住まいの修理ガイド

石膏ボードの穴埋め方法は?穴が開いたときの注意点や補修方法を解説

更新日 2026年04月08日

この記事でわかること

石膏ボードの穴埋め方法
穴をメッシュパッチで覆った後、その上からパテを塗り、最後に補修用壁紙シールを貼ることで修繕できます。穴埋めの道具は、ホームセンターやオンラインショップで購入可能です。

DIYで直せないとき
穴が大きい場合や、壁の劣化が進んでいる場合は、DIYでの補修はおすすめできません。専門的なスキルや道具が必要になるため、専門知識のある業者に修理を依頼しましょう。

■ご注意

石膏ボードに穴が開いてしまった場合は、持ち家でない限り、必ず管理会社に連絡しましょう。管理会社に確認せずに修理してしまうと、後々のトラブルにつながる恐れがあります。まずは状況を連絡してから、その後の対処法を決めることが大切です。

目次

石膏ボードとは?

石膏ボードとは、石膏を芯材にして両面を紙で覆った素材です。防火・遮音・断熱性能に優れており、施工性が高いため、壁や天井の下地材として現代の建築物で幅広く使われています。

壁の構造

住宅の壁は、壁紙(クロス)、石膏ボード、柱(木材や軽量鉄骨による間柱)で構成されているのが一般的です。石膏ボードはもろく崩れやすいため、家具などを取り付ける際には、間柱にネジを打ち込む必要があります。

石膏ボードに穴が開く原因

石膏ボードは性質上、穴が開きやすい素材といえます。特に、薄い石膏ボードの場合、家具の衝突や子どもの行動(けんか、ものをぶつける)などが原因で、簡単に穴が開いてしまいます。主な穴の開き方と原因は以下の通りです。

・衝撃型…転倒による衝突、ものがぶつかった衝撃などが原因で、石膏ボードが砕けて内部までえぐれている状態
・貫通型…鋭利なものが刺さったことで、穴が壁裏まで貫通してしまっている状態
・えぐれ型…家具の角などが当たり、穴が開くには至らないまでも壁が凹んでいる状態

穴が大き過ぎるとDIYでの補修は難しいため、プロに相談するのがおすすめです。自分で行なえる範囲の補修方法については、この後ご紹介していきます。

【物件種別】石膏ボードに穴が開いたときの注意点

石膏ボードに穴が開いてしまった場合は、持ち家か賃貸物件かで対応方法が異なります。ここでは、それぞれの対応方法について解説していきます。

持ち家

持ち家の場合、自身の判断で補修するか否かを決定できます。ただし分譲マンションの場合、共有部分については、基本的に個人の判断で補修はできないため注意が必要です。分譲マンションの壁に穴が開いてしまった場合は、まず管理会社に連絡しましょう。

賃貸物件

賃貸物件の場合、石膏ボードに穴が開いてしまったら、管理会社に連絡する必要があります。連絡を怠った場合、後々トラブルになるリスクもあるため注意しましょう。

また、石膏ボードの穴を直さずにいると、さらなるトラブルを招く原因にもなります。ここからは、石膏ボードの穴を放置すると起こるトラブルについて、詳しく解説していきます。

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石膏ボードの穴を放置するとどうなる?

石膏ボードの穴を放置すると、カビの発生や下地の腐食、害虫の侵入、穴がさらに大きくなるといったトラブルが起こる恐れがあります。それぞれのトラブルについて、詳しくご紹介します。

カビの発生や下地の腐食が起こる

湿気やほこりが穴から入り込み、壁の内部にカビが発生するリスクがあります。特に洗面所のような、湿度の高い場所では注意が必要です。

また、石膏ボードを通り越し、下地になっている素材に影響を与えることもあります。特に下地が木材の場合は、湿気に弱く、細菌が繁殖しやすくなります。そのため、下地が腐食し、壁全体の劣化につながるので注意しましょう。

害虫の入り口になる

壁裏は空洞になっているため、壁の穴から害虫が入り込んでくることもあります。特に夏場は、コバエやクモ、ゴキブリの侵入経路になりやすいので早い対処が必要です。

穴がさらに大きくなる

石膏ボードはもろいため、穴が開いた部分から簡単にぼろぼろと崩れてしまいます。そのため、小さな穴でも放置していると、子どもが触ったり、風圧による衝撃が加わったりすることで、どんどん穴が大きくなる恐れがあります。

石膏ボードの穴埋め方法

石膏ボードに穴が開いてしまった場合は、直径3cmからこぶし大程度までの大きさであればDIYでの補修が可能です。ここでは、自分でできる石膏ボードの穴埋め方法について解説します。

用意するもの

石膏ボードの穴埋めを行なう際に必要なものは、以下の7つです。

・メッシュパッチ
・パテ ・カッターナイフ
・定規 ・補修用壁紙シール
・研磨剤(サンドペーパー)
・ローラー

メッシュパッチは、穴を覆うための専用シートで、パテは穴を埋めるための補修材を指します。どの商品もホームセンターやオンラインショップで購入でき、価格も比較的手頃です。

穴埋め方法

1.穴の周辺の壁紙をカットする
まずは、穴の周辺の壁紙をきれいにカットし、石膏ボードが見える状態にしましょう。穴が開いて破れた部分の壁紙のほか、浮いている壁紙部分もカットしておけば、まとめて補修ができます。

2.メッシュパッチをかぶせる
次に、メッシュパッチを穴の上にかぶせます。穴のサイズと同じだと、メッシュパッチごと陥没してしまうこともあるため、穴よりも大きめに切って貼りましょう。

3.パテを塗る
メッシュパッチの上からパテを塗りましょう。ヘラを使ってパテを均一に伸ばし、メッシュパッチをきれいに覆うように塗ったらそのまま乾かします。

4.研磨剤で表面を整える
パテが乾いたら、研磨剤(サンドペーパー)で表面を整えていきます。研磨が完了したら表面を指で触り、凹凸がないか確認します。

5.補修用壁紙シールを貼る
補修箇所より一回りほど大きいサイズの壁紙シールを仮止めします。

6.カッターナイフで切り込みを入れる
古い壁紙に補修用壁紙シールを重ねたら、補修箇所よりやや大きめになるようにカッターナイフで切り込みを入れます。刃先を折って新しい刃で作業すると、きれいにカットできます。

7.古い壁紙を取り除く
最後に、補修用壁紙シールの下になっている古い壁紙を丁寧に剥がし、つなぎ目をローラーできれいに整えたら完成です。

石膏ボードに開いたネジ穴の補修方法

ここまでは、石膏ボードに開いた大きめの穴の補修方法をご紹介しました。ここからは、ネジ穴のような比較的小さい穴の補修方法を解説していきます。

用意するもの

石膏ボードに開いたネジ穴を埋める際は、以下の道具が必要です。

・壁穴補修材(コーキング剤)
・瞬間接着剤
・爪楊枝
・手芸用の綿
・ヘラ(定規でも可)

上記の道具を使ってネジ穴を埋める方法について詳しく解説します。

ネジ穴を埋める方法

1.綿を詰める
詰めた綿が出てこないように、瞬間接着剤を爪楊枝で絡めながら、綿を穴の中に詰め込みます。

2.壁穴補修材を注入する
綿を詰め込んだ穴の中に、壁穴補修材を注入します。

3.平らにならす
注入が完了したら、壁紙と同じ高さになるようにヘラや定規などで均等にならして完成です。

ネジ穴は穴のサイズが小さいため、修理も比較的簡単です。

DIYでは石膏ボードの穴埋めが難しいケース

穴の大きさや壁の状況によっては、DIYによる補修が難しい、もしくはやめたほうがよいケースがあります。ここでは、DIYによる補修ができないケースを解説します。

電気配線が近い場合

開いた穴付近に電線があったり、コンセントがすぐ近くにあったりする場合は、非常に危険です。作業中に誤って電線を傷つけてしまうと、感電や漏電につながる恐れがあります。そのため、電気配線が近い所に穴が開いてしまったときは、専門の業者に補修を依頼しましょう。

穴が大きい場合

穴が大き過ぎると、専門的なスキルが必要になります。たとえば、下地を自分で建て付けたり、新しい石膏ボードを取り付けたりなどの作業が発生します。この場合、用意する道具や必要な技術も増えるため、初心者が修繕するのは困難です。目安として、直径30cm以上の穴が開いている場合や、穴付近の壁の劣化が激しいときは、専門の業者に依頼するのが安心でしょう。

石膏ボードにネジはダメ?

石膏ボードは水分が多くもろいので、ネジを打ち込むとぼろぼろと素材が崩れてしまいます。そのため、石膏ボードに直接ネジを打ち込み、何かを固定することはおすすめできません。

ただし、石膏ボードの裏に下地(間柱)がある部分であれば、下地まで貫通させることで固定が可能です。また、下地がない場合は、「石膏ボードアンカー」や「トグラーアンカー」などの専用部品を使いましょう。中で先端が広がる仕組みになっているものが多く、もろい石膏ボードにもしっかり固定できます。

石膏ボードに穴が開いてしまったときは、早急に対応しよう!

ここまで石膏ボードに穴が開いてしまったときの対処法について詳しく解説してきました。石膏ボードに開いた穴は、小さければ初心者でも補修できますが、こぶし大よりも大きい穴の場合には自分で直すのは困難です。とはいえ、穴が開いたままだと、さらなるトラブルを引き起こす恐れもあり、早急な対応が求められるため、自分での対処が難しい場合には業者依頼などプロに任せることがおすすめです。

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山田 芳照

監 修

山田 芳照

DIYアドバイザー

1999 年、(株) ダイナシティコーポレーションを設立し、DIY情報サイトDIYCITYを運営している。DIYアドバイザーの資格を取得し、DIY普及活動として、2005年から6年間、NHK Eテレ「住まい自分流」に講師で出演した。以後、DIYをテーマにしたTV 番組の講師及び監修、企画制作を行っている。2013年からは、ホームセンターに置かれているHowtoシートの監修と制作を行い、社員研修やDIYセミナー、DIY教室、体験講座などの企画運営を継続して行っている。