2003年06月27日

  長谷工コーポレーションは、この度、ブリヂストン(本社:東京都中央区、社長:渡辺恵夫)と共同で、 「住宅の品質確保と促進等に関する法律」における住宅性能表示制度に対応した新しい高遮音二重床『商品名:スーパー高遮音二重床』を開発いたしました。重量床衝撃音対策(注1)では国内最高の「重量衝撃音レベル低減量(△L=4dB)」、軽量床衝撃音対策(注2)では最高等級「床仕上げ構造区分1」の性能を実現いたしました。すでに、(財)日本建築総合試験所による評価試験でその優れた性能を実証しており(注3)、近く国土交通大臣の特別評価方法認定を得られる見通しです。

 『スーパー高遮音二重床』は、建物構造躯体の床スラブ(コンクリート)の上に接する、クッション材であるゴムの硬度を最適化するとともに支持脚の最適配置をシミュレートし、その上部にベースパネルや特殊制振材、フローリングなどを重ねた床材を載せた構造となっております。さらに、床スラブと床材との間の空気層には、特殊吸音ブロックを組み込んでいます。この結果、カーペット並みの高い遮音性能と、快適な歩行感が得られる最適な硬さを実現します。生活実感としては、人の走り回りや飛び跳ね、椅子の移動音や物の落下音などは「小さく聞こえる」程度、スプーンを落とすと「かすかに聞こえる」程度となります。

 当社では、「騒音が気にならない、音を楽しめる環境」をテーマに、これまでにないオリジナル仕様の「高遮音マンション」の実現に向けた研究・開発に積極的に取り組んでまいりました。すでに、「消音換気スリーブ」や「ハイブリッド高遮音壁(戸境壁)」などを開発・実用化しております。今回の『スーパー高遮音二重床』もその一連の研究成果であり、マンションの基本性能を格段に向上する新技術として事業主に対して積極的に提案してまいります。

注1)重量衝撃音レベル低減量(△L)は4dB(デシベル)。22cmの床スラブ厚に対
   応した場合は、 「相当スラブ厚27cm以上」となり、住宅性能表示制度の重量
   床衝撃音対策で最高の評価となります。
注2)「床仕上げ構造区分1」。住宅性能表示制度の軽量床衝撃音対策等級で最
   高の評価となります。
注3)当社技術研究所での実測値では、軽量床衝撃音の最高等級5を上回る「LL‐
   38」を確認しています。


【住宅性能表示制度と生活実感】






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