住まいの修理ガイド

カーテンの測り方は?サイズの採寸方法や使える裏技までご紹介

更新日 2025年11月13日

この記事でわかること

カーテン測定前に気を付けること
「使用中のカーテンを参考にしない」「設置する窓の種類を確認する」などがあります。

カーテンレールや窓別の測り方
「機能レール」「装飾レール」とレールによって、測定方法が違います。また、窓とひと言でいっても、「掃出し窓」「腰高窓」「出窓」で異なります。カーテンを付けたい窓がどのようなものなのか確認してから測るようにしましょう。

■ご注意

原則として、カーテンレールが設置されている状態で測定しましょう。また、レールや窓の種類などによって測定方法が異なるため、カーテンや家具選び含めて、不安な方はプロの業者に依頼するようにしましょう。

目次

カーテンを測る前に確認しておきたいこと

カーテンを測定する前に確認しておきたいことは、主に以下の3つです。

  • 現在使用しているカーテンのサイズで測定しない
  • カーテンレールが付いていない状態で測定しない
  • カーテンレールや設置する窓の種類を確認する

それぞれ詳しく解説します。

現在使用しているカーテンのサイズで測定しない

新しいオーダーカーテンを注文する際、現在使用しているカーテンのサイズをそのまま使用するのは適切ではありません。理由は以下の通りです。

まず、現在のカーテンの長さと新しいカーテンのサイズは異なる可能性が高く、カーテンレールや窓枠の正確なサイズが反映されていない場合があります。次に、カーテンのスタイルや仕立て方によってはサイズが変わることがあります。たとえば、プリーツの数や種類、裾の仕上げ方によって、必要な生地量や最終的な仕上がりサイズが変動します。

また、長年使用しているカーテンは、重力や洗濯による伸び縮みで元のサイズから変化していることが多いため、正確なサイズを測定するのには適していません。そして、新しいカーテンを取り付ける際に、取り付け位置が変更される可能性があります。カーテンレールの位置を変えたり、天井から床までのフルレングスカーテンにしたりする場合は、必要なサイズが大きく変わることがあります。

カーテンレールが付いていない状態で測定しない

カーテンレールが設置されていない状態で窓を直接測ると、正確なサイズを測れない可能性があります。カーテンの採寸は、窓枠ではなくカーテンレールを基準に行なうことが重要です。なぜなら、カーテンはレールから吊り下げられるため、その位置や長さは窓枠のサイズと一致しないことが多いためです。

ただし、タブカーテン・ハトメカーテンを付ける場合や、そもそもカーテンレールが設置されていない場合は、窓枠を基準に計測することになります。そういったケースは後ほど詳しくご説明します。

カーテンレールや設置する窓の種類を確認する

カーテンの測定は「幅」と「丈」の採寸を行なうことが重要です。レールと窓の種類によって測定基準が異なるため、それぞれに応じた正確な方法を理解しましょう。

レールには、一般的に機能レール・装飾レールの2つがあり、幅の採寸にかかわっています。以下でそれぞれご紹介します。

機能性レールは、カーテンの開閉機能に特化したレールで、主に賃貸住宅やマンションで広く使用されています。軽い力で簡単にカーテンを開閉でき、静音性に優れているのが特徴です。デザイン性よりも使い勝手を重視しており、窓の形状や用途に合わせて選べる柔軟性があります。

装飾レールは、インテリアに映える高いデザイン性を備えたカーテンレールです。機能性レールと比較して、開閉の滑らかさよりも、部屋の雰囲気や美しさを重視しています。装飾レールの場合、キャップの付け根から計測する必要があります。特に、高級住宅やこだわりのあるインテリアを持つ家で好まれるレールですが、デザイン性の高さゆえに価格が高く、取り付けにも専門的な技術が必要です。

窓には、掃出し窓(床まで達する大きな窓)・腰高窓(腰の高さに位置する標準サイズの窓)・出窓(壁よりも外側に突出している窓)の3つがあり、丈の採寸に関わります。以下でそれぞれご紹介します。

掃出し窓は、天井から床まで達する大きな開口部で、外部空間との一体感を生み出す窓です。主に和洋室で使用され、部屋の開放感を演出するとともに、自然光を十分に取り入れることができます。また、緊急時の避難経路としても機能するため、安全性の面でも重要な役割を果たします。

腰高窓は、床から90cm~120cm程度の高さに設置される中型の窓で、主に採光と通風を目的としています。人の出入りを想定していないため、小さめのサイズとなり、部屋の空間を圧迫しません。プライバシーを確保しながら、適度な明るさを室内にもたらす特徴があります。

出窓は、壁から室内側に突き出るように設計された窓で、単なる採光口以上の機能を持っています。室内に小さなスペースを生み出し、観葉植物の設置やディスプレイエリアとしても活用できます。景色を楽しむことができ、インテリアの付加価値を高める窓でもあります。

カーテンの測り方は幅と丈の採寸がポイント!

前提として、カーテンはカーテンレールが取り付けられている状態で測定しましょう。

これまでの内容を踏まえたうえで、幅と丈の採寸を行ないます。測定に必要なものは、長さ5m以上のメジャー、踏み台、メモ帳です。

幅の採寸をする

一般的な機能レールの場合は、片方の固定ランナーから、もう片方の固定ランナーまで測ります。一方、装飾レールの場合は片方のキャップの付け根から、もう片方の付け根までを測ります。

丈の採寸をする

掃出し窓の場合は、固定ランナー下から床までが測定目安です。測定値のマイナス1cmがおすすめです。また、床にすき間を少なくすることで、冬場に暖房効果が高くなります。

腰高窓の場合は、固定ランナー下から窓枠の下までが測定目安です。測定値のプラス15cm~20cmがおすすめです。

出窓では、ランナーの下から床までが測定目安です。掃出し窓と同じく、測定値のマイナス1cmくらいがおすすめです。

カーテンの長さが足りないときはアジャスターフックで調整

カーテンの長さが数センチ足りない、または数センチ長い場合に便利なのがアジャスターフックです。アジャスターフックにはAフックとBフックの2種類があり、それぞれ調整できる長さが異なります。以下がそれぞれ調節可能な長さです。

・Aフックは、一般的に下に1cm、上に4cm動かすことができる
・Bフックは、一般的に下に4cm、上に1cm動かすことができる

使い方も簡単で、カーテンレールにかける側をカーテンにかけるフックに上から差し込み、適切な高さまで調整するだけです。ただし、本来とは違う高さでカーテンを動かすため、カーテン上部がレールや天井にぶつかってしまう恐れがありますので、注意が必要です。

メジャーがない場合の測り方は?

カーテンなどのインテリアを購入する際に、メジャーがなくて困った経験はありませんか?今回は、そんなメジャーがないけれど長さを測りたいときに使える、裏技とも呼べる方法を3つご紹介します。

まず1つ目の方法は、身近なものの長さを覚えておくことです。現代の工場で生産されている多くのものは規格が定まっており、それらを組み合わせれば目測よりも精度の高い長さを測ることができます。具体的には、200mlのペットボトルはキャップを含めた高さが20cm、千円札は15cm、1円玉は2cmなどが挙げられます。

2つ目の方法は、メジャーの代わりにヒモを使うことです。ヒモを使って必要な長さに目印をつけ、そのヒモをカーテン売り場に持っていき、お店のメジャーで数値を測ることができます。

3つ目の方法は、スマホを用いたAR技術による測定方法です。アプリストアで「メジャー」や「計測」と検索し、ダウンロードすればすぐに使用できます。使い方も簡単で、スマートフォンのカメラ機能を用いて、測定したいものを選択するだけです。

一番誤差が少ないのはメジャーを使うことですが、手元にメジャーがないときはこれらの方法を試してみてください。

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カーテンレールがない場合の測り方

カーテンレールがなくても、カーテンの幅と丈を測ることが可能です。まず、原則としてカーテンレールがある状態で測定するのが理想ですが、引っ越し先によってはカーテンレールがもともと設置されていなかったり、タブ・ハトメカーテンを取り付けるためにレールを外していたりする場合があります。

レールがない状態での幅の測定方法は次の通りです。窓枠内にカーテンを設置する場合、窓枠の横幅を測定し、両端を1cmずつ引いて合計2cmを引きます。また、窓枠の外側にカーテンを設置する場合は、窓枠の外寸に20cm(両端それぞれ+10cm)を足すのがおすすめです。ただし、壁などによって十分な長さを取れないこともあるので注意が必要です。

次に、丈の測定方法をご説明します。カーテンの長さは、窓枠の5cm~10cm上から測定するのが基本です。これらの方法を活用して、カーテンレールがなくてもカーテンのサイズを測り、フィットさせることができます。

一般的なカーテンのサイズは?

既製カーテンには、主に3つのサイズが多く見られます。1つ目は腰高窓で、幅100cm、丈135cmです。そして、掃出し窓には2つのサイズがあり、幅100cm、丈178cmと幅100cm、丈200cmです。これらはあくまで一般的なサイズであり、特定の窓や部屋に合わせて選ぶことに注意しましょう。

お部屋に合ったカーテン選びはプロのお任せ!

今回は、カーテンレールや窓の種類、測り方をご紹介しました。サイズがわかったら、柄や生地をお好みで選ぶことになりますが、部屋のインテリアとの相性や生地の機能などがわからない方も多いかもしれません。どういうカーテンを選べばいいか悩んだときは、専門家への相談がおすすめです。

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山田 芳照

監 修

山田 芳照

DIYアドバイザー

1999 年、(株) ダイナシティコーポレーションを設立し、DIY情報サイトDIYCITYを運営している。DIYアドバイザーの資格を取得し、DIY普及活動として、2005年から6年間、NHK Eテレ「住まい自分流」に講師で出演した。以後、DIYをテーマにしたTV 番組の講師及び監修、企画制作を行っている。2013年からは、ホームセンターに置かれているHowtoシートの監修と制作を行い、社員研修やDIYセミナー、DIY教室、体験講座などの企画運営を継続して行っている。