曽根団地

マンション建替えの概要

デザインをコントロールして一体的なまちづくり

曽根団地は日本住宅公団が1956年・1957年に分譲・供用を開始した、一般の分譲住宅3棟96戸、
警察官舎1棟、法人社宅3棟、公団賃貸3棟が併存する低層10棟、総戸数296戸の団地でした。
分譲棟以外は計画的な修繕が行われていましたが、分譲棟には管理組合がなく、不具合が発生する度に部分的な補修を行っている状態でした。

築後30余年が経ち老朽化が著しくなってきたため、1988年に相談を受けた長谷工コーポレーションが
分譲棟の区分所有者とともに「曽根団地建替え推進準備会」を結成し、建替えの検討を開始しました。
しかし、団地敷地が1筆共有で分譲棟単独での建替えは困難となったため、団地全体による「所有者連絡協議会」を設立し、団地全体の建替え事業となりました。

1997年9月に第Ⅰ工区の旧分譲棟の新マンションへの建替え工事を長谷工コーポレーションで着工し、
1999年5月に竣工。
第Ⅱ工区は住宅・都市整備公団により工事が進められ、2000年9月に賃貸棟を含めた全ての工事が完了し、 359戸のシティコート曽根東町が誕生しました。

この共同事業と併せて都市計画道路等の整備が行われたほか、各住棟の設計や建設は個別としながらも、団地全体のデザインについては公団がコントロールする方式を採用して一体的なまちづくりが実現しました。