住まいのSOS

「便利そう」と思って気軽にキッチングッズを買って いたら、増え過ぎて整頓できず、逆にキッチンが使い づらくなった…何とかしたい!

更新日 2025年07月23日

SOS!だれか、この悩みを解決して!

「便利そう」と買ったキッチングッズ。気付けばモノが増えて収納はごちゃごちゃ、キッチンも狭く感じて使いづらい…今あるアイテムをいかしながら、スッキリ使いやすいキッチンにしたいです!

目次

住まいスターさん、教えてください!!

スッキリと見えるキッチンのコツ、あります!

大橋 わか

子育て世代の方は、仕事や子どもの送迎などで毎日とても忙しいですよね。そんな中で、なるべく手早く食事を作りたいと思うのは当然のこと。「便利」や「時短」といった言葉にひかれて、ついキッチングッズを買ってしまった…なんて経験、ありませんか?でも、そうしたキッチングッズはサイズや形がバラバラで、収納しにくいものも多く、よく使うものは出しっぱなしになりがちです。その結果、「便利」や「時短」のために買ったはずのキッチングッズを探す手間や収納に困り、ストレスになってしまうことも。どうすればキッチングッズを上手に収納して、スッキリとしたキッチンにできるのでしょうか。そのコツと考え方をご紹介します! (住まいスター 大橋わか)

お悩みの解決方法はコチラ!

ワンランク上の収納意識で
キッチングッズを整理!

どうしてキッチングッズが片付かないの?「キッチングッズの整理収納」と聞くと、単に「モノをしまうこと」と思いがちですが、取り出しやすさなど、使いやすい収納術や、継続的に片付いた状態を保つしまい方がポイントです。自分に向いている収納方法なども考えながら、ごちゃごちゃのキッチンから脱却しましょう。

Point 1

キッチン収納の基本を理解する

● 基本1. “使い始める場所”を起点に、しまう場所を決める
水回り(野菜洗いや洗い物など)・コンロ(加熱調理)・作業台(下ごしらえや包丁で切る刻むなど)の3か所に分けて考え、それぞれの場所で使うモノを近くに置きます。
☆動線がよくなると作業効率がアップし、料理の時短にもつながります!

● 基本2. “しまいやすさ”で分ける3つの収納パターン
使用頻度に合わせて、
「吊るす」→「引き出し」→「棚」
の順でしまうと、ラクに取り出せて散らかりにくくなります。

● 基本3.  使い方に合わせて、「3つの分け方」で整理する
キッチングッズは、「アイテム別」「使用頻度別」「目的別」の3つを軸に分けると、スッキリ使いやすくなります。

キッチングッズは細かくて種類も多いため、分類の軸を持つことが大切です。
・「アイテム別(カトラリー・食器・調理器具など、同じ仲間でまとめる)」
・「使用頻度別(使う頻度に応じて位置を変える)」
・「目的別(お菓子作りセット・お弁当グッズ・保存用などテーマごとにまとめる)」
の3つを意識して整理しましょう。

☆お菓子作りで少し使うけど、いろいろなお料理にも使えるような便利グッズは、形状がまちまちで大きさに幅もあるため「使用頻度別」にしましょう。
☆よく使うモノは近くに取れる場所に置き、キッチンで使うグッズは、モノによって大きさが異なるので、細かく仕切りすぎないことがポイントです。

Point 2

あなたはどちらの収納タイプ?

ご自身がモノを片付けるとき、どちらのタイプに近いでしょうか ?

● Aタイプ:しまう収納は「定位置を明確にする」
収納スペースにモノを戻せる人なら、しまう収納で空間スッキリ。このとき同じ「引き出しにしまう」でも、「引き出しのココにしまう!」と場所を明確にすることが大事です。

☆使用頻度が低く奥にしまう場合は、付箋やシールなどで記して忘却防止をしっかりと。

● Bタイプ:見せる収納は「きれいに見える」工夫
・出しっぱなしにしてもよいデザインを選ぶか、見た目のよいカゴなどに入れる
例)籐カゴやカゴバッグを利用する。
・便利グッズは機能重視で形状もまちまち。よく使うモノで出しっぱなしになる、あるいは引き出しや棚などにうまく入らないなら、カゴなどに入れて何が入っているかラベリングするのがGOOD!

● 見た目をきれいにするコツはコレ!
・木やステンレスなど、素材や品質がよいモノやシンプルなデザインを選ぶ
・プラスチック製品やカラフルなキッチングッズは見せる収納には不向きなので置かない
・高さをそろえて置くなど、見た目のきれいさを心がける

Point 3

モノの減らし方と増やさない対策

しまい込んだまま迷子のようなグッズは思いきって処分。また、新しいモノをなるべく増やさないようにするのも快適キッチンのポイントです。

● 買ったグッズの整理
・似た用途のアイテムは1つに絞る、多くても2つまでにする。
例)木べら、シリコンベラ、菜箸など、用途が似ているモノはなるべく兼ねる。

● 買う前の考え
・消耗品のサイズバリエーションは絞る。
例)ゴミ袋や食品保存袋を大、中、小とサイズをそろえているなら大と中だけにするなど、兼ねられるモノは兼ねる。
・その便利グッズは本当に時短できて便利か、調理の場面だけではなく、組み立てて使う・分解してしまうなどの管理の手間も含めて考える。
「あったら便利かも」ではなく「なくても困らない」と考える。

● 一度きれいな状態を体験してみる
何でもかんでも便利そうだなって買ってしまうタイプの方は、一度キッチンをきれいな状態にしてみましょう。そうすることで、「この状態を崩したくない」「モノを増やしたくない」気持ちが強くなり、買わない意識付けができるかもしれません。

Point 4

自分ではハードルが高いと感じるならプロに頼む!

☆依頼先は目的別に2方向
①リバウンドしないキッチンをキープしたい(仕組み作り)
・いる、いらないの判断を一緒にしてほしい
・何をどこに、どういうモノを使って置けばよいかを提案してほしい

②キッチンを元の状態にリセットしたい
・汚れてしまったキッチンのお掃除をしてほしい、冷蔵庫の中をきれいにしてほしい、シンクを洗ってほしい など汚れたり散らかったりしている状態を元に戻したい

収納の仕組み作りでリバウンドなし!

片付け上手を目指すなら…

番外編:悩ましい、ゴミ箱の置き場所はこう考えてみては?

最近、増えているのがゴミ箱の置き場所のお悩み。紙ゴミ、プラゴミ、ペットボトル、資源ゴミと、近年は分別が増え、ゴミ箱がキッチンにおさまらない傾向にあります。新築に際してパントリーを作る方も増えているとか。しかし、全てのゴミ箱をキッチンにまとめる必要はありません。たとえば、古紙は玄関、ペットボトルも数本はキッチンに一時的に捨て、たまったら玄関のあたりにまとめるなど工夫しましょう。市販のゴミ箱で薄型のものをリビングの壁際に置くのもよい方法です。

Option

しまう収納は「定位置を決める」がポイント!

どこに何があるかが分かっている状態だと、片付けもしやすくなります。キッチンの引き出しや棚収納で「定位置を決める」=「考えなくても出し入れできる」状態にすることが大事です。ここで気を付けたいのが、きちんと元の場所に戻すこと。「だいたいココ」という感覚で放り込み続けると、場所が曖昧になっていき次第に「探すのが大変だしいいや」と使わなくなる可能性大。もし、引き出しや棚の「しまう収納」を試し、うまく戻せなかったら、吊るす、手の届く範囲の棚に置く、ラベリングをする、という工夫を試してみてください。

Option

普段から収納スペースに余白を作る

キッチンで扱うモノは多種多様で、食材や調味料も含め、あらゆる形や素材のモノが「増えていく」ことを前提として考えておきます。いつでも増えたモノが入るように、引き出しや棚の中に普段から余白を空けておくことが整理整頓の秘訣です。また最近、よく見る伸縮タイプの収納グッズは、スペースのムダを省いてくれるので上手に活用するといいでしょう。

片付けの悩み、プロと一緒に“解決”しませんか?

 

キッチンはモノが集まりやすく、片付けに悩む方がとても多い場所。
この機会に不要なモノは手放し、よく使う便利グッズは「引き出し収納」や「見せる収納」でスッキリ整え、見た目のきれいさも作業効率もアップする、快適なキッチンを叶えましょう。「どこから手を付けたらよいか分からない…」という方は、ぜひおうちデトックスをご利用ください。

実際に試された方の声(一例)
「帰ってきたときにきれいなキッチンだから、すぐにごはんを作りたくなる」

「片付いたキッチンをくずしたくないから、よく考えてモノを買うようになった」

「子どもが小さくて散らかるけれど、定位置が決まっているので精神的にラク」

憧れのスッキリ見えキッチン、プロの技で応援します!

キッチングッズ収納に関する豆知識

時短グッズは準備する手間や管理の時間も考えて

時短に役立つグッズにはひとつで複数の役割を果たすモノや、調理時間短縮に役立つモノも多くあります。便利ではありますが、なかには備えている多種類の機能をいちいち部品を組み替えて使わなければならなかったり、細部まで洗うのが手間だったり、一部分解や組み立てが必要だったりすることもあります。買う際には、実用的に使っている時間以外の、準備や手入れにかかる時間も含め、本当に時短になるかトータルで考えましょう。

大橋 わか

住まいスター

大橋 わか

おうちデトックス代表
整理収納アドバイザー

個人宅と建売住宅のコーディネートを長年行なう中で、整理収納の大切さに気づき、「収納のチカラで叶えるインテリア」をコンセプトに暮らす人が幸せになれるお部屋づくりをめざしています。個人宅の整理収納を中心にフリーランスとして約7年活動後、2018年1月おうちデトックスを設立。現在、テレビ・メディア多数で活躍中です。
公式Instagram https://www.instagram.com/ouchi.detox/

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