住まいの修理ガイド

壁のクロスを補修したい!基本的な手順や用意するもの、放置リスクについて解説

更新日 2026年11月04日

この記事でわかること

壁のクロスのダメージ別補修方法
壁のクロスに開いた画鋲やネジの穴、こぶし大の穴、浮き(剥がれ)について、それぞれの補修方法を紹介します。

壁のクロスの破れ・めくれなどを放置するリスク
隙間から汚れが入って不衛生になりやすいほか、断熱性・気密性といった住宅性能も落ちてしまいます。

■ご注意

壁のクロスの補修は、損傷の状況によって自分で行なうことが難しい場合があります。不安がある方は、プロに依頼しましょう。また、マンションや賃貸物件等で大きな穴が開いてしまった場合は、まずは必ず管理会社などへ連絡しましょう。確認せずに勝手に補修してしまうと、後々のトラブルに発展する可能性があります。

目次

壁のクロスの補修が必要な状況

壁のクロスには、日常生活の中で補修が必要となる傷や破損が起こることが多くあります。

  • 家具や家電の移動、子どもやペットによる引っかき傷や穴
  • 結露や湿気によるカビ・剥がれ
  • 日焼けや汚れによる変色 など

そのままにしておくとダメージが広がってしまうことがあるほか、部屋の印象も悪くなるので、早めの対応をおすすめします。

壁のクロスの損傷は自分で補修できる?

壁のクロスに傷や汚れ、剥がれなどが生じた場合、状況によっては自分で補修することもできますが、プロに補修してもらうほうがよい場合もあります。自分で補修できるかどうかは、下地の破損具合とクロスの損傷規模の2点から判断しましょう。以下でそれぞれについて詳しく説明していきます。

下地の破損具合

最初に確認したいのは、下地の破損具合です。クロスだけではなく、下地の石膏ボードにまで損傷が及んでいる場合、自身での補修は難しい可能性があります。また、穴がこぶし大くらいの大きさまでなら、自分での補修が可能ですが、それ以上の大きさなら、プロに依頼するのがおすすめです。

一方、クロスの表面のみに傷が付いている場合、補修は比較的簡単です。画鋲サイズの穴や軽度な浮き(剥がれ)などであれば、自分で補修できます。 

クロスの損傷規模

次に確認することは、クロスの損傷規模です。広範囲にわたる浮きや汚れがある場合、無理に自分で補修しようとすると、かえって悪化させてしまうことがあります。また、広範囲にわたる浮きや剥がれは全面的な張り替えが必要になる可能性が高く、下地まで問題が発生していることも多いので、やはりプロに相談したほうがよいでしょう。

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【損傷別】壁のクロスの補修方法3選

壁のクロスに生じたダメージのうち「画鋲やネジの穴」「こぶし大の穴」「浮き(剥がれ)」については、自分で補修することが可能です。ここからは、以上3つについて自分で行なう補修方法を解説します。

画鋲やネジの穴

画鋲やネジの穴は小さいものの、意外と目立ってしまいます。市販の壁穴用補修材を使用すれば、5分程度で簡単に補修できます。

必要なもの

  • 壁穴用補修材(コーキング材)
  • 爪楊枝
  • 手芸用の綿(ティッシュペーパーでも可)
  • 瞬間接着剤(必要に応じて)
  • 定規(必要に応じて)

補修方法

1.穴に綿(もしくはティッシュペーパー)を詰める
爪楊枝の先端に綿を巻き付けて、壁にできた小さい穴の中に入れます。爪楊枝と綿の先端に瞬間接着剤を付けておくと、穴から綿が出るのを防げます。

2.壁穴用補修材で埋める
綿を埋めた箇所に、少し穴からはみ出るくらいまで補修材を塗ります。

3.壁紙に似せて仕上げる
平らな壁紙の場合は、定規を使ってならします。デコボコのデザインがある場合は、爪楊枝で壁紙に似たデザインを描きましょう。このひと手間によって、近くで見ても分からないほど自然になります。

こぶし大の穴

クロスには穴が開くことも多く、手やものなどがぶつかった拍子にこぶし大サイズの穴が開いてしまうこともあります。大きなダメージに見えますが、必要な道具さえそろえれば意外と簡単に補修できます。

必要なもの

  • リペアプレート
  • 補修用壁紙
  • 補修用パテ
  • 定規
  • 鉛筆
  • カッター
  • サンドペーパー
  • ローラー

補修方法

1.破れている部分のクロスを切る
補修する穴の上にリペアプレートを置きます。リペアプレートよりも縦横10cmくらい大きめに線を引いたら、線を引いた部分のクロスをカッターで切りましょう。このとき、下地まで切らないように注意が必要です。

2.リペアプレートを貼る
補修する穴を中心にリペアプレートを置き、貼り付けます。

3.パテで表面をなめらかにする
リペアプレートとその周辺に、リペアプレートが隠れるくらいのパテを塗ります。その後、リペアプレートと周囲の下地の段差がなくなるように、ヘラ(もしくは定規)で平らにならしましょう。乾燥した後にもう一度重ね塗りすることで、きれいに仕上がります。

4.サンドペーパーで平らに仕上げる
パテが完全に乾いたら、サンドペーパーでやすりがけをします。やすりをかけ過ぎて、リペアプレートが見えてしまわないように注意しましょう。

5.補修用壁紙を貼る
1でカットした範囲よりも数cmほど大きいサイズの補修用壁紙を、補修する位置に貼り付けます。次に、クロスが重なっている部分の、内側から数cmのラインをカッターで切ります。下地まで切らないように注意しましょう。

6.仕上げをする
ローラーで壁紙シールをなじませます。のりがはみ出ていた場合は、ふき取ることも忘れないようにしましょう。

浮き(剥がれ)

壁のクロスは温度や湿度の変化によって伸縮するため、浮いてしまうことがあります。このような浮きや剥がれも軽度であれば、自分で補修できます。

必要なもの

  • 壁紙用接着剤
  • カッターナイフ
  • ヘラ

補修方法

1.下準備
クロスが浮いている部分の汚れやほこりを落とします。

2.接着剤の注入
浮いている部分にカッターナイフで小さく切り込みを入れ、壁紙用接着剤を注入します。
 
3.ヘラで圧着する
接着剤注入後、ヘラで圧着してしっかり接着させましょう。ヘラを使用する際、空気が入らないように真ん中から行なうことが大切です。

壁のクロスの補修をしないことのリスク

壁のクロスの補修をしないまま、ダメージを放置することで発生するリスクは主に以下の3つです。

  • ほこりや虫が入る
  • 住宅の気密性や断熱性が低下する
  • 壁内部が腐敗する

それぞれ詳しく解説します。

ほこりや虫が入る

壁に開いた穴を放置すると、そこにほこりや虫などが入り込んでしまいます。ほこりにはカビの胞子やダニの死骸が含まれているため、たまったほこりを吸い込んでしまうと、アレルギーや皮膚炎の原因になる可能性があります。

また、壁の穴に入れる大きさの害虫が繁殖する可能性もあります。壁の内部は掃除がしにくく、繁殖場所として適しているためです。

住宅の気密性や断熱性が低下する

壁に穴が開くと、住宅の気密性や断熱性が低下してしまいます。また、一部のクロスには調湿機能が付いているものもあるため、クロスが劣化すると室内の湿気もコントロールしにくくなります。

壁内部が腐敗する

壁の穴やクロスが浮いた場所から水や湿気が侵入し、壁内部が腐敗してしまうことがあります。また、湿気によってカビやダニが発生する恐れもあります。腐敗やカビ・ダニの発生、住宅の耐久性の低下につながるため、このようなトラブルが発生する前に、壁のクロスは早めに補修することを心がけましょう。

壁のクロス以外にも劣化が気になるところが増えてきたら…

壁のクロスのダメージがひび割れや浮き、こぶし大程度の穴など軽度であれば自分で補修が可能です。しかし、それ以上にダメージが大きい場合、DIYで補修しようとすると悪化させてしまうことがあります。また、壁のクロスの損傷・劣化は、住宅自体の経年劣化が原因である可能性もあり、そのような場合は、プロの補修後でも再発する可能性が高いです。もし壁のクロス以外にも住まいの中で気になる箇所が増えてきたら、住み替えという選択肢も考えてみてはいかがでしょうか?

「長谷工のリノベ」では壁だけでなく、内装や設備を一新したリノベーションマンションを数多く取り扱っています。「今の住まいに不安がある」「住み替えに興味はあるけど、なるべく価格を抑えたい」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度長谷工リアルエステートまでご相談ください。

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山田 芳照

監 修

山田 芳照

DIYアドバイザー

1999 年、(株) ダイナシティコーポレーションを設立し、DIY情報サイトDIYCITYを運営している。DIYアドバイザーの資格を取得し、DIY普及活動として、2005年から6年間、NHK Eテレ「住まい自分流」に講師で出演した。以後、DIYをテーマにしたTV 番組の講師及び監修、企画制作を行っている。2013年からは、ホームセンターに置かれているHowtoシートの監修と制作を行い、社員研修やDIYセミナー、DIY教室、体験講座などの企画運営を継続して行っている。