【長谷工が本気で挑む】未来の地球と心地よい暮らしのために、マンションづくりでできることを究めたい~サステナブランシェ本行徳(後編)~
長谷工は、ずっと考え続けています。マンションはどれだけ地球環境に優しくできるか。どれだけ快適な暮らしに寄り添えるか。そして、「住まいと暮らしの創造企業グループ」として、地球環境への優しさと快適な暮らしを両立したマンションづくりはできないだろうか、と。
今回はその後編として、“ちょっと先の未来”を叶えるべく、社員自身が実際にその住戸に住みながら検証を重ねている取り組みについて一部をご紹介します。テーマは「快眠」「省エネ」「スマート化」。
それぞれの検証には、開発担当者自身のリアルな悩みや生活者としての気づきが込められているのです。
だからこそ、読者であるあなたにも、きっと共感できるはず。
目次
環境と向き合う暮らしという選択 —— 電力と暮らす住まいの実験
「地球環境への配慮が求められる時代に、マンションづくりはどうあるべきか。」
藤田は、日々の業務の中で、ふとそんな疑問を抱きました。
設備の省エネ性能だけでなく、住む人の意識や行動まで含めて、“暮らしそのものを変える”住まいのあり方を模索していました。
「電力を自給できる住まいをつくることはできないか。」
とはいえ、マンションの専有部に蓄電池を導入するのは、コスト面で現実的ではない。それでも「まずは1戸だけでも、つくってみよう」と、
実験住戸として「再エネ自立オフグリッド」の部屋を立ち上げました。電力会社の送電網(グリッド)から住戸を切り離して、再生可能エネルギーで電力を自給する、という意味で「再エネ自立オフグリッド」と呼んでいます。
この住戸では、太陽光発電と蓄電池を組み合わせ、再生可能エネルギーだけで生活することを目指しています。特徴的なのは、電力の“見える化”。蓄電池の残量がリアルタイムに表示されることで、「今日はちょっと電力の使用を控えようかな」と、自然と省エネを意識するようになる。その結果、自家消費率は60%から80%にまで向上しました。
藤田は言います。
「暮らしの中で環境と向き合う第一歩になる。そんな住戸を、実験を通じて証明したい。」
藤田の挑戦は、マンションづくりの常識を静かに、でも確実に変えようとしています。
住まいが、あなたの次の行動を知っている —— 暮らしを予測するスマート住戸
「建物って、時間が経つほど価値が下がるものなの?」
鈴木は、マンションの“資産価値”という言葉に、ずっと違和感を持っていました。ヨーロッパでは、築100年の建物が今も大切に使われている。それに比べて、日本の住宅は、古くなると“劣化”とみなされる。
「テクノロジーの力で、住まいの価値を“育てる”ことはできないだろうか。」
そんな想い から、IoTとAIを活用したスマート住戸の実験が始まりました。
この住戸には、約100個のセンサーが設置されています。
現在は、これらのセンサーやスマートスピーカーを使って、居住者の行動データを取得しています。住人の動きや行動を記録し、AIが次の行動を予測する。
たとえば、朝ベッドから起きたら寝室のカーテンが開いて部屋の電気がつく、さらに寝室の扉を開けるとリビングに向かう廊下の電気がついてリビングに誘導してくれる——便利さだけでなく心地よさまで提供する住まいの実現を目指しています。
鈴木は言います。
「このプロジェクトでは、“やってみたい”をどんどん形にできた。自由度の高い挑戦ができたのは、長谷工だからこそ。」
住まいは、ただの箱じゃない。人の暮らしに寄り添い、進化し続ける“パートナー”であるべき。
「長谷工は常に、建物を建てることだけではなく、そこに住む方のことを考えてつくっています。」
眠るだけで、毎日が変わる —— 快眠のための家
「出産してから、眠れなくなったんです。」
小島は、そう語ります。
ホルモンバランスの変化、育児の疲れ、そして日々のストレス。眠りが浅くなると、体だけでなく心もすり減っていく——それを身をもって体感しました。
「家に帰っても、疲れが取れない。それなら、住まいそのものが“眠りの質”を高める場所になればいいのでは?」
そんな発想が、この実験住戸の出発点です。
小島は、睡眠の質を高めるために、住まいの設計をゼロから見直しました。
照明の色温度、空調の静音性、音の反響、ベッドの配置——。眠りに影響する要素を徹底的に分析し、最適な環境をつくり上げました。
建物完成後、実証のために社員が住んでみると、睡眠の第一周期(黄金の90分)に深い眠りが得られ、熟睡度を示すデルタ波も増加。
「朝の目覚めが違う」「日中の集中力が続く」といった実感が得られています。
「眠れるだけで、人はこんなに変われるんだと実感しました。」
小島は、睡眠の質が向上することで、健康だけでなく、気分や人間関係、仕事のパフォーマンスまで変わることに気づきました。
この住戸は、単なる“快眠のための部屋”に留まりません。
住まいを通じて、持続的な幸福感=ウェルビーイングを実現するための第一歩なのです。
「私自身の悩みから始まったこの取り組みが、誰かの“よく眠れた”につながるなら、それだけで価値があると思っています。」
暮らしの未来を、住まいから変えていく
サステナブランシェ本行徳で行なわれているのは、単なる設備の実験ではありません。
社員自身が住みながら、リアルな暮らしの中で課題を見つけ、技術とアイデアで解決していく——
それは、“未来のあたりまえ”を先取りする、長谷工ならではの挑戦です。
「眠れない夜をなんとかしたい」
「電気をもっと賢く使いたい」
「住まいが自分の行動を理解してくれたらいいのに」
そんな一人ひとりの“生活者としての気づき”が、マンションづくりの可能性を広げています。
そして何よりも、こうした実験を進めながらも、一般の入居者への配慮を忘れない 。安心して暮らせる環境を守りながら、新しい価値を生み出していく姿勢に、長谷工の“本気”が感じられます。
マンションに住まう方々に「思いを、はせる。」
長谷工はこれからも、暮らしの質を高める挑戦を続けていきます。
