住まいの修理ガイド

キッチンで水漏れが起こったときの対処法は?部品別の原因や応急処置をご紹介

更新日 2026年04月15日

この記事でわかること

キッチンで水漏れが起こる原因
キッチンで水漏れが起こる原因には、主に排水管や蛇口などの部品の接続不良や劣化が挙げられます。原因の箇所を特定して、適切な対処をしましょう。

キッチンで水漏れが起きた際の対処法
ナットの緩みが原因であれば締め直しましょう。一方で、劣化や破損によるものであれば交換が必要です。また、止水栓を閉めたり、止水テープで補強したりすることによって、一時的に対処できます。

■ご注意

排水ホースなどの部品には複数の種類があるので、事前に確認しておきましょう。また、賃貸住宅で階下に漏水してしまった場合などは、修繕費用だけでなく、損害賠償を請求されることもあるので、水漏れに気づいたらすぐに対処しましょう。

目次

【部品別】 キッチンで起こる水漏れの対処法

キッチンの蛇口をひねっていないのに、床が水浸しになってしまうことがあります。原因としては、シンク下にある給水管や排水管のトラブルが考えられます。マンションの2階以上の場合、階下にまで水漏れの被害が広がってしまうこともあるため、早めに対処することが重要です。どこから水漏れしているかによって対処法は異なるため、まずはキッチン下のシンクの構造を理解しておきましょう。

①排水トラップ
②排水ホース接続ナット
③排水ホース
④防臭キャップ
⑤排水プレート

キッチンで水漏れが起こるときは、これらの箇所や内部の部品に原因があると考えられます。

ここからは、水漏れの原因となる主な箇所と、その対処法について解説していきます。

【原因①】 排水管・排水トラップの接続部

排水管や排水トラップ、排水パイプ付近から水漏れが起きている場合は、それぞれのパーツの劣化や接続不良が原因として考えられます。接続不良は単にうまく接続できていないケースもありますが、パッキンの劣化により接続できていない場合もあります。

【対処法①】 接続ナットを締め直す・パッキンを交換する

排水管の接続部分や排水トラップ付近から水漏れが起きているときの対処法としては、接続ナットを締め直す、ゴムパッキンを交換するといった方法が有効です。パッキンの劣化は接続部の不具合につながり、水漏れの原因となります。

排水トラップのパッキンの交換方法は以下の通りです。

  1. 排水ホース接続ナットを緩めて、排水ホースを排水トラップから取り外す
  2. 排水トラップをシンクの上から持ち上げて外す
  3. 排水トラップの縁の部分に入っているパッキンを交換する
  4. 同じ手順で元に戻す

排水トラップは部品点数が多く、構造も複雑なため、自身での対応に不安がある場合は無理せず業者に依頼しましょう。また、排水ホースを戻すとき、排水ホース側のゴムパッキンも忘れずに入れるようにしましょう。

【原因②】 蛇口付近

蛇口付近の水漏れは、多くの場合、カートリッジやパッキンをはじめとする部品の経年劣化によるものです。

蛇口には、大きく分けて単水栓と混合栓があり、マンションの場合は、ひとつのハンドルで操作するシングルレバー混合栓が一般的です。どのようなタイプの蛇口か、またどの部品から水漏れしているかで対応が異なります。

【対処法②】 蛇口の部品を交換する

まずは止水栓を閉め、蛇口のどの部分から水が漏れているのかを確認します。蛇口の種類や水漏れ箇所により修理の方法は異なりますが、カートリッジやパッキン、シールテープの劣化によって水漏れが発生している場合は、それらを自分で交換することで対処可能です。

ハンドル(レバー)の根元から水がにじむ場合は、ナットが緩んでいる可能性があり、その場合は締め直せば改善することがあります。

ナットがしっかり締まっている場合は、ハンドル内にある三角パッキンなどの部品の劣化が考えられます。これらを交換することで、蛇口からの水漏れの解消が期待できるでしょう。

ただし、蛇口付近の水漏れには、これら以外にも以下のような箇所で発生しやすく、原因や対処法も異なります。

  • 蛇口と取付口の間(A部分)からの水漏れ
  • パイプの根元(B部分)からの水漏れ
  • ハンドルの根元(C部分)からの水漏れ
  • パイプの先(D部分)からの水漏れ

蛇口の種類や水漏れ箇所ごとの詳しい対処法については、以下の記事で解説します。

蛇口の水漏れを自分で修理する方法についてはこちら

【原因③】 排水ホース

排水ホースから水漏れが発生している場合は、排水ホース自体が破損し、そこから水が漏れていることが考えられます。また、配管の詰まりによる逆流も水漏れの原因になり得るでしょう。排水ホースが破損している場合、経年劣化や使用状況の悪さなどが原因として挙げられます。

【対処法③】 排水ホースを交換する

排水ホースから水漏れが発生している場合は、排水ホースを交換するのが対処法のひとつです。排水ホースには、ねじ式・差し込み式・Y字型などの種類があるため、自分で交換する場合は、事前にどのタイプなのかを把握してから購入することが大切です。

応急処置としては、ホーステープで水漏れ箇所を補修する方法があるので、水漏れの程度に応じて使用しましょう。

排水ホースを交換する際は、以下の手順で交換できます。

  1. 排水プレートを外して、防臭ゴムを取り出す
  2. 排水ホースを抜き取る
  3. シンク側の接続部分を外す
  4. 新しい排水ホースを接続する

【原因④】 給水管・給湯管の劣化や接続不良

水を流していないのにシンク下が濡れている場合は、給水管または給湯管からの水漏れが疑われます。これは、ナットの緩み、パッキンの劣化、金属管の腐食などが主な原因です。特に、給水管は常に水圧がかかっているため、少しの亀裂でも水漏れが起こりやすい部品です。

【対処法④】 ナットの緩みを確認

ナットの緩みが原因なら締め直しで改善することもありますが、金属管の腐食やパッキンの劣化は自分で対処するのは困難です。給水管・給湯管の修理は専門知識が必要なため、基本的には業者に依頼することをおすすめします。

キッチンの水漏れを特定する方法

キッチンの水漏れが発生したときは、どこから水漏れが起きているのかを特定する必要があります。水漏れ箇所を特定する際は、以下の手順で調べましょう。

  1. まずは、シンク下の収納を全て外に出す
  2. シンクの下に水が残っている場合は、そこから上に向かって順番に水漏れ箇所を確認してみる
  3. それでも原因が分からない場合、濡れている部分をタオルなどで拭き取る
  4. 濡れている部分がない状態にした後、少しずつ水を出して漏れがある箇所を特定する

シンク下の水漏れの場合、給水管や排水管からの水漏れが考えられます。具体的には、水を流していない状態で水漏れしているときは、給水管や給湯管に原因があると考えてよいでしょう。

蛇口付近に水がたまっている場合は、シンク下ではなく、蛇口が原因です。蛇口から水漏れが起きている場合も、まずは止水栓を締めて原因となる部品を特定しましょう。

人気のキーワード

キッチンの水漏れの応急処置

キッチンで起きた水漏れをすぐに直せない場合の一時的な処置として、止水栓を閉める、止水テープで補強するという方法があります。ただし、どちらもあくまで応急処置であるため、その後の修理を早急に行なうようにしましょう。

止水栓を閉める

水漏れの原因を特定する際と同じく、水漏れが起きた際は水の流れを止めるために、まず止水栓を閉めます。一般的なキッチンであれば、止水栓はシンクの下にあり、時計回りに回すことで閉められます。手で回せるハンドルタイプのものもあれば、マイナスドライバーを使って開け閉めするタイプのものもあります。

万が一、止水栓の場所が分からなかった場合は、水道の元栓を閉めるという方法もあります。水道の元栓は、水道メーターの周辺にあります。ただし、水道の元栓を閉めると、キッチン以外の水まわりも使えなくなってしまうので注意が必要です。

止水テープで補強する

排水ホースの破損など、明確な水漏れ箇所が分かっている場合は、止水テープによる補強も有効です。止水テープで応急処置をする際は、しっかりと原因の箇所の水気を拭き取ってから巻きつけるようにしてテープを貼りましょう。使用するテープは、自己融着テープや防水補修テープなど、防水性に優れていて、粘着性も高いものがおすすめです。

キッチンの水漏れを予防する方法

キッチンの水漏れを防ぐには、水まわりの定期的なメンテナンスに加え、シンクの使い方にも注意する必要があります。ここからは、キッチンの水漏れを予防する方法について解説していきます。

定期的に点検する

排水管や排水トラップ付近から起こる水漏れの原因として一般的なのは、パッキンの劣化やナットの緩みによる接続不良です。つまり、パッキンやナットを定期的に点検しておけば、該当箇所からの水漏れを防げる可能性が高まるでしょう。

一般的に、排水管やゴムパッキンの寿命は、5年~15年とされています。住んでいる家のキッチンが造られてから5年以上経っている場合は、パッキンの劣化やナットに緩みがないかを確認してみましょう。

熱湯や油を流さない

排水ホースの破損は、ホースに負荷がかかることで生じます。たとえば、シンクに熱湯を直接流してしまうと、排水ホースが傷んでしまい、経年劣化した際に破損する恐れがあるので注意が必要です。そのため、お湯を流す際は、冷たい水と一緒に流すなどの工夫をしてみましょう。

また、油を直接流すことも、キッチンの排水に負荷をかけてしまいます。油は流した後に固まりやすく、詰まりの原因にもなり得ます。詰まりが起こるとキッチン排水に負担がかかるため、油はできるだけ拭き取って捨てましょう。

キッチンの水漏れを放置すると起こること

キッチンの水漏れを放置してしまうと、湿気によりシンク下にカビが生えて衛生的な問題が発生したり、床が腐食することで張り替えが必要になったりする可能性があります。また、賃貸住宅で階下に漏水してしまった場合などは、修繕費用だけでなく、損害賠償を請求される恐れもあるので注意しましょう。

キッチンの水漏れが起こったらリフォームの検討もあり!

キッチンでの水漏れは多くの場合、キッチン排水の経年劣化が原因と考えられます。パーツを交換して直すこともできますが、1か所修理しても、またほかのパーツの劣化により水漏れが起こる場合もあります。

ご自宅のキッチンから水漏れが発生した場合は、キッチン周り全体をリフォームするというのもひとつの方法です。キッチンで水漏れが発生した方や、キッチン周りのリフォームにご興味がある方は、長谷工リフォームまでお気軽にお問い合わせ、ご相談ください。修理からリフォームまで幅広いサービスを提供している長谷工リフォームなら、状況に合わせた最適な提案が可能です。

家も気になる箇所が増えてきたら…そろそろリフォームかも? マンション室内リフォーム 詳しくはこちら

山田 芳照

監 修

山田 芳照

DIYアドバイザー

1999 年、(株) ダイナシティコーポレーションを設立し、DIY情報サイトDIYCITYを運営している。DIYアドバイザーの資格を取得し、DIY普及活動として、2005年から6年間、NHK Eテレ「住まい自分流」に講師で出演した。以後、DIYをテーマにしたTV 番組の講師及び監修、企画制作を行っている。2013年からは、ホームセンターに置かれているHowtoシートの監修と制作を行い、社員研修やDIYセミナー、DIY教室、体験講座などの企画運営を継続して行っている。