クレセント錠は自分で交換できる?鍵の特徴から交換方法まで解説
この記事でわかること
クレセント錠交換の目安
基本的に、クレセント錠の交換の目安は10年程度とされています。そのほかに、「鍵がゆるい・閉まりにくい」「サビ・カビの発生」といったサインが見られた場合も交換の目安となります。
クレセント錠の交換方法
クレセント錠の交換は「鍵を外す」「新しい鍵を取り付ける」の2工程に分かれています。自分で交換する場合は、手順を間違えないように行ないましょう。
■ご注意
クレセント錠交換の際に上下のネジを同時に外すと、裏板が落ちる可能性があるため、手順を間違えないように注意しましょう。また、ネジを強く締め過ぎると破損につながる可能性があるので、適切な力加減で行なってください。マンションによっては管理規約で定めがあるため、事前に確認しておきましょう。迷った場合は管理会社へ相談してください。
目次
窓やサッシに付いているクレセント錠とは?
クレセント錠とは、窓やサッシに取り付けられる鍵の一種です。そのほかに、見られることが多い鍵として、グレモン錠が挙げられます。
以下で、それぞれの鍵について解説していきます。
クレセント錠
クレセント錠とは、三日月(クレセント)のような形をした鍵で、引き違い窓に多く使われます。窓の気密性や防音性を高める機能がありますが、防犯性はあまり期待できません。なぜなら、窓ガラスの一部を割り、そこから手を入れるだけで、容易に解錠できてしまうからです。そこで、防犯性を高めるためには、「補助錠を追加する」「クレセント錠を回せないようにロックする」といった対策が必要になります。
グレモン錠
グレモン錠は、ハンドルとロックが連動している鍵で、ハンドルを操作することでロック機能も動作します。気密性と防音性が高いのが特徴で、窓だけではなく工場や防音室の扉にも使われます。しかし、グレモン錠はハンドルを動かすだけで開錠できるため、クレセント錠と同様に防犯性は低いといえます。そのため、防犯性が求められる場所にグレモン錠を取り付ける場合は、補助錠やガラスフィルムなどを用いた対策が必要です。
クレセント錠交換の目安
基本的に、クレセント錠の交換の目安は10年程度とされています。ただし、クレセント錠は窓のサッシに取り付けられる鍵であり、湿気や結露などの影響を受けやすいため、経年劣化が早く進行する場合もあるでしょう。そこで、以下のようなサインに気付いたら、クレセント錠交換の目安と判断するとよいかもしれません。
- 鍵がゆるい
- 鍵が閉まりにくい
- サビやカビが発生している
湿気や結露などによってサビやカビが発生すると、施錠・解錠の不具合が起こる可能性があります。具体的には、ハンドルが固くなり鍵が閉めにくくなるケースがあります。なお、鍵がゆるくなる原因は、ネジのゆるみや鍵内部の部品の故障が考えられます。
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クレセント錠の寸法の計測方法
クレセント錠を自分で交換する場合は、事前に寸法を測る必要があります。なぜなら、新しい鍵を購入する際には同じサイズの鍵を選ぶ必要があるからです。現在使っているものと全く同じものを購入するのがラクですが、もし廃盤になっている場合や、メーカーや品番が不明な場合には、以下の3つの寸法が同じクレセント錠を選びましょう。
- ビスピッチ
- 鍵の高さ
- 引き寄せ幅
ホームセンターなどで購入可能な鍵の場合には、対応するサイズがないケースもあるでしょう。特に、ハウスメーカーオリジナルのサッシの場合には専用の鍵でないと交換できないこともあるため、事前にしっかり確認することが重要です。
以下で、クレセント錠の寸法の計測方法について、詳しく説明していきます。
ビスピッチ
ビスピッチとは、クレセント錠を固定しているネジ(ビス)の間の長さのことです。クレセント錠は、上下2つのネジで固定されているため、その間隔を測ります。計測時は、ネジの中心から中心までを計測しましょう。
なお、クレセント錠にカバーが付いていることもあるので、ネジが見当たらない場合はカバーを外して計測します。
鍵の高さ
鍵の高さとは、クレセント錠の接地面からフックまでの距離を指します。計測する際は、鍵を窓のサッシに当てて、接着している部分からフックの端までを測りましょう。鍵の高さは、「鍵本体の厚み」ともいえます。
引き寄せ幅
引き寄せ幅とは、クレセント錠を固定しているネジの中心から、半円状の留め具の端までの距離のことです。引き寄せ幅を正確に測らなければ、フックがうまく引っかからず、鍵を正常に使用できないため、注意して計測しましょう。
クレセント錠を自分で交換する方法
クレセント錠の交換を自分で行なう場合は、手順を間違えずに注意しながら行ないましょう。なぜなら、小さなミスが原因で、業者を呼ぶ必要が出てくるからです。しかし、使用する道具はプラスドライバーのみなので、作業自体は簡単です。
なお、クレセント錠を交換する際には、上下のネジを同時に外さないように注意しましょう。古いタイプのクレセント錠は、サッシ枠の内部にある「裏板」という部品で固定されていることが多いです。そのため、上下のネジを同時に外してしまうと、裏板が落下してしまい、新しい鍵を取り付けられなくなることがあります。
クレセント錠を外す手順
クレセント錠を外す手順は以下の通りです。
- 上側のネジを外す
- 下側のネジを少しゆるめて、クレセント錠を下にずらす
- 上側のネジを仮留めする
- 下側のネジとクレセント錠を外す
クレセント錠を下にずらした後、上のネジを仮留めすることを忘れないようにしましょう。クレセント錠を外す前にネジを仮留めしないと、裏板が落下してしまう恐れがあります。
なお、裏板が落下してしまった場合、サッシの分解など大規模な修理対応や専門的な知識が必要となる場合もあります。そのような余計な手間の発生を防ぐためにも、鍵の交換は手順を守って慎重に行ないましょう。ただし、マンションの場合、窓は共用部分とされるケースも多く、所有者の判断で修理することが難しいこともあるため、業者に依頼する前に必ず管理規約を確認するようにしてください。
新しいクレセント錠を設置する手順
新しいクレセント錠を設置する手順は、以下の通りです。
- 新しいクレセント錠と下側のネジを取り付ける
- 上側のネジを外し、新しいクレセント錠の上側のネジを取り付ける
新しい鍵が取り付けられたら、鍵が正常に機能するか確認しましょう。
新しいクレセント錠を取り付ける際の注意点として、鍵の上下を間違えないこと、ネジをきつく締め過ぎないことが挙げられます。特に、ネジの締め過ぎは、鍵本体の破損やネジ山が潰れてしまうことにつながります。
クレセント錠を交換するか迷ったら
クレセント錠を交換するか迷うケースとして、「クレセント錠が固い」「クレセント錠がぐらぐらする」などがあります。これらのサインが見られる場合には、鍵の交換は必要なく、手入れを行なうことで不具合が改善する可能性が高いです。以下で詳しく説明しますので、ご参考にしてください。
クレセント錠が固い場合
クレセント錠が固い場合は、鍵の汚れを取り除くことでスムーズな動きが期待できます。手順は以下の通りです。
- クレセント錠を外す
- クレセント錠の汚れを取り除く
- 鍵に使用できるパーツクリーナーなどで動きをよくする
- 再び鍵を取り付ける
汚れを取る際は、タオルで拭いたり、掃除機でほこりを吸ったりするのがおすすめです。
クレセント錠がぐらぐらする場合
クレセント錠がぐらぐらする原因として、「ネジのゆるみ」「ネジ穴の変形」が考えられます。ネジのゆるみが原因の場合は、クレセント錠を固定する上下のネジを適度に締め直しましょう。なお、経年劣化によるネジ穴の変形が原因の場合、補修材や金属用接着剤で穴を補修してからネジを締め直すと、隙間がなくなって締めやすくなります。
クレセント錠の防犯性を高めるためには?
クレセント錠の特徴として、防犯性にはあまり期待できないという点があります。そこで、防犯性を高める方法として、以下の2つが挙げられます。
- 補助鍵を設置する
- 防犯フィルムを貼る
以下で詳しく説明していきます。
補助鍵を設置する
補助鍵の設置は、比較的安価であり、簡単に防犯性を高められるためおすすめです。もし、窓を割ってクレセント錠を開けられてしまった場合でも、補助錠を取り付けることで窓自体が簡単には開かなくなり、侵入に時間をかけさせる効果が期待できます。
防犯フィルムを貼る
クレセント錠の防犯性を高める方法として、窓ガラスに防犯フィルムを貼ることも挙げられます。防犯フィルムを貼ることで窓ガラスが衝撃に強くなり、割るためには何度も強打しなければなりません。従って、窓を割って家に侵入しようとしても、窓を割るのに時間がかかったり、強打する際に大きな音が出たりするため、空き巣対策になるでしょう。
窓のクレセント錠以外にも気になるところが増えてきたら
クレセント錠の交換を検討する目安は、サビやカビの発生や、鍵の不具合など経年劣化によるサインがほとんどです。鍵が経年劣化している場合、窓全体も古くなっている可能性が高いです。1か所でも気になるところを見つけたら窓周辺の環境を一度見直してみましょう。
窓周辺の経年劣化が気になる場合には、新たなお部屋への住み替えを検討してみるのもおすすめです。長谷工リアルエステートの「長谷工のリノベ」では、窓や壁などの内装までフルリノベーションしたマンションを多数ご紹介しています。「住まいの中で劣化が気になる箇所が増えてきた」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

