壁に開いた穴の補修方法は?穴が開く原因から放置するリスクまで解説
この記事でわかること
壁の穴のサイズ別での補修方法
こぶし大までのサイズであれば、ホームセンターでも買える補修材や壁穴シールを使っての補修が可能です。それ以上の大きさの穴は自分で補修するとかえって悪化させてしまう恐れがあるので、業者に依頼することをおすすめします。
壁の穴を放置した際のリスク
壁に開いた穴を放置しておくと、部屋の見栄えが悪くなるだけでなく、健康被害や壁材のさらなる劣化などさまざまな問題を引き起こす可能性が高まります。壁に開いた穴を見つけたら大きさにかかわらず適切な方法で早めに対処するようにしましょう。
■ご注意
賃貸物件等で壁に穴が開いてしまった場合は、まずは必ず管理会社などへ連絡しましょう。確認せずに勝手に修理してしまうと、後々のトラブルに発展する恐れがあるためです。また、自身で補修できる穴のサイズにも限界があるため、状況に応じて最適な方法で対処することが大切です。
目次
壁に穴が開いてしまう原因
壁の穴には、小さいものから大きなものまで、さまざまな破損状態があります。壁に穴が開いてしまう主な原因は、以下の3つです。
- 画びょうやネジの刺し跡
- ぶつけたときの衝撃
- 虫食い
それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
画びょうやネジの刺し跡
壁に何かを飾ったり、掛けたりするときに使う道具によって穴が開くことがあります。たとえば、カレンダーやポスターを飾るときの画びょう、時計や棚など少し重いものを掛けるときのネジや釘などが挙げられます。小さな穴でも壁に何個も開いていると案外目立って見えるものです。また、同じところに繰り返し刺したり、あまりに重いものを掛けたりすると、穴が大きくなってより目立ってしまうこともあります。
ぶつかったときの衝撃
部屋の模様替えや掃除のとき、注意しているつもりでもうっかり家具や家電を壁にぶつけて穴を開けてしまうことはあるものです。ドアを開けるときに、勢い余って壁にぶつけて穴を開けてしまうこともあるでしょう。また、子どもが遊んでいて壁にぶつかったり、ペットが壁を引っかいたりして穴が開く可能性もあります。
虫食い
壁材が木材である場合は、虫食いも壁に穴が開く原因のひとつです。この虫食いはヒラタキクイムシやケブカシバンムシ、シロアリといった害虫によるものです。これら3種類の害虫は、それぞれ食性が異なります。
ヒラタキクイムシは新しい広葉樹乾材を好むため、新築の家に出やすい虫です。木を食べるのは幼虫だけで、成虫は木を食べません。ケブカシバンムシは古い建材を好むため、築20年以上の家によく出ます。シロアリは樹種や部位の好みはあるものの、基本的に木材全般を食べるため、家全体に被害が及ぶこともあり、壁もそのひとつといえるでしょう。
なお、シロアリは集団で行動するため、壁以外の部分に被害が及ぶ可能性があります。一方で、ヒラタキクイムシやケブカシバンムシは産卵数が少なく、単体で行動します。気付かぬうちに被害が大きくなっていることもあるため、発見したらすぐに駆除しましょう。
壁の穴は自分で直せる?
壁に穴が開いてしまった場合、自分で直す方法と業者に依頼する方法の2つがあります。壁に開いた穴を自分で直せるかどうかは、以下の2つの観点から判断しましょう。
- 壁紙や下地の破損具合
- 開いた穴の大きさ
まず確認しておきたいのは、破損しているのが壁紙だけなのか、それとも下地である石膏ボードにまで及んでいるのかという点です。石膏ボードとは、石膏と紙の繊維が結合した1枚の板で、衝撃に弱く割れやすい特徴があります。この石膏ボードが破損していると、切り取って張り替える必要があるため、補修の難易度が高くなります。開いた穴の大きさはこぶし大程度を目安にしましょう。
この2つの観点から見て、自分で直すか、業者に頼むかを決めましょう。
●石膏ボードの穴埋め方法についてはこちら
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自分で壁の穴を補修する方法
こぶし程度の大きさの壁の穴であれば、自分で補修できます。しかし、穴の大きさごとに補修方法は異なります。ここでは穴の大きさごとに対処法をご紹介します。
画びょうやネジなどによる小サイズの穴
画びょうやネジなどでできた小さな穴でも、放っておくと中にほこりがたまって、さらに目立ってしまうことがあります。このような小サイズの穴は簡単に補修できるので、早めに対処しましょう。
必要なもの
- 壁穴補修材(コーキング剤)
- 爪楊枝
- 瞬間接着剤(必要に応じて)
- 手芸用の綿(必要に応じて)
- ヘラ(定規でも可)
補修方法
1.穴の処理をする
穴に汚れやほこりが詰まっていると、スムーズに作業できないため、作業前に取り除きます。また、穴の周りのめくれている部分は爪楊枝で軽く押し込んで、平らに整えておきましょう。補修後の仕上がりを左右する重要な工程です。
2.穴に綿を詰める(必要に応じて)
穴が大きめの場合は、綿を穴の中に詰めます。詰めた綿が出てくることを防ぐために、爪楊枝の先に瞬間接着剤をからめながら詰め込みましょう。
3.壁穴補修材を注入する
穴の中に綿を詰め込んだら、その上から壁穴補修材(コーキング材)を注入します。
4.ヘラで平らにならす
壁穴補修材(コーキング材)を注入したら、平らになるようにヘラや定規などを使って均等にならし、乾いたら完成です。もし補修部分のみ色が変わってしまっている場合は、周りの壁の色に合わせて塗装しましょう。
こぶし程度の中サイズの穴
家具や家電をぶつけたりしてできた中サイズの壁の穴も、補修は比較的簡単に行なえます。
中サイズの穴の補修にはパテやヘラに加え、リペアシートを活用します。
必要なもの
- メッシュパッチ
- パテ
- カッターナイフ
- ヘラ(定規でも可)
- 補修用壁紙シール
- 研磨剤(サンドペーパー)
- ローラー
補修方法
1.穴の周辺の壁紙をカットする
穴の周辺にある壁紙をカットして、中の石膏ボードが見えている状態にします。破れた部分の壁紙だけでなく、浮いている壁紙部分まで少し範囲を広げてカットしておくと、スムーズに補修できます。
2.穴に合わせてメッシュパッチをかぶせる
穴の上からメッシュパッチをかぶせます。このとき、メッシュパッチが開いている穴のサイズと同じだと、メッシュパッチごと陥没してしまうこともあります。穴を完全に覆うように一回りほど大きめに切って貼りましょう。
3.上からパテを塗る
メッシュパッチをかぶせたらその上からパテを塗ります。パテを均一に伸ばせるようヘラを使って作業します。メッシュパッチがきれいに隠れるように塗ったら乾燥させましょう。
4.表面を整える
パテを塗った部分が乾燥したら、研磨剤(サンドペーパー)を使って表面を整えます。研磨し終えたら、見たり触ったりして表面が平らになっているか確認しましょう。
5.上から補修用壁紙シールを貼る
表面が整ったら、補修用壁紙シールを用意します。補修箇所より一回りほど大きいサイズにカットして、壁紙シールを仮止めしておきましょう。
6.切り込みを入れる
古い壁紙と補修用壁紙シールが重なった部分に対してカッターナイフで切り込みを入れます。このとき、補修箇所より少し大きめになるように切るのがポイントです。
7.古い壁紙を除去する
補修用壁紙シールの下にある古い壁紙を慎重に剥がしましょう。剥がしたら、補修用壁紙シールをしっかり貼り付け、つなぎ目をローラーできれいに整えます。つなぎ目が目立たなくなったら完成です。
こぶしサイズよりも大きな穴
こぶしサイズよりも大きな壁の穴の補修は、専門の業者に頼むことがおすすめです。小・中サイズの穴の補修に比べると、大サイズの穴の補修にはより専門的な道具や技術が必要になり、無理に自分で直そうとすると穴がより大きく広がってしまう恐れがあります。穴が大きくなると補修にかかる金額もその分高額となるため、放置して広がらないうちにプロに相談しましょう。
壁に開いた穴を放置するリスク
壁に開いた穴を放置しておくと、部屋の見栄えが悪くなることをはじめ、さまざまな問題が起こります。起こり得る主なリスクは、以下の3つです。
- 部屋の見栄えが悪くなる
- ほこりや虫が入る
- 壁材や断熱材の劣化につながる
以下で詳しく見ていきましょう。
部屋の見栄えが悪くなる
壁の穴を放置すると、人によっては小さな穴でも気になってしまいます。ポスターやカレンダーでカモフラージュしても、かえって不自然に見えてしまうこともあるでしょう。さらに、子どもやペットがいる家だと、指を入れたり、引っかいたりして穴をさらに広げてしまうかもしれません。部屋の見栄えを保つために、穴ができてしまったら早めに補修しましょう。
ほこりや虫が入る
壁の穴を放置しておくと、そこにほこりや虫が入り込んでしまい、不衛生です。ほこりの中には、ダニの死骸やフン、カビの胞子などが含まれていて、目には見えなくても知らないうちに鼻や口に入ってきてアレルギーや皮膚炎の原因になります。また、壁に穴を開ける害虫として紹介したヒラタキクイムシやケブカシバンムシ、シロアリ、それ以外にもゴキブリやムカデといった害虫が入り込んで繁殖する可能性もあります。衛生的観点からも、壁の穴は早めに補修したほうがよいでしょう。
壁材や断熱材の劣化につながる
壁の穴を放置していると、見た目が悪くなるだけでなく、穴が広がったり内部まで傷んだりして、壁紙や壁材、断熱材が劣化してしまうことがあります。
特に損傷が大きい場合、断熱性能が低下して湿度調節がうまくいかなくなり、結果としてカビやダニの発生原因となる恐れがあります。さらに進行すると構造体に影響を与え、家全体の耐久性の低下にもつながりかねません。
ここまで進むと修理が難しくなり、費用も高額になってしまうこともあるため、早めの補修を心がけましょう。
壁の穴以外にも気になるところが増えてきたら
ここまで、自分でできる壁の穴の補修方法や放置するリスクなどを詳しく見てきました。壁には原因によってさまざまな大きさの穴が開いてしまうことがありますが、こぶし大程度までの穴であれば必要な道具をそろえて自分で補修できるため、放置せずに早めに補修しましょう。
もし、壁の穴以外にも気になるところが増えてきた方は、住み替えを検討してみてはいかがでしょうか?リノベーションマンション「長谷工のリノベ」では壁をはじめ、内装や設備が一新されたリノベーション物件を多数ご紹介しています。「住まいの中で気になる箇所が増えてきた」「住み替えたいけど価格を抑えたい」といったお悩みをお持ちの方は、長谷工リアルエステートまでぜひお気軽にご相談ください。

