炊飯器で炊く!赤飯の作り方
「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。第73回は、「赤飯の作り方」です。少し難しそうな赤飯ですが、炊飯器を利用すれば簡単です。基本の作り方を動画でご紹介します。
ねえパパ。もうすぐお義父さん、還暦だよね?
あっ!そういえばそうだ!いや~早いなあ~
今度、還暦祝いにお赤飯を持っていこうと思っていたんだけど
私上手に炊ける自信なくて…どうしよう~!
おやおや、お困りかな?赤飯は、確かに手順も多くて大変そうに見えるような~
だけど、炊飯器を使えば結構簡単に作れんだぜ?
えっ!赤飯って、蒸し器じゃなくて炊飯器でも炊けるの!?
もちろんさ!
よーし、オレが炊飯器で美味しい赤飯を作るコツを教えてやるぜ!
目次
赤飯の作り方
出産や七五三、成人式など、お祝いの席で食べられることが多い赤飯。もち米に、「ささげ」または「小豆」を混ぜて蒸したご飯です。
せいろなどの蒸し器を使う昔ながらの作り方もありますが、炊飯器を使えばもっと手軽に作れます。コツを押さえて、美味しい赤飯を作ってみましょう!
材料
- もち米
- 2.5合
- うるち米
- 0.5合
- ささげ
- 50g
- 水
- 3カップ(600ml)
- 黒ごま
- 少々
- 塩
- 少々
手順
もち米とうるち米を合わせて洗い、ざるに上げて30分ほどおきます。
ささげは軽く水洗いし、水気を切って鍋に入れます。ささげに被るくらいのたっぷりの水(分量外)を入れて、中火にかけましょう。ひと煮立ちしたら、ざるに上げて水を捨てます。
ささげを鍋に戻して、3カップの水を入れて中火にかけます。沸騰してきたら、弱火にしてください。
20〜30分程度煮て、指でつぶせるくらいのかたさになったら、火を止めます。
ささげと煮汁を分けて、それぞれの粗熱を取っておきます。
炊飯器に洗っておいた米と煮汁を入れたら、炊飯器の「おこわ3合」の目盛りまで水を足します。
米の上にささげをのせ、軽くならしたら、炊飯器の「おこわモード」で炊きます。
炊飯器に「おこわモード」がない場合は?
使用している炊飯器におこわモードの機能がない場合は、水の量を加減して炊飯すればOK!炊飯器の煮汁と水を加えて500mlにして、通常の炊飯ボタンを押して炊飯しよう。
炊きあがったら10分ほど蒸らします。
しゃもじで空気を入れるようにほぐしたら、お皿に盛りましょう。
お好みで塩と黒ごまをかけて完成です!
ささげと小豆は、どんな違いがあるの?
赤飯に入れる豆といえば、ささげと小豆。よく似た豆ですが、どんな違いがあるのでしょうか?簡単にご紹介しましょう。
ささげ

マメ科ササゲ属の一年草。紫がかった赤褐色の豆で、ヘソと呼ばれる部分が白く、その周辺が黒く縁取られています。また、形がよく角ばっているのが特徴です。いくつか種類はありますが、赤飯に使われるのは「金時ささげ」という品種が多いです。
小豆

マメ科ササゲ属アズキ亜属に属する一年草。ささげと似ていて紫がかった赤褐色ですが、やや赤みが強いです。ヘソの部分は白いですが、黒い縁取りはありません。ささげが角ばっているのに対して、小豆は楕円形をしています。煮るとつぶれやすいので、つぶして使用するあんこなどによく利用されます。
見た目がよく似ている2つの豆ですが、煮ると分かりやすい違いが出てきます。ささげは、豆の形が残ったきれいな状態で煮上がり、食感はかためです。小豆はやわらかいので、煮ている途中で皮が破けたり、豆がつぶれたりすることがありますが、もち米になじんで食べやすい食感です。
一説では、皮が裂けやすく、いわゆる「腹切れ」を起こしやすい小豆は、武士の多い江戸では縁起が悪いとされ、お祝い事には使われなかったそうです。今でも関東地方では、小豆ではなくささげを使う地域が多いようなのですが、縁起をかつぐ風習が残っているからかもしれませんね。
縁起の話はさておき、赤飯に入れる豆は、ささげと小豆のどちらを使っても問題はありません。煮てもつぶれにくく、色鮮やかに仕上げるささげは見栄えを重視したい人に。ほくほくとした食感で、もち米との相性がよい小豆は、食べやすさを重視したい人におすすめです。ぜひ、好みに合わせて使い分けてみてくださいね。
人気のキーワード
わあ!本格的な赤飯が炊飯器だけで作れちゃった~!
ほんとだ、おいしい~~!
豆の食感がいいアクセントになってるよ!
これなら、お父さんも喜ぶこと間違いなしだね♪
しっかり水加減を守れば、もち米もかたくならずに炊けるんだぜ!
ささげも色鮮やかで、見た目もきれいだな!
ありがとう、フラッキー!
これで自信を持ってお祝いできるね♪
