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マンションの「直床」と「二重床」は何が違うの?

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2024.04.01

マンションの床の施工方法は「直床工法」と「二重床工法」に大別されます。直床工法は、コンクリートのスラブの上に、直接フローリングなどの仕上げを張る工法です。一方、二重床工法はコンクリートスラブの上に束と防振ゴム、パーティクルボードなどで二重床の下地を組み、その上にフローリング材を張る工法となっています。

 

二重床は、スプーンなど軽くて硬いものを落としたときに発生する「コツン」といった軽量衝撃音は伝えにくいとされていますが、施工方法によっては子どもが飛び跳ねたときに発生する「ドスン」といった重量床衝撃音に対する遮音性能が悪くなることがあります。これは、二重床と床下空気の共鳴によって音が増幅され、いわゆる太鼓のような現象が起きてしまうためです。ただ、いずれの施工方法もそれぞれに音を低減するための対策が取られていて、基本的にはしっかりと遮音性能が担保されています。

 

床材自体の遮音性は「ΔL等級」という表記を参考にすることができます。床材が床衝撃音をどれくらい抑えられるかを示すもので、軽量床衝撃音は「ΔLL-○」、重量床衝撃音は「ΔLH-○」で表します。○の部分の数字が大きいほど遮音性能が高くなります。

 

 

[参考]マンションの「直床」と「二重床」の違いとは?

 

 

文:亀梨奈美

 

WRITER

亀梨 奈美
不動産ジャーナリスト。住宅専門全国紙の記者として活動しながら、不動産会社や銀行、出版社メディアへ多数寄稿。不動産ジャンル書籍の執筆協力なども行う。

X:@namikamenashi