【長谷工が本気で挑む】未来の地球と心地よい暮らしのために、マンションづくりでできることを究めたい~サステナブランシェ本行徳(前編)~
長谷工は、ずっと考え続けています。マンションはどれだけ地球環境に優しくできるか。どれだけ快適な暮らしに寄り添えるか。そして、「住まいと暮らしの創造企業グループ」として、地球環境への優しさと快適な暮らしを両立したマンションづくりはできないだろうか、と。
「マンションのことならわかるんだ」とテレビCMで歌っているように、長谷工はマンション施工実績No.1企業※です。だからこそ、未来に向けた理想のマンションづくりを目指し、先端的な取り組みをリードしていかなければならないのです。その使命感を背負ってスタートしたのが、今回ご紹介するサステナブランシェ本行徳のプロジェクトです。
「目指したのは、住まいと暮らしのサステナブルな未来。」―。
今回は、地球環境に優しい工夫に焦点を当てて紹介していきます。
マンション施工累計実績718,267戸(2025年4月末現在 長谷工総研調べ)

目次
カーボンニュートラルを目指したマンションづくり
サステナブランシェ本行徳では、「住まいは、地球にどこまで優しい存在になれるか。」をテーマに、未来の地球環境を見据え、そのために必要な先端技術を導入し、実証実験を積み重ねています。具体的な目標としては脱炭素、つまりCO2排出量実質ゼロで運営できるマンションの実現です。
“壊さず活かす”リノベーションという選択
サステナブランシェ本行徳の物件は、築30年を超える社宅でした。老朽化した建物は建て替えになるケースが多いのですが、長谷工が選択したのは “壊さず活かす”リノベーション。2050年のカーボンニュートラルの達成を見据え、スクラップ・アンド・ビルド(古い建物を取り壊して新しい建物を建てること)をするのではなく、工事段階でのCO2排出量を抑え地球環境に配慮したリノベーションを通じて社会に貢献する。そんな高いハードルを自ら設定して、チャレンジすることに決めたのです。

機能性と意匠性を兼ね備えたサイディング外断熱
リノベーションの一環として、サイディング外断熱を取り入れました。既存建物の外壁タイルの上に取り付けるという施工法です。この工法は、タイル張り替えに比べて廃棄物を大幅に削減できるため、廃棄にかかるCO2排出量を極力抑制することが可能になります。

採用しているサイディング材は、国産木材の端材チップを加工して作られており、木が成長するときに吸収したCO2の放出を防止するため、CO2排出量の削減に寄与します。
修繕やリフォームが必要になったとき、このサイディングであれば最小限の環境負荷で張り替えることが可能です。数年先の未来ではなく、次世代までを見据えて採用しています。
再生可能エネルギーの新しい取り組み
次に着目したいのが、実際に住むようになってから使用する電気です。環境負荷を考慮した電力として思い浮かぶのは、太陽光発電ではないでしょうか。サステナブランシェ本行徳でも、もちろん採用しています。ですが、その採用の仕方がこれまでのマンションとは大きく違うのです。

太陽光パネルを設置するにあたり、マンションならではの課題が立ちはだかりました。住戸数に対する屋根面積の狭さです。屋上に設置するだけでは、十分な電力量をまかなえないため、壁面や最上階のガラス手摺にパネルを設置しました。屋根などの水平面と比べて、壁面は発電効率が悪いため、避けるのが一般的ですが、このサステナブランシェ本行徳は実験住宅。どの程度の効果があるかを検証する、という目的で導入しました。
また、この物件では運用時の課題検証も行なっています。太陽光パネルには定期的な点検が必要になりますが、各戸のガラス手摺部分の点検をするためには、住戸内を通っていかなければなりません。また、悪天候時に壁面の点検を行なうことは難しく、高所になれば作業員の危険度も高まってしまいます。こうした課題が、実際に導入してみて浮き彫りになりました。
このように、再生可能エネルギーを生み出して利用するだけでなく、運用時の課題検証も考えていく。これこそ、マンションづくりのリーディングカンパニーである「長谷工だからできること」、やらなければならないことだと自負しています。
住まう人の安全を守るマンションづくり
近年、これまでに経験したことのないレベルの自然災害が発生することも少なくありません。
長谷工が新たに取り組んだのは、ゲリラ豪雨時の対策です。その名の通り、予測するのが難しい突発的な災害に対し、排水管逆流防止システムを構築しました。
このシステムは、豪雨などにより排水管の水量が著しく増加した際に、排水管内の逆流防止弁が作動し、それをセンサーで検知した上で、居住者向けのスマートフォンアプリ「まいりむ※」や、各住戸のインターフォンにアラートを届けるというものです。実際に災害が起きたときに誤作動がないように、実験住宅で検証を重ね、改良を加えていくことを想定しています。
そして長谷工は、こうした検証結果を別のマンションを新築・改修する際に活用していきます。それにより、マンションの価値および住人のみなさまの体験価値の向上につなげていくことを目指しているのです。そんな長谷工のマンション、「やっぱりいいな」と思いませんか?
各種センサー等と連動し、取得情報をスマートフォンから確認できる長谷工独自開発アプリ

地球と、これからの暮らしのことをずっと考えて
今回は、長谷工の地球環境に優しいマンションづくりについて、環境配慮の観点から紹介しました。「長谷工が本気で挑む」というプライドをかたちにした取り組み、いかがでしたか?
サステナブランシェ本行徳は、リノベーション物件で国内初となる建物運用時CO2排出量実質ゼロを実現しています。これからも、この先の地球環境を見据え、最先端技術を導入し、実証実験を積み重ねていく予定です。
次回は快適な住まいづくりについて紹介します。どうぞご期待ください。