住まいの修理ガイド

エアコンからポタポタと水漏れする原因は?自分でできる応急処置や予防、対策も解説!

更新日 2025年11月13日

この記事でわかること

エアコンの水漏れの原因は?
エアコンの水漏れの多くは、「ドレンホースの不具合」か「エアコンの内部の汚れや結露」が原因です。

水漏れが起きたときにすべき応急処置は?
「リモコンでエアコンの電源を切る」「コンセントを抜く」「周りのものを移動させる」「漏れた水を拭き取る」の大きく4つのステップで対処します。

自分でできる対処法は?
ドレンホースの詰まりを解消したり、カッターを使ってドレンホースの排水口を整えたりします。エアコンは定期的にフィルター掃除を行なったり、使用する際には、設定温度と外気温の差が大きくならないように気を付けたりします。

■ご注意

エアコンの水漏れが発生したら、感電や故障を避けるために、まずコンセントを抜いておくことが大切です。自分で対処すると故障する可能性があるので、必ず事前にメーカーの取扱説明書を確認してください。エアコン内部には精密部品があるため、不安な方は専門の業者に依頼するようにしましょう。

目次

エアコンからポタポタと水漏れがしてしまう原因とは?

湿度が高い時期や、外気温とエアコンの設定温度に差がある状態では結露が発生します。

一般的にエアコンの熱交換器で発生した水は、ドレンパンにたまり、その後ドレンホースを通り、屋外に排出されます。

以下で、エアコンが水漏れを起こしてしまう原因を詳しく見ていきましょう。

ドレンホースの不具合

ドレンホースはエアコンの室外機の付近や下に設置されており、エアコンの運転中に発生した結露水を屋外に排出する役割があります。エアコンから水が漏れてしまう主な原因として、ドレンホース内に水がうまく流れないことが考えられます。理由は主に以下の3つです。

  • ドレンホースが詰まっている
  • ドレンホースが凍結してしまっている
  • ドレンホースの先端が潰れていたりふさがっていたりする

エアコン内部の結露や汚れ

ドレンホースに問題がない場合は、エアコン内部の結露や汚れによるものである可能性が高いでしょう。

設定温度を極端に低い温度に設定していると、エアコン内部に大量の結露が発生し、排水が追い付かないことがあります。このとき排水しきれなかった水が水漏れという形で出てきます。

さらに、エアコン内部のフィルターが汚れていると、思うようにエアコンが効かないため、設定温度を低く設定してしまいがちです。そうすると、エアコンから出る空気は設定温度ほど冷たく感じないものの、エアコン内部は冷えている状態になり、温度差によって結露、さらには水漏れが発生します。

そのほか

エアコンの水漏れには、ほかにも次のような原因が考えられます。ただし、これらの場合は、エアコン内部の部品と深くかかわっており、自分で解決することが難しいため、専門の業者へ相談するようにしてください。

  • 冷媒ガスが不足している
  • 室内機が斜めに傾いている
  • エアコン本体が故障している
  • ドレンパンに汚れや破損がある
  • ドレンホースの勾配が十分に取れていない
  • ドレンパンとの接続部分がゆるんでいる、抜けている など

エアコンの水漏れ、どう応急処置する?

エアコンの水漏れが起きてしまった場合は、取り急ぎ、応急処置を施します。手順は大きく分けて以下の4ステップです。

  1. リモコンでエアコンの電源を切る。
  2. ルーバーが完全に閉じたら、コンセントを抜く。(通電中に濡れた手でコンセントに触れると、感電する恐れがあるので注意)
  3. エアコン周辺にあるものを移動させる。大きく動かせないものがエアコン周辺にある場合は、濡れないようにビニール袋などで覆う。作業中に、漏れてくる水はバケツを置いて防ぐ。
  4. エアコンから漏れてきた水を拭き取る。床や家具など、濡れてしまった場所があれば、早めに対応。

上記を行なったうえで、ドレンホースに不具合がないか、フィルターが汚れていないかなど、原因を確かめます。

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エアコンの水漏れの原因がドレンホースの場合の対処法

エアコンの水漏れの原因として、ドレンホースの不具合が考えられる場合の対処法をご紹介します。

ドレンホースが詰まっている場合

ドレンホースにほこりやごみが蓄積して詰まってしまうと、エアコン内で発生した水をうまく排水できません。このとき、ドレンホースから排出されなかった水が行き場を失い、エアコンの水漏れにつながります。

ドレンホースに詰まりがある場合は、掃除機を使用して詰まりを解消します。まず、数日間エアコンを使わずに待った後、ドレンホースの排水口を薄い布で包み込むようにしてゴムでしっかり固定します。掃除機が水を吸ってしまうと、掃除機が故障する可能性があるため、必ずドレンホースと掃除機の間に布を挟みましょう。その後、掃除機のノズルをドレンホースの排水口にあてて吸引します。

なお、ドレンホース内が乾燥していると異物が固まってしまい掃除機では取れないこともあります。この場合、エアコン内のドレンパンから少量ずつ水を流して、完全に詰まって流れないのか、少しずつ流れるのか、状態を確認するという方法があります。少しずつ流れるのであれば、時間をかけて水を流すことでドロドロした汚れの詰まりが取れ、水漏れが解消することがあります。

ただし、この方法は、ドレンパンから水を流す過程でエアコン内部に水をかけてしまい、故障につながる可能性があります。自己判断での無理な処置は避け、専門の業者に相談するようにしましょう。

ドレンホースが凍結してしまっている場合

ドレンホースが凍結してしまっている場合も、水漏れが発生します。特に冬場は、ドレンホースを伝って流れる水が、冷たい外気によって凍結することがあるでしょう。

その場合は、お湯をドレンホースの先端にかけて解消を試みましょう。高温のお湯をかけるとドレンホースが変形する恐れがあるため、体温よりも少し熱い程度のお湯をかけてください。お風呂のお湯もおすすめです。

また、寒冷地に対応したエアコンも販売されていますが、基本的には寒冷地仕様でないタイプが一般的です。寒冷地に引っ越しをした際に、ドレンホースの凍結が見られた場合は、寒冷地仕様のエアコンに交換しましょう。

ドレンホースの先端が潰れていたりふさがっていたりする場合

このようなケースも、エアコンで発生した水がうまく排出されないため、水漏れが起きる可能性があります。また、うまく排水できたとしても、曲がった部分にごみやほこりがたまりやすくなっているので、詰まりの原因にもなります。

ドレンホースが何らかの下敷きになっている場合はそれらを移動させ、地面に埋まっている場合は先端を出した状態にして、しっかり排水されるようにしましょう。

また、ドレンホースの先端が潰れたり変形したりしている場合は、蛇腹の凹みがある箇所をカッターで切断して整えます。なお、ドレンホースが何かの下敷きにならないよう、地面から5cm~10cmくらい浮いているとよいでしょう。

エアコンの水漏れが内部の結露や汚れによる場合の対処法

エアコンの水漏れが、エアコン内部の結露や汚れが原因で起きている場合は、以下の対処方法がおすすめです。

  • エアコンの使用方法を見直す
  • フィルターの汚れを掃除する

エアコンの使用方法を見直す

エアコン内部で結露が発生しても水滴が垂れてこないように、ルーバーや吹き出し口はなるべく上向きに設定します。また、設定温度は外気温との差が大きくならないようにしましょう。たとえば、夏の暑い日に室内の設定温度が20度以下だと結露が発生しやすくなります。

フィルターの汚れを掃除する

エアコンを使用する夏や冬の間は、2週間に1回程度はフィルター掃除をするようにしましょう。

新聞紙を床に敷き、その上にフィルターを置いて、フィルターに付いたほこりを掃除機で表面から吸い取ります。裏面から吸ってしまうと、フィルターの目にほこりが詰まるため、必ず表面から吸いましょう。その後、裏面からシャワーをあてて、水洗いをします。汚れが残っていたら、スポンジや歯ブラシなどで磨きましょう。最後に完全に水気が取れるまで乾かせば掃除完了です。

リビング空間の見直しはプロに相談を

エアコンのフィルターやドレンホースを定期的に掃除することで、水漏れをある程度予防することはできますが、専門の業者に定期点検を依頼するという方法もあります。実際に、6割の人がエアコンを取り付けてから1年~5年の間に専門業者によるエアコンクリーニングを利用しています(ブランシエラクラブ調べ)。

ただ、エアコンを購入してから10年以上たっている場合は、家そのものもリフォーム適齢期と呼ばれる時期に入り、気付かぬうちに快適とはいえない空間になっていることも考えられます。収納を適材適所に設置して空間を整えたり、照明や壁紙、フローリングを一新してモダンな居室にしつらえたり、生活の大半を過ごすリビングを見直すことで、暮らし自体が豊かに変わるでしょう。

内装や水まわりをはじめ、住まいのリフォームを検討されている方は、ぜひ一度長谷工リフォームにご相談ください。経験と実績が豊富な専門スタッフが、お客さまの生活スタイルやご要望に合わせたご提案をいたします。

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山田 芳照

監 修

山田 芳照

DIYアドバイザー

1999 年、(株) ダイナシティコーポレーションを設立し、DIY情報サイトDIYCITYを運営している。DIYアドバイザーの資格を取得し、DIY普及活動として、2005年から6年間、NHK Eテレ「住まい自分流」に講師で出演した。以後、DIYをテーマにしたTV 番組の講師及び監修、企画制作を行っている。2013年からは、ホームセンターに置かれているHowtoシートの監修と制作を行い、社員研修やDIYセミナー、DIY教室、体験講座などの企画運営を継続して行っている。