換気扇の異音がうるさい!原因別の対処法と掃除方法を解説
この記事でわかること
換気扇の異音の種類や原因は?
「ゴー」「ブーン」「ブォー」や、「キュルキュル」「シュルシュル」「チチチチ」など音によって原因が異なり、音の種類によっても「オイル不足」「内部のサビ」など原因が異なります。
自分でできる対処法は?
レンジフード・換気扇の掃除と、潤滑油の塗布は自分でも対処可能です。それ以外は、専門の業者に依頼するようにしましょう。
■ご注意
作業する際は、必ずメーカーの取扱説明書を確認するようにしてください。また、潤滑油は適量を塗布するように気を付けましょう。量が少な過ぎると十分な効果を得られず、多過ぎると余分な潤滑油が飛び散り別の不具合の原因になる可能性があります。自身で対処するのが不安という方は専門の業者に依頼するようにしましょう。
目次
換気扇の異音の原因とは?
キッチンのレンジフードや浴室、トイレの換気扇から聞こえる「ポコポコ」「ボコボコ」「パタパタ」といった音は、風や気圧によるもので、正常な音なのをご存じですか?ここでは、正常ではない状態のときに発生する異音の種類とその原因を解説します。
異音を放置することで起こり得るトラブルは以下の通りです。
- 換気扇の劣化・故障
- プロペラやシロッコファンが突然外れる恐れがある
- ほこりにモーターからの火花が引火して火事の原因になる
「ゴー」「ブーン」「ブォー」という異音
原因:油汚れやほこり
キッチン(台所)のレンジフードで発生しやすく、ファンやプロペラに油汚れやほこりがたまっている場合に発生します。蓄積した汚れの重みで回転バランスが崩れると発生する音です。
「キュルキュル」「シュルシュル」「チチチチ」という異音
原因:潤滑油(オイル)不足
キッチンのレンジフードはもちろん、浴室やトイレの換気扇でも発生しやすい音です。プロペラやファンを回転しやすくするために塗られている潤滑油の不足により、異音が発生します。
「ジー」「ジジジジ」という異音
原因:内部のサビ
キッチンにあるレンジフード、浴室の換気扇で発生しやすい音です。サビによるパーツのずれや、わずかな隙間が異音を発生させる原因になります。内部のサビは、自分で対処ができないほど奥深くまで侵食している可能性もあります。掃除をしてもサビの取り残しが少しでもあると、その部分からまたサビが広がっていきます。サビは除去が難しいので、パーツ自体の交換がおすすめです。
「カタカタ」「カラカラ」という異音
原因:モーターの軸ずれ
場所を問わず、使用年数の長い換気扇で発生します。潤滑油が不足したまま使い続けると、こうした異音が鳴るだけでなく、回転軸が摩耗して変形や破損する可能性があります。モーターの軸ずれは、専門の業者に調整・修理を依頼するのがおすすめです。
「キーン」「キー」という異音
原因:経年劣化や故障
常時使用する浴室やトイレの換気扇で起こります。いくつか音が混ざって複合的に高い音が出ている場合もあり、原因の特定が難しく注意が必要です。甲高い異音は、耐用年数に達しつつある状態、あるいは耐用年数を過ぎて経年劣化した状態と考えられるため、換気扇本体の交換がおすすめです。
換気扇の交換時期は?
換気扇やレンジフードはだいたい10年程度が寿命といわれます。吸い込みが悪くなり、大きな音が目立つようになったら、動かなくなる前に思い切って交換するとよいでしょう。最新のものは光熱費が節約できたり、掃除がラクになったりするというメリットもあります。新品に交換するだけなら半日程度の工事で済む場合もあり、不具合を抱えたままの換気扇を使い続けるより、交換は前向きな選択といえます。
換気扇の「ゴー」「ブーン」「ブォー」という異音は掃除で解消
油汚れやほこりで重くなっているファンは、掃除によって正常な回転を取り戻せます。「ゴー」「ブーン」「ブォー」という異音は、次にご紹介する掃除方法で解消できるでしょう。それぞれを詳しく解説します。
キッチンのレンジフードは重曹で掃除
シロッコファンの汚れには、重曹水のつけ置きが有効です。手順としては、感電防止のためにまず電源プラグを抜き、ネジをゆるめてレンジフードのファンとフィルターを取り外します。また、素手でファンを触ると手が汚れるだけでなく、油ぬめりでうまく外せない場合があるので、ファンを外す際はゴム手袋をしましょう。
重曹を50度~60度のお湯で溶かしたものをキッチンのシンクにためましょう。または、シンク内にごみ袋を広げ、ごみ袋の中に重曹を溶かしたお湯を入れる方法もあります。いずれの場合も、重曹を溶かしたお湯にファンとフィルターをつけ置きします。お湯が高温なので、やけどに注意しましょう。
お湯が冷めて汚れが取れてきたら、使い捨ての歯ブラシやスポンジでこすり落とします。汚れが落ちにくい場合は、中性洗剤(台所用洗剤)を使用しましょう。全体を水ですすぎ、水気を拭き取って完了です。
浴室やトイレの換気扇は外して水洗い
浴室やトイレの換気扇は、カバーを下に引っ張ることで外れます。
開けると、カバーと本体をつなぐV字型の針金があり、それを外します。ただし、このタイプでない場合は取扱説明書を確認してください。無理に引っ張って破損しないように慎重に扱いましょう。カバーを外すと、円筒形のシロッコファンが見えます。
次に、ベルマウスと呼ばれる円盤形の物体のネジを回して外しましょう。
最後に、シロッコファンを引き抜き、分解したパーツを水で洗い流します。浴室の換気扇には、中性洗剤でないと落とせないような油汚れは付きません。ほとんどの汚れがほこりなので、水だけで落とせます。
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換気扇の「キュルキュル」「シュルシュル」「チチチチ」という異音は潤滑油で対処
「キュルキュル」「シュルシュル」「チチチチ」などの異音は、潤滑油を塗ることで解消できます。潤滑油はシロッコファンやプロペラファンをスムーズに回転させるだけでなく、サビ防止にも効果があるでしょう。換気扇への塗り方については、以下のことに気を付けてください。
潤滑油を塗る前に気を付けておくこと
気を付けることは次の3点です。
電源を切り、コンセントを抜く
作業の途中に誤って換気扇が作動してしまうのを防ぐことと、感電防止のために、必ず最初に電源プラグを抜いてください。またはブレーカーを落とすようにしましょう。
汚れを取り除く
潤滑油を塗る前に、レンジフードや換気扇内部の汚れをきれいに取り除きます。フィルターとファンを取り外していくと、長い棒(軸)が突き出たモーターが見えるので、そこに付いた汚れを落とした後で潤滑油を塗りましょう。また、換気扇の軸だけでなく、フィルターやファンもきれいにすると異音や故障の防止になります。
潤滑油を塗り過ぎない
潤滑油は適量を守って使用しましょう。たくさん塗ったからといって、動きがよりなめらかになるというわけではありません。多過ぎる潤滑油は、換気扇を動かした際に飛び散って周囲が汚れる原因になることがあります。
作業するうえで気を付けたいことは以上の3点ですが、レンジフードや換気扇の構造はメーカーによって異なる部分があります。事前にメーカーの取扱説明書を必ず確認してください。
シロッコファンに塗る方法
まず、既に説明した手順でシロッコファンを分解します。パーツをひとつずつ取り外していくと、最後に手前へ突き出た棒(軸)が残ります。この部分と、取り外したシロッコファンの軸に潤滑油を塗っていきます。最後に部品をもとの通りに設置して完了です。
プロペラファンに塗る方法
ネジを回してゆるめてフィルターを取り外します。プロペラファンも中央のネジを「ゆるむ」方向に回して取り外します。プロペラファンを取り外すと、シロッコファン同様、手前に突き出た棒(軸)が残ります。この部分と、プロペラファンの中央の穴に潤滑油を塗ります。最後に部品をもとの通りに設置して完了です。
換気扇の修理をきっかけにキッチンを使いやすく
換気扇から異音がした際は、まず原因を突き止めて対処法を考えます。自分で掃除して改善できることもありますが、修理や交換が必要な場合もあります。先に述べたように、換気扇は10年程度が寿命で、システムキッチンの劣化も気になってくる頃です。水まわりは見えないところで劣化が進むため、分かりやすい不具合が生じてからでは手遅れのことが多いでしょう。また、料理や食器洗いで不便を感じているなら、最新のシステムに切り替えることをおすすめします。
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