなさまの声から、身の回りを整えたり、自分なりの工夫を加えるたりすることで、「自分らしい暮らし」に近づけることが見えてきました。
よりよい暮らしの第一歩、ぜひ今日から始めてみませんか?
このたびは「暮らしの意識調査」へのご協力ありがとうございました。次回の暮らしについてのアンケートは2025年の冬頃を予定しています。質問形式をリニューアルして、みなさまの暮らしをさまざまな角度からご紹介できるようにいたします。同じ目線で寄り添いながら、暮らしを共にアップデートしていければ幸いです。 これからもみなさまの貴重な声をぜひお聞かせください!
