お料理レシピ・基本

菜の花のゆで方。上手に仕上がるゆで時間をマスター!

更新日 2025年04月03日

「うちのご飯は世界イチ」の番外編、お料理の基本をご紹介するミニレッスンへようこそ。第124回は、菜の花のゆで方です。食卓を春らしく彩る、人気のレシピもご紹介します。

だんだん春らしくなってきたから、今日のごはんは春の食材を取り入れよう!と思って、スーパーで菜の花を買って来たんだけど…

へえ〜菜の花か、独特の苦味が美味しいよな♪

あっ、フラッキーいいところに!あのね、私も菜の花は大好きなんだけど、実は家でゆでたことがなくて…

ふむふむ。菜の花をより美味しく食べるには、ゆでる順番と時間がポイントなんだ!
ポイントをちゃんと押さえてゆでないと、かたくなったり、やわらかくなりすぎたりするんだよな〜

なるほど!じゃあフラッキー、さっそく正しいゆで方を教えて!

よし、それじゃあサクッといくぞー!

目次

フラッキーのHow To

美味しい菜の花のゆで方をマスター!

早春に出回り、食卓を春らしく彩る菜の花。鮮やかな色彩と歯ごたえを生かすために、ゆで過ぎに注意しながら下ごしらえしましょう。

菜の花の選び方

新鮮な菜の花を選ぶには、花の有無と茎の状態をチェックします。具体的には、以下のポイントに気を付けて選ぶようにしましょう。

花が咲いていないものを選ぶ

花が咲いている菜の花は、えぐみが出やすいので避けましょう。つぼみが開いていないものを選んでください。

茎の切り口がみずみずしく、芯まで緑色をしているものを選ぶ

切り口がしなびていたり、茎に空洞があるのは古いものです。新鮮で色鮮やかなものを選ぶようにしましょう。

菜の花のゆで方

材料
菜の花
1束
小さじ1杯
手順

菜の花の根元を1cm程度切って、水で洗います。

菜の花を葉の部分と茎の部分に切り分けます。

鍋に湯を沸かして塩を入れ、茎の部分だけ先に入れます。

フラッキーのcheck

先に茎をゆでよう!

かたい茎の部分を先に入れて、30秒くらいゆでよう!効率よく火が通せるし、茎も葉もちょうどよいかたさにゆでることができるぞ!
茎が太い場合は様子を見て、茎のゆで時間を15〜30秒ほどのばしてもOK!

30秒ほどたって茎が少しやわらかくなったら、葉の部分も入れます。
さらに30秒ほどゆでましょう。

ざるにあげ、冷水を張ったボウルにさらしてから、水気をしっかり絞ります。

食べやすい長さに切って完了です。

菜の花の保存方法

葉がやわらかい菜の花はしおれやすいので、買ってきたらすぐに下ごしらえして保存するのがおすすめです。かためにゆでて、水気をしっかり絞ったらラップで包み、冷蔵または冷凍保存します。
保存期間の目安は、冷蔵で約3日、冷凍で約1ヵ月です。冷凍した菜の花は、自然解凍して、水気を絞って使いましょう。

菜の花を使った人気レシピ

独特のほろ苦さと、みずみずしさが特徴の菜の花。シンプルなおひたしから洋風のパスタまで、菜の花を使った春らしい人気レシピをご紹介します!

菜の花と油揚げの煮浸し

ジュワッと煮汁の染みた油揚げと、菜の花の相性が抜群の一品!鍋にだし汁、みりん、醤油を合わせて沸かします。油揚げは熱湯で油抜きをし、食べやすい大きさに切っておきましょう。下ごしらえした菜の花と油揚げを鍋に加え、弱めの中火で1分ほど煮たらできあがりです。

菜の花の辛子和え

菜の花のレシピの定番、辛子和え。下ごしらえした菜の花を、だし汁、みりん、醤油、練り辛子で和えるだけの手軽な一品です。辛子を抜けば普通のおひたしになります。合わせ調味料の代わりに、市販のめんつゆを使うと時短になりますよ。

菜の花のペペロンチーノ

菜の花のほろ苦い味わいと鮮やかな彩りを楽しめる、シンプルなパスタです。菜の花は食べやすい長さに切っておき、パスタのゆで上がり1〜2分前に茎から入れて一緒にゆでておきます。次に、フライパンにオリーブオイル、みじん切りのにんにく、赤唐辛子、ベーコンを入れて熱してください。香りが出たらゆで上がったパスタと菜の花を入れて和え、塩で味を調えて完成です。

菜の花の辛子和え、できたよ〜!コウちゃんは、辛子なしで甘めのおひたしね♪

わあ、春らしい食卓だなあ!このほろ苦さと歯ごたえが最高だね

おいしい〜♪

下ごしらえした菜の花は、ほかの葉物野菜と同じように幅広いレシピに使えるぞ
ツナマヨやごまと和えたり、スープに入れたり…気軽にいろいろ楽しんでくれよな!

いつも使っている葉物野菜の代わりにするだけで、食卓が旬の雰囲気に変わるね♪
フラッキー、ありがとう!

森崎 繭香

監 修

森崎 繭香

お菓子・料理研究家/フードコーディネーター
【HP】 http://www.mayucafe.com/

料理教室講師、パティシエを経て、フレンチ、イタリアンの厨房で経験を積み、独立。 書籍、雑誌やWEBへのレシピ提供、テレビ・ラジオ出演など幅広く活動中。カフェやレストランでの経験を軸に、身近な材料を使った自宅でも作りやすいレシピを心がけている。 「野菜たっぷりマリネ、ピクルス、ナムル」(河出書房新社)、「いつものスープでアレンジレシピ60」「小麦粉なしでつくる たっぷりクリームの魅惑のおやつ」(ともに日東書院本社)、「型がなくても作れるデコレーションケーキ」(グラフィック社)など著書多数。