ドアノブ交換を自分で!選び方から交換方法までを解説
この記事でわかること
ドアノブを自分で交換する方法
ドアノブを自分で交換するには、まず交換したいドアノブの取っ手の形状、錠前のタイプを確認します。取っ手の形状が異なっていても錠前のタイプが同じであれば、握り玉からレバーハンドルに交換することも可能です。
■ご注意
ドアノブを交換する際には、必ずメーカーの取扱説明書を確認しましょう。合わないタイプのドアノブを選んでしまったり、交換作業の際にドアや鍵を傷付けたりすると、かえって時間も費用もかかってしまう恐れがあります。また、自分で交換したことで不具合が起きた場合、メーカーに修理を頼むと保証期間内でも有料になる可能性があります。自分で交換することに不安を感じる場合は専門業者に依頼するのが安全でしょう。
目次
ドアノブ交換は自分でできる?まずは種類を確認!
「ドアが閉めにくい」「ドアノブがゆるんでガタつく」などの不具合を放っておくとドアノブが空回りして開かなくなる場合もあります。玄関ドアはもちろんのこと、室内ドアでもトイレや脱衣所など、ドアが開かなくなると閉じ込められてしまうこともあるため、早めに修理または交換する必要があります。
注意点さえ押さえておけば、ドアノブは自分で新しいものに交換することが可能です。ドアノブには、取っ手の形状と錠前それぞれにさまざまな種類があります。まずは交換したいドアノブがどのタイプかを確認しましょう。
取っ手のタイプ
ドアを開閉する際に操作する取っ手の形状は、主に2つのタイプがあります。
握り玉
握り玉のタイプは、ドアノブの取っ手部分が円筒状になっているもので、取っ手を握ってひねることでドアを開閉します。しっかり握って回す必要があるため、小さな子どもやご高齢の方など、握力が弱い人には開閉しにくい場合があるでしょう。どちらかというと、築年数の古い住宅で使われていることが多く、ユニバーサルデザインの観点から、最近の住宅では少なくなっています。
レバー
レバーのタイプは、ドアノブの取っ手部分がレバー状になっているもので、取っ手を押し下げてドアを開閉します。握り玉タイプと比較して少ない力で開閉できるため、小さな子どもやご高齢の方でも扱いやすく、近年、室内の開き戸によく見られるタイプです。
錠前のタイプ
ドアノブには、錠前付きと錠前なしのものがあり、鍵付きのドアノブは、玄関ドアやトイレ、脱衣所などに用いられます。錠前のタイプにもいくつかの種類があります。錠前付きの主なタイプとして、以下の3つの特徴を解説しましょう。
チューブラー錠
ドアノブを木ネジでドアに固定する錠前です。取っ手が握り玉タイプの場合、一見円筒錠と似ていますが、ドアノブの台座(丸座)にネジが見えているのが特徴です。構造はシンプルで鍵も簡易なため、主に室内のドアに設置されています。
円筒錠
室内側はドアノブの中央にあるボタンを押下して、室外側は鍵で施錠解錠するタイプです。開けるときは、ドアノブを回せば、自然と鍵が外れます。ドアノブの首の部分に取り外し用の小さい穴があるのが特徴です。
インテグラル錠
鍵を回すとデッドボルトと呼ばれる金具が飛び出して、ドアを施錠・開錠する構造の錠前です。室内側にはサムターンというつまみがあり、回すことで鍵の開け閉めができます。
なお、インテグラル錠は構造が複雑なタイプなので、付け換えは自分でするのではなく、専門業者に依頼するのが安全で確実といえます。
ドアノブ交換を自分で行なう際の注意点
ドアノブ交換を自分で行なう場合、いくつか気を付けておきたいポイントがあります。失敗しないために注意点を知っておきましょう。
サイズ・種類選びの注意点
ドアノブの交換でまず気を付けたいのはサイズ・種類の選び方です。購入する前に、まず既存のドアノブのメーカー、型番を確認して、適合するものを選ぶことが大切です。たとえば取っ手の形状が握り玉タイプの場合、錠前はどのタイプも見た目が似ているため間違いやすいという懸念があります。
ドアノブはさまざまなメーカーから幅広い種類のデザイン、サイズが販売されています。しかし、一見ドアノブのタイプが同じでも、型番やメーカーによってドアノブや鍵穴などの大きさが異なることもあるため、購入したドアノブが合わず取り付けられない可能性があります。ドアが開く方向が右か左かという違いもあるため、ドアノブ選びには注意が必要でしょう。
作業時の注意点
既存のドアノブに適合するものを手に入れたら、古いドアノブを外して、新しいドアノブを付け替えます。作業の際には、ドアや床を傷付けないよう、養生を施したうえで、丁寧に作業を行なうことが大切です。
古いドアノブを外す際に、ネジ山がつぶれてしまっていて、ドライバーで回しても空回りすることがあります。この場合、ネジ山に「ネジすべり止め液」を数滴付けることで、解消できることがあります。「ネジすべり止め液」はホームセンターや大型雑貨店などで購入できます。また、ドアノブの劣化が進み、さびてしまっている場合は、ドアノブを外せないこともあります。電動工具を用いてドアノブを切断する方法がありますが、危険を伴う作業のため、専門業者に依頼するようにしましょう。
賃貸物件での注意点
賃貸物件のドアノブ交換の場合は、事前に貸主の許可を得る必要があります。入居したときと異なる状態になるため、退去する際に原状回復するよう求められる可能性があるためです。また、交換費用をだれが負担するのかも事前に確認しなければなりません。経年劣化による故障は貸主が負担するのが一般的で、借主の過失で故障した場合や、セキュリティ目的でドアノブを交換したい場合は借主負担となるケースが多いでしょう。
賃貸物件でドアノブ交換ができるのは、室内ドアのみです。玄関ドアのドアノブは原則交換ができません。不具合がある場合は、速やかに貸主に相談しましょう。
人気のキーワード
【チューブラー錠のドアノブ交換】握り玉からレバーハンドルにする方法
ドアノブのタイプにはいろいろな種類がありますが、今回は握り玉タイプからレバーハンドルタイプに交換する場合をご紹介します。違うタイプのドアノブに替える場合は、バックセットの寸法が同じ、孔径が同じ、フロントサイズが同じなど、各部サイズをしっかりと測ったうえで、適合するレバーハンドルを選びましょう。
異なる錠前タイプに交換したいときは、ドアノブの大きさや穴のサイズが適合しない可能性があるため、専門の業者に依頼するほうが安全です。
まずは、握り玉タイプのチューブラー錠からレバーハンドルタイプのチューブラー錠に交換する方法です。
1.古いドアノブとラッチボルト(掛け金)を取り外す
ドライバーでドアノブの2本のネジをゆるめ、内側と外側それぞれのドアノブを引き抜きます。ラッチボルトの場合は、フロントと呼ばれるプレートを固定している2本のネジをゆるめます。
2.新しいラッチボルトを取り付ける
古いラッチボルトを引き抜いたら、新しいドアノブのラッチボルトを差し込み、フロントを2本のネジで固定します。ラッチボルトの形状が斜面になっているほうが、ドアを閉じるほうに向くようにします。
3.台座を取り付ける
ドアの外側と内側からネジの位置を合わせて台座をはめます。ネジを締めて固定しましょう。
4.レバーハンドルを取り付ける
角芯棒(室内と室外を連結する部品)が付いているほうのハンドルを、レバーが水平の状態にしてラッチボルトの角穴に差し込み、反対側のハンドルも位置を合わせて角芯棒に差し込みましょう。ハンドルが抜けないように、ネジを閉めて固定し、ハンドルを操作して正常に動くことを確認したら完了です。
ドアノブがガタつく場合の対処法は?
左右の取っ手の設置位置がズレているとガタつきが発生します。ガタ付いているとラッチボルトが正しく機能しません。必ず左右対称の位置に取り付けるようにしましょう。なお、このようなガタつきは交換時よりも新規で取り付けるときに発生しやすいです。
【円筒錠のドアノブ交換】握り玉からレバーハンドルにする方法
取っ手の形状が握り玉タイプで、錠前が円筒錠の場合、一見どう取り外せばよいか分からないかもしれません。しかし、方法さえ分かれば作業はそこまで難しくないでしょう。チューブラー錠と同様にレバーハンドルへの交換も可能です。
なお、屋外に面したドアの円筒錠を交換する場合は、防犯面を考えて業者にお願いするのがよいですが、室内ドアなら以下の手順で自分でも交換が可能でしょう。
1.ドアノブを取り外す
ドアノブの首の部分にある小さい穴に千枚通しを差し込み、当たったところを押し込むと、バネのような手応えと共に沈んで、ドアノブの留め具が外れます。千枚通しを抜けば、ドアノブを引き抜けるでしょう。
2.台座を取り外す
台座の下側にマイナスドライバーの先端を差し込むと、テコの原理で台座が持ち上がり外れます。
3.もう一方のドアノブを外す
台座の下の座金を、ネジをゆるめて取り外します。ドアノブを引き抜きましょう。
4.ラッチボルトを取り外す
ラッチボルトを引き抜くには、フロントを固定するネジをゆるめてフロントごと取り外します。
チューブラー錠の交換手順「3.」以降と同様に、レバーハンドルを取り付けて完了です。
ドアまわりのリフォームで暮らしを快適に
今回は、ドアノブ交換を自分で行なう場合の方法をご紹介しました。ドアノブには、取っ手の形状と錠前のタイプの組み合わせによって多様な種類があります。交換したいドアノブの型番を確認したら、適合するドアノブの中から生活スタイルや好みに合ったものを選びましょう。
ドアノブはハンドルの操作性や施錠のしやすさといった機能面だけでなく、住空間のイメージを左右する大切なツールです。また、小さな子どもやご高齢の方が、よりスムーズに出入りできるように、ドア自体を交換することもおすすめします。現在のエクステリア、インテリアと相性のよいドアまわりについて悩んだときは専門家に相談してみましょう。
長谷工リフォームでは、住まいづくりのプロに無料で相談できるサービスを実施中です。ドアノブ交換をきっかけに、バリアフリーを意識したリフォームにしたい方や、住まいを自分好みに使いやすくしたい方など、お客さまのニーズに合わせた住まいづくりを考案しています。「こうなったらいいのに」と思い浮かべる理想があれば、お気軽にお聞かせください。専門家がご要望と予算に合わせて、最適なご提案をさせていただきます。
リフォーム事例で素敵な住まいをのぞいてみましょう!
最新の設備や、自分好みの雰囲気の住まいは見ているだけでも楽しいですよね。長谷工リフォームではお部屋・予算・こだわり別にリフォーム事例をご紹介していますので、ぜひのぞいてみてくださいね。
リフォーム事例一覧
詳しくはこちら