住まいのお掃除

カーテンのカビ取り方法を解説!発生の原因や予防策も併せてご紹介

更新日 2025年11月26日

カーテンのカビ取り方法をご紹介します。

Question

うわっ。カーテンをめくったら裾にカビが生えてる!
黒いぽつぽつを落としたいけど、どんな洗剤を使えばいいんだろう?

Answer

カーテンは湿度が高い環境やカーテンそのものが汚れている場合に、カビが発生しやすいニャ!
まず、過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)と洗濯洗剤のつけ置きをやってみるといいニャ!

■ご注意

塩素系漂白剤を使う際には、必ず換気をしながらつけ置きやもみ洗いを行ないましょう。また、塩素系漂白剤を混ぜた液体に触れる場合は、ゴム手袋を着用しましょう。

目次

なぜカーテンにカビが生えるのか

カーテンにカビが生える主な理由は、湿気です。室内と室外の温度差が激しい夏や冬、湿度の高い雨の日や梅雨時などには、窓に結露が発生しやすいでしょう。その水分をカーテンが吸い取り、湿った状態が続くことでカビが発生します。また、結露だけでなく、加湿器や洗濯物の部屋干しなどで、室内の湿度が高い状態が続いたり風通しが悪かったりすると、カビが発生しやすくなります。

カーテンに付着しているほこりや油汚れ、ダニの死骸や人間の皮脂などがカビの栄養になることもあります。

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カーテンのカビを放置するとどうなる?

カビは胞子を放出するため、放置しておくとほかの場所にも繁殖しやすくなります。特にカーテンは窓の近くにあり、室外から室内への空気の通り道にあるため、胞子が室内に舞いやすく、ソファやベッド、壁紙など、ほかの家具に付着することも考えられます。

また、黒カビは人体に有害です。空気中に舞い飛ぶカビの胞子が皮膚や気管支などに付着することで、アトピー性皮膚炎や気管支喘息、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患を引き起こす可能性があります。

このように、ほかの家具にも悪影響を及ぼすのはもちろんのこと、人体にも危険があるため、カーテンにカビを発見した際はすぐにカビ取りを行いましょう。

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【カーテンのカビ取り】事前準備と注意点

カーテンにカビを見つけたら、すぐに対処する必要がありますが、その前に行なうべき準備があります。以下では、カビ取りを実施する前にやっておきたいことをご紹介します。

洗濯表示を確認する

カビ取りを行なう前に、カーテンがどの洗剤に対応していて、どのような洗濯方法が適切かを必ずチェックしましょう。

洗濯表示には、水洗いの可否、手洗いまたは洗濯機使用の可否といった洗濯方法や、漂白処理に使用できる漂白剤、液温の上限温度などが記号で記されています。不適切な洗剤や方法で洗濯を行なうと、記事の変色や傷み、縮みが起こる可能性があるので注意が必要です。

色落ちしないか確認する

洗濯表示を確認してどのタイプの洗剤を使用するかが決まったら、次は色落ちするかどうかを調べましょう。カビ取りの際に用いる洗剤をタオルや雑巾の端に軽く付け、カーテンの目立たない部分を軽く叩くことで、色落ちしないか判断できます。

カーテンの黒カビを落とすには過炭酸ナトリウムでつけ置き!

■所要時間:1時間~

■難易度:★★★☆☆

■掃除頻度の目安:汚れが目立ってきたら

まずは、過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)と洗剤の組み合わせを試してみましょう。過炭酸ナトリウムは色落ちしにくい特徴があるものの、絶対に色落ちしないというわけではありません。先に述べた方法で色落ちしないかを確認のうえ、使用しましょう。

つけ置き前に汚れやカビの部分をぬるま湯で洗い流してから、固形石けんを塗ってもみ、下洗いしておくと、汚れが落ちやすくなります。

下洗いの石けんを洗い流したらつけ置きします。まず、洗面台か洗濯機に30度~40度のお湯をためてから過炭酸ナトリウムを溶かしてよく混ぜましょう。このとき、洗濯洗剤も同時に入れておくと、洗濯の時間を短縮できます。カーテンをその中につけ置きし、汚れやカビが目立つ部分をもみ洗いして落とします。

つけ置きの時間は30分です。30分たったら洗剤を水で洗い流し、きれいに畳んで洗濯ネットに入れて洗濯します。過炭酸ナトリウムだけでつけ置きした場合、洗濯洗剤を混ぜた場合のいずれも、洗濯表示に従って通常通りに洗濯します。

厚手の素材やシワになりやすい素材のカーテンは、干す前にアイロンをかけることで、早く乾かせるだけでなく、縮みを防ぐことができます。また、熱による消毒もできます。洗濯が完了したらカーテンをカーテンレールに掛け、自然乾燥させましょう。

カーテンの頑固な黒カビには塩素系漂白剤で対処!

■所要時間:30分~

■難易度:★★★★★

■掃除頻度の目安:カビが生えたら

酸素系漂白剤を用いても効果がない場合は、塩素系漂白剤が有効です。ただし、塩素系漂白剤はほかの洗剤よりも漂白力が強いため、塩素系漂白剤を使用しても問題ない素材にだけ使いましょう。色物や柄物のカーテンに使ってしまうと色落ちする可能性があるので注意が必要です。

酸素系漂白剤でつけ置きしても落ちなかったカビ部分に付けて、15分程度置いておきます。その後、シャワーですすいでから、洗濯機で通常通り洗濯し、すすぎ、脱水をして完了です。塩素系漂白剤はニオイが強いため、使用時には必ず換気しましょう。カーテンを洗濯後に乾かす際は、窓を開けたり室内を除湿したりして、湿気対策を行なうことも大切です。

吊るしたままカビを除菌する方法

カビが生えてしまった範囲がそれほど広くなくつけ置きするほどでもないけれど、除菌したい場合、カーテンを吊るしたまま効果的に除菌する方法があります。使用するのは、消毒用エタノールです。

カビが生えている箇所に消毒用エタノールの原液をスプレーした後、しばらく放置してからやわらかいブラシで軽くこすります。その後、水で濡らしたタオルで軽く拭き取って、乾いたタオルで押さえ、しっかり乾燥させれば除菌完了です。軽い汚れであれば、この工程で落とせることもあります。

消毒用エタノール原液は、除菌力も高く揮発性に優れているため、すぐに乾くという特徴があります。手軽にカビの除菌を行いたいときにおすすめです。

カーテンのカビを予防するには?

カーテンにカビが生えてしまったとき、適切な方法で除菌することは可能ですが、黒いシミまで落とすのは難しいでしょう。そのうえ、洗う際に生地が傷んでしまったり色落ちしてしまったりするリスクもあるため、カビは予防するに越したことはありません。そこで以下では、カーテンのカビを予防する方法を4つ紹介します。

機能性カーテンを使う

対策してもカビが発生しやすい環境の場合は、カビが発生しにくい素材のカーテンを選ぶのも1つの方法です。たとえば、吸湿性、通気性、速乾性に優れたものや、抗菌加工が施されているものであれば、通常のカーテンよりもカビが生えにくくなります。

結露対策を行なう

カーテンにカビが生えてしまう原因の1つに、窓の結露を吸ってしまうことが挙げられます。そのため、窓の結露対策を行なうことで、カビの発生を予防できます。たとえば、結露しやすい窓近くのカーテンには、アルコールスプレーを1日1回裾部分に吹きつけることで除菌とカビ予防が同時にできるのでおすすめです。

また、カーテンが窓に接しないようにするのも対策の1つです。一般的に、窓とカーテンの間には隙間があり、接しないように設計されています。しかし、カーテンを塞いだり、降下を妨げる形で棚や植物などを置くと、カーテンが常に窓と接してしまう可能性があります。そのような状況だと、結露で発生した水滴をカーテンが吸収してしまうため、カーテンと窓が触れないようにインテリアの配置を調整しましょう。

部屋をこまめに換気する

部屋をこまめに換気することで、カーテンだけでなく部屋全体のカビ予防を行なうことができます。カビの原因となる湿気の対策ができるため、室内をそもそもカビが生えにくい環境にできます。湿気の対策という面では、除湿剤を使用するのも効果的です。

また、加湿器を使用する際はカーテンの近くに設置しないこともポイントです。加湿器から出る蒸気をカーテンが吸収してしまうとカビの原因となるため、設置する際は、できるだけカーテンから離れた場所に置きましょう。

定期的に洗濯する

カーテンに汚れが付着していると、そこがカビの発生源になってしまいます。そのため、定期的に洗濯して汚れを落としておくとカビ予防につながります。カーテンの洗濯は手間だと思われがちですが、洗濯ネットと通常の洗濯洗剤を使えば簡単に洗濯できます。カーテンが傷んだり、しわができないように、脱水時間は1分~3分程度を目安にしましょう。

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普段から風通しをよくして、カビが生えない環境を整えておこうニャ~!

本橋 ひろえ

監 修

本橋 ひろえ

ナチュラルクリーニング講師

北里大学卒業後、化学薬品会社で合成洗剤の製造を経験。2006年より、東京を中心にナチュラルクリーニング講座を開催。子どもやペットがいる家庭でも安心してできる、環境や肌にやさしいクリーニング方法を伝えている。テレビ、ラジオ出演や雑誌の取材協力など、メディアでも活躍。「ナチュラルお掃除大全」「ナチュラルおせんたく入門」(ともに主婦の友社)、「家じゅうピカピカ!ラクチン大そうじ虎の巻 ナチュラル洗剤で安楽早」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など、著書多数。