住まいの修理ガイド

トイレタンクの部品を交換する方法は?構造や不具合の放置リスクも併せて解説

更新日 2026年01月21日

この記事でわかること

トイレタンクの構造
トイレタンクは、ボールタップやレバー、オーバーフロー管など、さまざまな部品で構成されています。一般的にどのメーカーでも同じ構造であり、名称もほとんど同じです。トイレタンクの部品のなかでも特に劣化しやすいものとして、ボールタップやレバーなどが挙げられます。

トイレタンクの部品交換の方法
おおまかなトイレタンクの部品交換の方法は、まず止水栓を閉めて、タンクの水を全て抜きます。その後、既存の古い部品を取り外して、新しい部品を取り付けます。最後に、スムーズに動作するか確認すれば完了です。

■ご注意

トイレタンクの部品に不具合があるにもかかわらず放置すると、水漏れが悪化して水道代や修繕費用が高くなるリスクがあります。トイレの不具合を発見したら、放置せずにすぐ対応しましょう。また、賃貸住宅の場合には自己判断で作業せずに、まずは大家さんや管理会社への確認も忘れずに行ないましょう。

目次

トイレタンクの部品交換は自分でもできる?

トイレタンクの部品交換は、必要な工具と替えの部品があれば自分でも行なえます。しかし、正しい手順に沿って作業を行なわないと水漏れの悪化や故障につながる恐れがあるため、注意が必要です。そのため、部品交換の正しい手順を調べてから作業に取り組むようにしましょう。

この記事では、トイレの基本構造を押さえたうえで、自分でできるトイレタンクの部品交換の方法について詳しく紹介していきます。

トイレタンクの構造

トイレタンクはボールタップやレバー、オーバーフロー管など、さまざまな部品で構成されています。基本的にはどのメーカーでも同じような構造をしており、名称もほとんど同じです。

トイレタンクは、以下のような仕組みで動いています。

  1. レバーを回すとゴムフロートが引き上げられ、便器に水が流れる
  2. タンク内の水位が下がることで浮き玉も下がり、ボールタップが開いて給水が始まる
  3. 水が流れ終わるとゴムフロートが戻り、タンクに水がたまり始める
  4. 水位が上がるにつれて浮き玉も上がり、一定量に達するとボールタップが閉じて給水が止まる

このなかでも特に劣化しやすく、交換頻度が高いのは、ボールタップやレバーなどです。次の章でそれぞれの交換方法について解説します。

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トイレタンクの部品の交換方法

トイレタンクの部品を交換する際は、レンチとマイナスドライバーを用意し、以下の手順を守って作業しましょう。

  1. 止水栓を閉めて、タンクの水を全て抜く
  2. 古い部品を取り外して、新しい部品を取り付ける
  3. 動作確認をする

ここからは、部品ごとの交換方法について説明していきます。

ボールタップ

ボールタップとは、トイレタンクの水位を一定に保つための給水弁です。劣化すると、タンクに水がたまらなくなったり、逆に給水が止まらなくなったりする不具合が起きる可能性があるため、注意が必要です。

交換するときは、まず止水栓を閉め、レバーを引いてタンクの水を抜きます。タンクの蓋を開けたら、ボールタップと給水管を固定しているナットをゆるめ、給水管を外します。次に、ボールタップとタンクを固定しているナットをゆるめ、ボールタップを外したら、新しいボールタップを取り付け、ナットで固定しましょう。最後に蓋を閉め、止水栓を開けば完了です。

なお、ボールタップにはいくつかの種類があります。事前にどのようなボールタップが使われているかを確認してから、新しいものを用意しましょう。

ストレーナー

ストレーナーは、水中の水垢やごみなどの混入を防ぐ、給水管内のフィルターのことです。ストレーナーに詰まりがあると、水がたまらない原因になります

トイレの水が出ない場合は、ストレーナーを給水管から取り外し、使い古した歯ブラシ等で網目を掃除すると、詰まりが解消することもあります。掃除しても詰まりが解消しない場合は、定期交換の時期かもしれません。

レバー

レバーは、トイレタンクの部品と連動して、タンクの水を流すための部品です。レバーが回らない、あるいは回しても水が流れない場合は、タンクの排水口をふさぐゴムフロートとレバーを連結するチェーンが切れている可能性があります。チェーンの状態を確認し、途中で切れている場合は新しいものに交換しましょう。このとき、チェーンの長さは少したるむ程度が適切です。

レバー自体に劣化・不具合がある場合は、レバーを交換します。交換するときは、タンクの内側にあるナットを外して古いものを取り外し、新しいレバーを差し込みます。

パッキン

トイレタンクと給水管を密着させるためのゴムパッキンが劣化すると、水漏れが発生する可能性があるため、注意が必要です。

交換する際には、止水栓を閉めて接続部分の下にバケツや雑巾を置いておきます。給水管のナットをゆるめてゴムパッキンを外し、新しいものを取り付け、元に戻すと完了です。

オーバーフロー管

オーバーフロー管は、トイレタンク内の水があふれるのを防ぐための排水管です。オーバーフロー管が不具合を起こすと、タンクの水位が不安定になったり、常に水漏れをしたりする原因になります。

オーバーフロー管の交換方法は、ナットをゆるめて給水管を外したら、便座に固定しているナットもゆるめてタンクを外します。タンク下側からレンチを使ってオーバーフロー管を取り外し、新しいものを取り付けた後、トイレタンクや給水管を元に戻して完了です。

トイレタンクの部品ごとの寿命

トイレタンクの部品の寿命は、種類によって異なります。以下に示した部品別の寿命を参考に、交換時期を確かめてください。使用状況や材質によっては、以下より早く寿命が来ることもあります。

  • ボールタップ:約10年~15年
  • オーバーフロー管:約10年~15年
  • フロートバルブ:約7年~10年

トイレ自体の寿命は、一般的に10年~15年といわれています。ただし、寿命かどうかを事前に見極めることは難しいです。トイレタンクの部品を適切な時期に交換したり、定期的に手入れをしたりすることで、より長く使えるでしょう。

トイレタンクの不具合を放置すると起きるリスク

水漏れのようなトイレタンクの不具合を放置すると、さまざまなリスクが生じる可能性があります。不具合を見つけたらすぐに対応しましょう。

トイレタンクの不具合を放置すると起きるリスクとして、主に以下の4つがあります。

  • 水道代が高くなる
  • 水漏れが悪化する
  • 修繕費用が高くなる
  • 悪臭がする

特に水漏れを放置してしまうと、カビが発生したり、床や壁が損傷したりする恐れがあります。さらに、状況が悪化すると自分では修理できず業者に依頼することになり、修繕費用が高くなる可能性もあります。また、タンクに水のない状態が長く続くと便器内にも水がなくなり、悪臭の原因となるため注意が必要です。

トイレタンクの部品を交換する時期になったらリフォームも検討しよう

ここまで、トイレタンクの部品を交換する方法について詳しく解説してきました。自分で交換できる部品もありますが、作業をするときは正しい手順を守らないと不具合の原因になることもあります。

一般的に、トイレタンクの部品の寿命は10年未満~15年程度ですが、トイレそのものの寿命は10年~15年といわれています。おうちのトイレが10年を超えていたら、丸ごと交換することも選択肢のひとつでしょう。

トイレの交換が必要な状況であれば、トイレ全体のリフォームを検討するのもおすすめです。長年こびり付いた壁や床の汚れを一新し、きれいで新しい空間にアレンジできます。長谷工リフォームでは、お客さまのご要望や予算に併せたトイレの空間づくりが可能です。トイレのリフォームにご関心のある方は、ぜひご相談ください。

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山田 芳照

監 修

山田 芳照

DIYアドバイザー

1999 年、(株) ダイナシティコーポレーションを設立し、DIY情報サイトDIYCITYを運営している。DIYアドバイザーの資格を取得し、DIY普及活動として、2005年から6年間、NHK Eテレ「住まい自分流」に講師で出演した。以後、DIYをテーマにしたTV 番組の講師及び監修、企画制作を行っている。2013年からは、ホームセンターに置かれているHowtoシートの監修と制作を行い、社員研修やDIYセミナー、DIY教室、体験講座などの企画運営を継続して行っている。