ソファには、次のような汚れが多く見られます。

• 皮脂や汗
• ほこり
• 食べ物や飲み物
• 化粧品
• 子どもの落書き
• ペットの毛

特に、汗や皮脂といった人による汚れとほこりは、気を付けていても防ぐのは難しく、自然と蓄積してしまいます。また、飲み物や食べ物をうっかりこぼしたり、ペットが粗相をしたりすることもあるでしょう。そこで、今回はソファの素材の種類別に、適切な汚れの落とし方をご紹介します。

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まず、「どんなお手入れが可能なソファなのか」を確認しておくことが大事です。素材によって掃除方法が異なるだけでなく、使える洗剤が極端に限られることもあるでしょう。そもそも洗えない造りのソファや、水が使用できない素材も少なくありません。洗えないソファについては、丸洗いできる布カバーを付けるか、防水スプレーをかけるといった防汚対策も重要です。

ここでは、どんな素材のソファでも、定期的に行なえるお手軽な掃除方法をご紹介します。

ソファの溝にたまりがちな綿ぼこり、髪の毛、お菓子の食べカスなどは、クリーナーや掃除機を使ってこまめに掃除しましょう。布ソファは、溝だけでなく、座面や背もたれの表面にごみが付いていることもあるので、その場合は粘着カーペットクリーナーが有効です。カバーが取り外せるなら、洗濯表示に従って定期的に洗濯します。このような日頃のケアによって、ソファがきれいに保たれるでしょう。

うっかり飲み物やソースなどをこぼした場合、布ソファはすぐにシミになってしまいます。皮革製と違って、カバーの下まで染みることもあるでしょう。布ソファのシミの取り方を、カバー付きとカバーなしで分けてご紹介します。

カバーを取り外して洗濯

取り外しできるカバーは、ソファ内部まで汚れが染みないうちに外して洗濯します。カバーが洗濯機で丸洗いできない素材の場合、手洗いするか、ドライクリーニングを使います。カバーの素材によっては、水で丸洗いすると縮んだり、シワになったりするので、洗う前に必ず洗濯表示を確認しましょう。

カバーを外せない布ソファのシミ抜き方法

カバーが外せない布ソファの汚れ、あるいは内部まで染み込んだ汚れは、直接シミ部分を洗います。

乾いたキッチンペーパーやタオルで押さえて、染み込んだ汚れをできるだけ吸い出した後、水をスプレーして汚れを浮かせ、キッチンペーパーやタオルで再度吸い出します。この工程をシミが薄くなるまで何度も繰り返してください。

油汚れでない水溶性の汚れには、基本的に水を使用し、洗剤は使いません。たとえば、中性洗剤を使うと、すすぎが完璧にできないため、時間がたってから洗剤がシミとして残る可能性があります。

なお、ペットが粗相をしてしまった際のアンモニア臭には、クエン酸を使うのもよいでしょう。ニオイが気になるところを水で薄めて吸い出した後、濃度1％のクエン酸水をスプレーして、同じようにキッチンペーパーやタオルで吸い出します。クエン酸水の吸い出し作業は2～3回繰り返すことでニオイが軽減するでしょう。なお、濃度1％のクエン酸水は、水200mlに対して、クエン酸小さじ1/2の割合で混ぜて作ります。

布ソファの油汚れを落とす方法

ソファの油汚れは、カレーの食べこぼしや、スープや牛乳をこぼしてしまったときなどにできます。まず、乾いたキッチンペーパーで汚れを吸い取りましょう。

汚れをできるだけキッチンペーパーに移したら、消毒用エタノールをかけて、残った汚れを薄め、さらに乾いたキッチンペーパーで吸い取ります。
ここでのポイントは、油性のシミには水の使用は厳禁であることです。濡らした時点で汚れが落ちなくなるので、注意しましょう。

なお、布ソファの汚れ落としには、洗剤や重曹ではなく、水溶性の汚れには水、アンモニア臭にはクエン酸、油性の汚れには消毒用エタノールというように、汚れの種類に適したものを使用しましょう。

合皮ソファは、掃除機による掃除やハンディワイパーでの乾拭きを定期的に行ないます。汚れが気になるときは、水拭き可能な素材であれば、マイクロファイバークロスやかたく絞ったタオルで拭きます。

なお、表面が傷付き、毛羽立ったり荒れてしまったりするため、メラミンスポンジの使用は避けましょう。

本革に水や洗剤を使った掃除を行なうと型崩れや変色の原因になるため、厳禁です。素材によって掃除方法が異なるため、取扱説明書を確認してください。ここでは一般的な本革ソファのお手入れ方法をご紹介します。

まず、掃除機やハンドクリーナーをかけてから表面を布で乾拭きし、皮革用のレザークリーナーを用いて磨きます。その後、皮革用の保護クリームを全体的に塗り、最後に残ったクリームなどを布で拭き取りながら乾拭きします。

ダニ対策にはスチームクリーナーが有効？

結論からいうと、使用は避けたほうがよいでしょう。なぜなら、スチーム機能の使用による水分が残るとかえって雑菌やダニが発生する可能性があるからです。耐熱温度が高い布製なら、低温でアイロンをかけます。もしくは、消毒用エタノールをスプレーし、窓を開け、サーキュレーターで風を送って乾かすほうが効果的で安全です。

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